『13歳からのアート思考』の読書記録。忘れかけたころに、記憶を頼りに書いてみる
4月に読んだ課題図書『「自分だけの答え」が見つかる13歳からのアート思考』の読書記録を書く。

めちゃくちゃおもしろかった!
ただ読んだのが3か月前で、実は、ほとんど忘れかけている。でもなぜか強く印象に残っている部分もある。その「いまだに覚えている箇所」が私にとっていちばん刺さった部分のはず。
今回は、その「3か月経っても覚えているところ」をぱらぱらと見返しながら読書記録を書いてみる。そういうライトな読書記録があってもいいのではないかしら、という気持ちで。
この本、夏休みの間に我が子にも読んでほしいくらい大切な本だと思った。なので、子どもに紹介するつもりで、なるべく簡潔にポイントをまとめてみる。なるべく。笑
ご興味ある方の参考になればうれしいです!
この本は、どんな本?
「みんな!!アーティストであろうぜ!!」ってことを書いている本だ。
いや、さすがに怒られるか。
もう少し真面目に書くと「これからの時代を生き抜くためには、アート思考を持った方がいいよね」と言っている。
「アート思考ってなんなの?」を本書の言葉を借りて要約するなら、
世の中の「常識」や「正解」にとらわれず、自分が興味があることに取り組むこと。自分らしい目線で世界を見て、自分なりの研究をし続けること。
なんかアーティストって聞くと、画家とか音楽家みたいな芸術家っぽいイメージがあるけれど、たぶんもっと広くとらえていいのだと思う。
興味のあるテーマに自分なりに取り組んでいる人がアーティストなのだ。そういう意味では皆きっとなにかしらのアーティストなのかもしれない。
で、なぜこのアート思考(自分らしく世界を見て、研究し続けること)が大事かというと…
これからの変化の激しい時代には「絶対の正解」はない。だからこそ、自分なりの答えを作っていく力が必要だから。
ここまでを読むと「まあ、そうだよね」「でもそれって、どのビジネス本にも書いてるんじゃね?」と感じるかもしれない。まあ、そうだよね。
でも、この本がユニークなのは、模擬授業を通して、ものの見方が変わるってこういうことだったのか!を実感できること。この腹落ちできる感覚が、この本のいちばんのおもしろさだと思う。
アートへの苦手意識、ないですか?
私はめっちゃあります。「アートが好き」って自信を持って言えない。っていうかアートってなによ?って感じすらある。
大学では国際文化のゼミに入っていて、スペインの文化を学んだりしたのだけど。当時も映画や文章の考察は好きだったけど、芸術作品を見るのは苦手だった。
特に絵画は「どう鑑賞するかの答えがある」という感覚が強くて、憧れるけど苦手だった。間違えたらやだな、みたいな感じだったのかも。展覧会の図録を買って帰った記憶もあるけど、たぶんあまり開いてない(無駄遣い)
本に書いてあって印象的だったのは、アートって、上手な絵を描くとか彫刻を作ることではないらしい。
「アーティストがやっていること」を以下のように定義している。
①「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、
②「自分なりの答え」を生み出し、
③それによって「新たな問い」を生み出す
なんか、これなら、絵が苦手でもできる気がしない?私がこうやって毎日noteを書いているのも、ひとつのアートなのではないか、という気がしてくる。
さて、ここからは、本を読んでいてドキッとした文章ランキングを紹介してみたい。耳が痛い言葉も多いけど、自分を奮い立たせるためにも書いてみる。笑
心に残った文章ランキング
3位 見えている部分だけがアートじゃない
アートにとって本質的なのは、作品が生み出されるまでの過程のほうなのです。
これは、めちゃくちゃ同感。私は日頃から「過程にこそ意味がある」と思っていて、毎日こうやってnoteで思考を垂れ流しているから、そうそう!そうなんです!と思った。
アートを植物にたとえると、作品として見えているのは、上の方の花だけ。だけど実は、目に見えない地中に虹色の大きな興味のタネがあり、そこからたくさんの根っこが伸びている。

興味があるから、研究できるのだ
この「表現」を、noteを書くことにたとえて言えば、こうして書いている文章は上澄みにすぎない。
言葉にはしていない・まだ言葉にはなっていなくても表に出てくる言葉を支える根っこのようなたくさんの思考や探求があるわけで。
この根っこを深く豊かなものにすることが大切だと思うからこそ、私はよく「インプットしたい」とか「いろんな体験をしたい」と言っているんだと改めて思った。
根っこは地上からは見えないから、根を伸ばしている間は「これホントに花になるのかな」って不安にもなるけど。でもやっぱり土台を強くするのは大事だよなって、励まされる言葉だった。
2位 「アーティスト」と「花職人」のちがい
「アーティスト」と「花職人」は、花を生み出しているという点で、外見的にはよく似ていますが、本質的にはまったく異なっています。
これはけっこう耳が痛い話。アートを植物にたとえると、花として見える作品の下には、自分なりの興味や問いという「種」があり、そこから伸びた根っこがある。
ぱっと見では花を作っているけど、実際には種や根のない「うわべだけの花」を作る人たちがいる。そういう人たちは、本の中では「花職人」と書かれている。
先人が作った「花の作り方」を学び、訓練を重ねて花職人になる。ときには高い評価を受けることもある。
けど長い目で見たときに、誰かが生み出した花の作り方を真似して作っているだけの花職人は、時代が変わったり新しい花の作り方が出てきたら、淘汰されてしまう。もっと安くて質のいい花が出てきたら、そちらに切り替えられてしまうかもしれない。
花職人を「マニュアル通りにやる仕事」とか「AIによってなくなってしまう仕事」などに読み替えるとイメージしやすいかもしれない。
最初は花職人から始まることもあるかもしれない。でも、いつかは自分の種をまいて、じっくり根を伸ばして、オリジナルの花を咲かせる人になりたいなと思うし、子どもにも目指してほしいと思う。
1位 自分の頬を叩きたいときに読み返したいフレーズ
じっと動かない1枚の絵を前にしてすら「自分なりの答え」をつくれない人が、激動する複雑な現実世界のなかで、果たしてなにかを生み出したりできるでしょうか?
これですね。読み始めてすぐにドキッとした言葉。自分の頬を叩きたいときに読みたいページです。詳細はぜひ本を読んでほしいので書きませんが、冒頭にグサッとくる話があります。そ、そうだよね…ってなる。
絵の鑑賞がつらいなと感じるのは、たぶん「鑑賞に正解があると思っているから」なんだと思う。けど本当は鑑賞に正解も不正解もなくて、あるとすれば「この絵はこうだといわれている」くらい。
でも大切なのって、そういうウンチクを語れることじゃないんだと思う。ウンチクはAIが5秒で書いてくれる世の中で人間がやるべきなのは、自分の目で見て感じること。自分フィルターを通して見ることが大事なはず。
そう思っているはずなのに、展覧会に行っても、作品そのものをじっと見る時間よりも、下の解説を読む時間のほうが長いんだけども。ここから少しずつ変わっていけたらいいなと思う。
この本を読んでいて、いちばん心に残ったのは、エジプトの壁画の描き方なんだけど…そこを話すために本の紹介をしていたら、こんなに長くなってしまった!なので、今日はこのへんで。

毎日note、294日目。
▼ 今回読んだ本はこちら
ちなみに、調べていて知ったのだけど、数日後には末永さんの新刊も出るらしい。気になる…!
