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義実家リアルタイム日記⑩ カードローンの衝撃

前回、主治医から告げられたことと、 その後の生活設計について書きました。

今回は、帰る直前に知った出来事を書きます。


滞在中、私たちは義母にいろいろな書類を探してもらっていました。

保険証書。 通帳。 年金の書類。

確認したいものがいくつかありました。

でも義母は、整理があまり得意ではないようでした。

「どこにしまったかしら。」 「この辺にあったと思うんだけど。」

そう言いながら探しても、なかなか見つかりません。

数日かけて、ようやく少しずつ揃っていきました。

その様子を見ていて、 お金のことも、書類のことも、 なんとなく管理してきた部分が多かったのかもしれない。

そんなふうに感じました。


帰る日の朝。

私は義母に、もう一度だけ聞きました。

「本当に、他に何もない?」

義母は少し黙ってから、小さな声で言いました。

「実は……カードローンがあって。」

一瞬、意味がわかりませんでした。

「書類は?」 「通帳は?」

そう聞くと、

「そんなのない。」

という返事でした。

でも財布を見ると、 一枚のキャッシュカードが入っていました。

私たちはそのまま近くの銀行へ向かい、 ATMで残高を確認しました。

画面に表示された数字を見た瞬間、 言葉が出ませんでした。

200万円を超える残高がありました。


義母に金額を伝えると、

「そんなにあったかしら。」

と、不思議そうな表情をしていました。

夫が聞きました。

「どうして言わなかったの?」

義母は静かに答えました。

「迷惑かと思って。 お父さんが亡くなったら、 生命保険で返すつもりだったの。」

心配をかけたくなかった。 その気持ちは、本当だったんだと思います。


カードローンを借りた理由も聞きました。

コロナ禍で取引先から回収できなかったお金。 そして、お店を閉めるために必要だった費用。

あの頃の苦しかった時間が、 まだ終わっていなかったんだ。

そう思いました。


もっと早く話してくれていたら。

そんな気持ちはありました。

でも、その頃の私たちは、 責める気持ちよりも、 これからどうすればいいのか。 そのことばかり考えていました。

どうすれば義母に伝わるんだろう。 どうすれば一緒に考えてもらえるんだろう。

答えは見つかりませんでした。


帰宅してしばらくすると、 義母から連絡がありました。

義兄が突然、病院へ面会に来たというのです。

ただ顔を見て、その日のうちに帰ったそうでした。

「何しに来たんだろう。」

そう思い、その話を私の父にしました。

すると父は、ぽつりと言いました。

「もしかしたら、義兄に何かあるんじゃないか。」

その時は、 「そんなことあるのかな。」 そのくらいにしか思っていませんでした。

でも、その言葉は不思議と頭の片隅に残っていました。


この時の私たちは、まだ知りませんでした。

この違和感が、 義実家のもっと大きな問題へと つながっていくことを。

続きはまた次の回に。


よかったら、また読みにきてください。

かな


同じような立場の誰かにそっと届きますように。

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