【全頭診断】オークス 桜花賞組②~ ドリームコアの延長は歓迎も 、GⅠにおける懸念は残る
はじめに
今回は桜花賞組②として、以下の3頭を取り扱います
ドリームコア
スウィートハピネス
ロンギングセリーヌ
桜花賞では振るわなかった馬たちになりますが、オークスに参戦してどうなのか。桜花賞で振るわなくても、チェルヴィニアのように勝ち切る例はいますからね。ここも注意しておく必要があります。
なお、オークスで好走できる馬の特徴など基本的な理屈は全頭診断①に掲載しています。先にその記事を読んでいただけるとわかりやすいでしょう。
桜花賞組② 評価
ドリームコア 評価▲
今年のクイーンC勝ち馬。桜花賞では2人気に支持されるも0.8秒差の9着。桜花賞は11番手を進んで伸びきらない内容。
GⅠの1600 mは短いし、東京の方が良さそう……なのはそうなんですが、じゃあオークスで良いかと言われたら疑問が残ります。
勝ったクイーンCの内容は、後傾ラップを2-3番手から勝ち切ったもの。2,3着が4角5番手以内にいることもあり、前残り気味でした。
前残りでそのまま押し切る内容自体は悪くないですが、レースを通して展開利を得ていました。
この馬の通過は
12.4 - 11.3 - 11.5 - 11.8 - 11.9 - 11.4 - 11.2 - 11.1
と11秒台が続くレースで加速ラップ。これで1.5馬身つけて勝っている内容はとてもよく見えますね。
桜花賞組①で述べた好走条件の
①レース合計で0.7秒以上の加速
②二段階以上の加速
をどちらも満たしており、行けそうな感じもしますね。
確かに距離延長は歓迎です。桜花賞よりいい競馬はできるでしょう。しかしクイーンCで出した内容は定性的に評価を上げられません。
この週の東京は余力残し気味に見えました。
今年のクイーンC
12.3-11.2-11.5-11.8-11.8-11.4-11.3-11.3
加減速の幅が狭く、それでいて上り3Fも早い年となっています。こうなると判断に困りますが、そこまで減速要因が働いていないと見るのが良さそうでしょう。
遅めの2F区間からのペースの落ち具合は例年と比べ大きくありません。これは、コーナー区間でそこまで減速しないDコースにありがちな影響と考えられます。
これは共同通信杯の予想記事ですが、このときはクイーンCの内容から馬場を判断したので、引用しました。
実際この共同通信杯では、溜め区間が欲しいリアライズシリウスが早めに動いてもレコード勝ちできており、余力ある舞台だったことを裏付けているでしょう。
*リアライズシリウスについて、よく言われる認識とは違う方向性を評価しているため、詳しくは皐月賞全頭診断③を読んでください。
オークスはどうしても前半3Fが早くなり、そこから急激に息を入れる展開になりがちです。この馬が勝てるような展開をそこで再現できるかは怪しく見えます。
結局のところ
・桜花賞よりは良い競馬が出来そう
・勝ったレースは余力が残る内容で、GⅠで評価を上げきれない
この2点を考えるとよくて3着だと見ています。4~7着で「距離が長かった」類のコメされるのもなんとなく想像つくというか……
『母がノームコアだし、ルメールだし』
で売れそうなので勇気の切りも必要かもしれません。
ただしそれはGⅠやオークスでの評価に過ぎず、ドリームコア自体は重賞を2~3個勝てそうなレベル感になれると思います。
金鯱賞、アイルランドTや中山記念など前半遅く入れる中距離重賞で頭を取り切るところは想像つきますね。
スウィートハピネス 評価▲
エルフィンSの勝ち馬で、桜花賞は1.3秒差の13着。道中13-15番手を進んで
そのまま入線した形になります。
この馬については、桜花賞でも評価していたんですが、実際のレースでは持ち時計やスピード感の差がそのまま出た形となります
対抗のスウィートハピネスはエルフィンS勝ち馬。阪神JFでは勝ち馬と0.3差の4着。中団〜後方から安定して足を使える馬なので、今回の展開とも噛み合うでしょう。
