ただそこに想いがあるプアリリレフアを歌う
もう一曲、向き合っている曲がある。
「プアリリレフア」。
この曲は、ラハイナルナとはまた違って、
もっと繊細で、やわらかくて、
愛をそっと手渡すような空気を感じる曲。
歌詞の意味を調べて、
背景を理解して、
「こういう曲なんだ」と頭ではわかってきた。
でも、こないだの練習で出てきた自分は
以前と同じだった。
力強く歌ってしまう。
しっかり出そうとしてしまう。
ちゃんと歌おうとしてしまう。
ああ、まだここなんだなって思った。
でも、それに気づけたのは
すごく大きいとも思っている。
この曲で表現したいのは、
強さではなくて、
やさしさ
やわらかさ
そして、にじむような愛。
誰かに何かを伝えようとするというよりも、
ただそこに想いがある、という状態。
だからこそ、歌のゴールは
「届ける」じゃなくて
「にじむ」。
前に出す声ではなくて、
内側から自然に広がる声。
頑張って響かせるのではなく、
気づいたら空気に溶けているような声。
そのために、今やっている練習は
まず、声を出そうとしないこと。
息を流す。
その流れの中に、少しだけ音を乗せる。
ため息の延長のような声。
そして、感情も作らない。
何かを伝えようとするのではなく、
ただ「そこにある」状態で歌う。
まだまだ、つい力が入ってしまうけれど
それでも
気づいて、戻って、またやってみる。
この繰り返しの中で、
少しずつ変わっていけたらいいなと思う。
ラハイナルナが「空気になる歌」なら
プアリリレフアは
「想いがにじむ歌」。
この違いを、自分の中でちゃんと感じながら
本番までの時間を過ごしていきたい。
