記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

読了。「木挽町のあだ討ち」(ネタバレ)

映画館で観てから随分と時間が経ってしまいました。
ようやく読了です。都合10日程のかかりました。
もちろん?読めない日もありの10日間です。

いつも通り、巻末より読み出して。
「木挽町〜」はあとがきとか解説ではなくて、特別エッセイでした。
それも劇団☆新感線・座付作家の中島かずきさんによるものです。

本編もワクワク感がありましたが、個人的には、

中島かずきさんのモノが読める!

という、言葉選ばずで言えば、スナック菓子のオマケのライダーカードのような、ガンプラ付きのラムネ菓子かラムネ菓子付きのガンプラみたいな。

改めていいます、本編はスナック菓子でもラムネ菓子でもありません。
でも、その特別エッセイに 本編同様 ワクワクしたのも本当です。

著者の永井紗耶子さんも劇団☆新感線のファンであるそうで、それありきの、むしろ中島かずきさんにお願いしたとか。

さて、本編は映画とは違い、加瀬総一郎(柄本佑)が描かれていません。
読者が加瀬総一郎なのです。

一八や与三郎、ほたるの話しを聞いていく側です。
映画の様に、加瀬総一郎のキャラクタを通して観るのではなくて、聞き取りをする当事者として読み(聞き)進めていきます。
文章も一八や与三郎の語り口という形で進んでいきます。

映画では、篠田金治(渡辺謙)がネタバラシをしたと思います。
時間が経ちすぎていて記憶が・・・・違っていたらすみません。

原作のこの本では、ネタばらしを菊之助が語ります。

「実は、金治の書いたホンをもとに森田座の方々と~」

本は、一八の章、与三郎の章、ほたるの章、久蔵(お与根)の章、
そして金治の章があり、最後に菊之助の章となります。
本のタイトルは、それぞれのイメージの場所の名前になっています。


金治の章では、金治は、加瀬総一郎(読者)に思わせぶりな語りで終わらせています。
渡辺謙のあの独特の不敵な笑みが目に浮かぶようでした。

それはそれでかっこいいです。

ただ、その語り文章は、一八ほど与三郎もほたるも 映画を観たせいなのか、それほど個性が感じられず、もう少しモリモリな語り口でもよかったように思います。そういう意味で、映画の一八や与三郎、ほたるの印象が強かったということでしょう。

矛盾しますが、それでも、原作だから、活字だからこその、その人物を深く掘り下げられていて、映画のあの立ち居振る舞いも それに基づいているのだな、とおぼろげな記憶ながらも、ほぉ~と感心しました。

そういう意味では、この物語は「多様性」も謳っているのでしょうか。


巻末の特別エッセイの中で、歌舞伎座で上演もされた、と書いてありました。
検索したらその画像も出てきました。


金治役が松本幸四郎さんとは。
松本幸四郎さん、前に京極夏彦さんと一緒に「新作歌舞伎『狐花』」もやっていました。
もっと言えば、勘三郎さん達と昔、歌舞伎を盛んにしたい、と何かのインタビューで語っていましたが、それを確実にされているように思えます。

余談ですが、松本幸四郎さん、、尾上松也さん、中村勘三郎さん、七之助さんらとはよく組んでいるようですが、現・團十郎白猿さんが、それらのグループ?に入っていないような気がして…………。


本の中で、ほたるは作兵衛に「いがみの権太」の衣装を着せます。
ここは映画でも(小ネタとして)再現してほしかったなぁって思いました。

片岡仁左衛門:いがみの権太(義経千本桜)

著者の永井紗耶子さん自身が、お芝居好きなのでしょうか。
文章のそこかしこに「おや(ニヤ)」って思うところがありました。
それを、ちゃんと書き表せないのが、自分の情けないところです。


映画化されたこともあるので、二重カバーは仕方がないと思います。
惜しむらくは、藪椿のカバーの頃に買わなかったか、と。

この表紙(カバーとは言わない💦)で、物語の「雪降る夜の、仇討ち」が描かれているし、藪椿は、仇討の残酷さ(血の色)と、ぽとりと花が落ちるという潔さの象徴でしょうし、何といっても菊之助の登場シーン、「雪降る中を、赤い振袖を被いた菊之助」だと思うのです。
(もしかしたら、どなたかが言ってますか?)
もう、この表紙だけでも、いろいろと語っているように思えます。

柄本佑と渡辺謙の、映画ポスター風の表紙(笑)もカッコいいと思いますが、ここまで物語(原作にも)のめりこんじゃうと、藪椿の表紙の方が良いなぁって思えてきます。

特別エッセイでも書かれているし、いま映画パンフレットを読み直したら、「筋書き『木挽町の徒討ち(あだうち)』」というページがありました。
気が付かなかった。
中島かずきさんの特別エッセイの中で「なぜ、『仇討ち』じゃないのか、疑問だった」というようなことも書いてありました。

その辺は、本書330ページあたりに書かれていて、「徒討ち」と「仇討ち」、つまり「あだ討ち」であることなんですよね。

映画タイトルみていても「あだ討ち」に気がつきませんでした。
いや、偉そうに言えば「タイトルの見た目なのかなぁ、漢字で書くと堅苦しそうだし」なんて思っていたかもしれません(笑)

なんにしても、ディスク購入候補なのは、間違えありません。
あぁあ、お財布事情が・・・・💦

いいなと思ったら応援しよう!

ちえべ(CB-K) よろしくお願いします。頂いたチップは書籍代、映画チケット等に使わせていただきたいと思います。