しかし勝った時のパフォーマンス自体は頭とれるほどの上がり目はないでしょう。誰かの2着3着という見立てです。頭では狙いにくい。
息があまり入らなかった桜花賞で、勝ったスターアニスも中団から運んでいたこともあり、この馬の出番はありませんでした。
しかしオークスであれば、これよりは内容を上げられると見ています。
勝ったエルフィンSの内容自体は、オークス好走の条件を厳密に満たしてはいません。
この馬の通過は
12.9 - 11.1 - 11.4 - 12.0 - 11.5 - 11.5 - 11.0 - 11.6
と下って加速してコーナーで待って直線で再加速した内容。
段階を踏んで最高速に到達できている点
緩んでから脚を伸ばせている点
は評価できます。溜め区間が大してなかった桜花賞とは真逆の内容で、これらを活かしやすいオークスなら上昇もありそう。
懸念点があるとしたら、桜花賞で負けすぎなところに見えるスピード感。そもそもGⅠで足りるのか?と聞かれたら自信をもってYESと言い切れません。
しかし人気はしなさそうですし、
『もしかしたら阪神JFの再現で一発あるかもしれない』
とワンチャンスを狙うのは良さそうですね。
まあ、そのまま再現されたら4着なんで馬券購入者は嬉しくないですが
ロンギングセリーヌ 評価×
フラワーC2着から桜花賞は最下位。逃げて
12.4 - 10.6 - 11.1 - 11.6 - 11.5 - 11.5 - 11.1 - 11.7
というとんでもないペースを作っての内容なので仕方ないところはあります。(終い1Fはこの馬のものではありませんが)
好走したフラワーCでは
12.4 - 11.5 - 12.6 - 12.4 - 12.3 - 12.2 - 11.8 - 11.6 - 11.5
中山芝1800 mのコース形態の影響こそありますが、かなり楽に息を入れて残った内容。
これを考えると中距離自体は悪くないように見えますね。しかしこの展開をGⅠで作れるようには見えません。
そもそもオークスで逃げ残りが滅多にないように、東京芝2400 mを逃げ切るのは至難の業。
20年以上前は初見殺し技のような形で激走することもありましたが、近年の上級条件では 滅多に見られなくなりました。
また、前半3 Fに11秒台が続くオークスと、早々に12秒台に戻せたフラワーCでは別モノなので、再現を狙えるように見えません。
少なくともここではない感じはします。9月の中山でしれっと残すところは見られそうなので、紫苑Sでお会いしましょう。
*9月の中山ってかなり余裕残りやすい馬場や展開になりやすく、距離の融通もかなり利きやすくなるんですよね。この辺は9月開催の前に展望しよう
と思います。
おわりに
低評価寄りが続いた今回の記事。というか桜花賞2~4着が回避する異例の事態。この世代のとん挫が目立ちますね……無事にレースに出ることの難易度を改めて感じさせられます。
次回の記事はトライアル組となります。今年はスイートピーSからの参戦がないため、フローラSと忘れな草賞組の診断ですね。
今年はどちらも話題になったレースだけに、オークスでも注目が集まりますが私の評価は……?楽しみにしていてください。
*フローラS組は、オークスに出走できることが確定している馬のみを扱います。
これは、今年のオークスが1勝馬4/8抽選で、誰が出るのか現時点で分からないためです。
(実は記事は書き溜めているときと投稿直前に書いているときの2択があり、展望系は書き溜めるためこうなりがちです。また、枠順発表の日に投稿する記事を書いている時点では枠順を見ていないので、ご了承ください。)
全頭診断:枠順抽選前に考えていた内容をもとに考察
予想記事:枠順抽選後に、枠順などを含めて考察
といった形で区別をつけています。把握の方、よろしくお願いいたします。
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