シェア本棚運営日誌 003:ヒロインみたいな名前のあの子
今日は親族の用事を済ませて、夏の日の甘酸っぱい思い出を文章に書く・・・
そんな日になるはずだった。
実際のところは用事がリスケになったため、急遽神保町へ。


発注していた新刊が届いて本棚がパツパツなのではないかという心配と、
僕は普段平日休みの仕事をしているので、祝日のPASSAGE(SOLIDA)の様子を見られるまたとないチャンスだと思ったからだ。
本当に行ってよかった。
一日店長をされている他の棚主さんに会えたのだ。
それもPASSAGEとSOLIDAそれぞれで。
まずSOLIDAで自分の棚の手入れをさせてもらって、ひと息。
陳列する際にバーコードシールを印刷してもらって貼るのだけど、僕がお店に到着したときに何か作業をしていたところをわざわざスペースを開けてくれたその女性が、入り口正面で平台をつくっている。
もしかして初めての他の棚主さんとの邂逅!
SOLIDA2階の「小さな書店 Noël」さん。
聞くと普段は書店員をされていて、プライベートではこのシェア本棚。
月に一度はこうやって一日店主をされているそうだ。大先輩じゃないか。
せっせとディスプレイされているところなのに、一番いいところに置かれていたこちらの1冊がよすぎて速攻で小脇に抱えてしまった。

そのあともテーブルづくりに忙しそうなのに、新参者の僕の立ち話に笑顔で対応してくださって本当にありがとうございました。
途中、顔見知りの様子でNoëlさんに声をかけているまた別の女性がいた。
会話の様子から彼女はPASSAGEのほうで一日店主をされる様子。
もともと当然PASSAGEにも寄るつもりでいたので、そちらへ移動。
先ほどの方は「あかつき」さんでした。
こちらはなんと2022年から出店されている大大先輩だった。
お店のスタッフの方と一緒にとても親切にいろいろ教えてくださった。
あかつきさんの平台には、ちょうど心の中の買い物かごに入れたばかりの『ズレ続ければいつかまた重なるから』(本村スンスケ/GZC)があるじゃないですか!

実物を手にしてみると装丁もすごく素敵だった。
土日祝日のSOLIDAに初訪問だったが、思い描いていた以上にお客さんがいて活気があった。
聞くと、これでも今日は暑すぎて少し控えめなのだとか。
平日は仕事帰りの人たちが立ち寄る6時7時頃が混むんだって。
なるほどなるほど。
さて、僕は本屋で何をやりたいのか?
Noëlさんもあかつきさんも、同じ質問を投げかけてくれた。
「(カナル書房は)どんな本を置いているんですか?」
はて。
僕がシェア本棚を始めてから2週間ほど。
棚を借りたときに真っ先にプロフィールページの紹介文を書いた。
あの時にイメージしていた棚と、今現在の棚とはだいぶん並んでいる本が違う。
お二人からの質問があって、帰り道みち頭の片隅で自問していた。
きっと今後、大きかろうが小さかろうが実際の書店の開業を目指すにあたってずっと大切なテーマなのではないか。
本と過ごす時間って、いいもんだよね。
という実感を共有したり、思い出してもらったり、初めて知ってもらったりする。
そういう本屋を目指したいんだと思う。
人それぞれ読書量も違えば、趣味も違うけれど、読書をしている時間、本を選んでいる時間、本との時間は人生を豊かにしてくれる。そんなことを今いちど感じられる場をつくれたらいいな。

2026年7月20日時点の棚。
これからも日に日に変わっていくんだろう。
小説の登場人物みたいな名前のあの女の子についての物語はまた今度。
