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#11 ばぁばの料理教室

ジャンク大好き過ぎるお孫ちゃん、みんなで回転寿司に食べに行っても、注文はポテトフライ3皿だけ!
でも、小学生になって、給食が始まると、給食だけはおかわりするほど何でも食べているらしい。
家での偏食ぶりは相変わらずだが、それでも、ふりかけご飯、ミートソースパスタ、麻婆豆腐と食べれるものが増えてきているらしい。
親である、私の息子もお嫁ちゃんも「食べたい物を食べればいいよ、そのうち自分で変わってくるから」というスタンスでいる。
婆ちゃん、つまり私は、食いしん坊で、栄養大事という性分。子どもたちの食事は体に良いものを、好き嫌いがないようにと気をつけてきた。何より美味しいものを食べてもらいたいと思ってきた。
といいながら、実は私もジャンキーのストレス喰いをしてしまうこともあり、ポテチを開けると止まらない。誰か止めて〜となる。オーガニックにこだわっているのに、なんともアンバランス。。こんなところが遺伝したのだろうか?
常々なんとか孫たちにも食育をしてやりたいと思っているのだが、さすがに、お嫁ちゃんには言えない、難しいなと、しおらしく何もできずにいた。

我が家にみんなで集まった時も、いろいろなメニューを出して、「これはどう?」と聞いても、現代っ子らしく、「結構です」とあっさり、ていねいに断られる。ジャンキーお孫ちゃんは手強い。食べたいものがないのはかわいそうなので、お手製ポテトフライを必ず一品作っておくようにした。
ある時、試しにレンコンチップスも一緒に出してみたら、なんと!これが爆受け!
以来、ジャンキーお孫ちゃんはレンコンチップスに目覚めたのだ。
おまけに「スーパーで買った惣菜のレンコンチップスは美味しくない、ばぁばのが美味しい」と、嬉しいことを言ってくれる。

孫たちはどういうわけか、全員、「ばぁばの家に行きたい、」、帰るときには「今度、ばぁばの家にいつ行ける?」と面食らうようなことを言ってくれる。決して子どもが嫌いなわけではないけれど、世間様のように、そんなに孫、孫と、孫命でもない婆ちゃんなのに何がいいんだろう?とはいえ、ありがたいこと!ちょっとしんどいけれど、ま、小さいうちだけだなと思っている。

そんな時、思いついたのが「ばぁばの料理教室」
孫4人、集めて料理教室を開くことにした。
好きなものを作ろうとリクエストをさせたら、レンコンチップスに手巻き寿司にオートミールクッキーを作りたいという。
私は、頭でぐるぐる段取りを考えて、イラスト入りのレシピを書いて準備をした。
第1回目は、何しろチビちゃんたちのこと、覚悟はしていたが、当日はなんともしっちゃかめっちゃか!
幼稚園児のお嬢ちゃんも、「やったことある!できる!」と包丁を持ちたがる。
なるほど、左手を猫の手にして丸めてる。おお、立派なものだ。手を切らないように目配りしながら切る係もやらせてあげた。

ジャンキーお孫ちゃんはもちろん、レンコンチップス作り。
テーブルの上に卓上IHを置いて、時間をかけて、揚げていた。我慢できなくて「食べていい?」というので、「2枚だけね」と味見もしながら完成。
小さなシェフたちにより、なんとか遅めのランチができあがった。
おやつにオートミールクッキーも食べれた。

ジャンキーお孫ちゃんは、今度はタルト・タタンと、私が作ったことのないものもリクエストする。何でもYouTubeでお料理する動画を見て食べてみたいというのだ。ほぉ~食べ物に興味はあるんだな。
そんなわけで、月1回を目標に、料理教室を開いている。

レンコンチップスは必ずメニューに加えて、好きじゃない一品も一口だけは食べる約束をしたら、ちゃんと食べてくれる。無理やりみたいなので、まぁ、良いことかどうかは分からないけれど、いつか美味しいと思うものに出会ってもらいたいなと思う。

毎月、会っていると、孫たちはいろんな話をしてくれる。小さくても人生の悩みはあるし、親への不満もある。そんなこんな時間を重ねて、孫ドライな、ばあちゃんも、孫へのいとおしさがつのってくる。
いつも大人に囲まれている一人っ子のお孫ちゃんも楽しそうだ
何より、孫たちを預けて、夕方まで、息子とお嫁ちゃんはデートをしている。
一石二鳥どころではないなぁと我ながらほくそ笑んでいる。

今年はお味噌を一緒に作った。婆ちゃんは下準備と指示だけに徹した。2チームに分けて、米麹、麦麹のお味噌を作った。しんどくなったら休憩時間を好きに取ることにしながら、協力し合って、小さいお嬢ちゃんのことをみんなで面倒を見ながら、やりたい作業は順番に交代しながら、いい光景だ。お孫ちゃんたちの手の味が染み込んだお味噌はどんな仕上がりだろう?
私の手の味のものも作るかと、米麹と麦麹の合わせ味噌を一人で作った。
秋の仕上がりが楽しみだ。

ばぁばの料理教室は、季節や行事食を大切しながら、いつの日か、お孫ちゃんたちにとって、よい思い出となってくれたらいいなぁと願っている。

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