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契約番所の紹介

AIが「ここが危ない」と指摘したあと、あなたは何をしていますか

AI契約審査のツールは、もう珍しくありません。契約書を読み込ませれば、リスクのある条項を並べて見せてくれます。
問題は、そのあとです。
指摘を読む。Wordを開く。該当箇所を探す。自分の言葉で直す。コメントを付ける。相手方に送る。数日後、変更履歴だらけのファイルが返ってくる。どこが変わったのかを目で追う。前回こちらが何を求めたのかを思い出す。返信文面を考える。また送る。
AIが担っていたのは、この長い工程の最初の一歩だけです。残りは、これまでどおり人の手に残っています。
契約番所は、その先を引き受けるために作りました。


指摘で止めず、送れるファイルにする

契約番所のAI審査は、条項ごとの所見と欠落条項を出したあと、そのままWordに書き戻します。
元のWordファイルの写しに、すべての所見がコメントとして挿入されます。担当者が「採用」した修正、あるいは文案をその場で編集して「修正して採用」した内容は、変更履歴として本文に反映されます。出来上がるのは、相手方にそのまま送付できるファイルです。
欠落している条項を追加する場合も同じです。採用すると、枝番の新条(第10条の2など)として変更履歴で挿入されます。既存の条番号や相互参照は動きません。ついでに、条・号番号の欠番・重複・逆順も検査します。手作業で条文を足したときに起きがちな番号ずれを、送る前に潰せます。
先方から返ってきたファイルも読み取れます。相手方が付けた変更履歴とコメントを取り込んで、次の検討に載せられます。


交渉は、一往復では終わりません

同じ契約書を二度目、三度目と審査すると、契約番所は第N回として自動で管理します。
前回からの変更点を分析し、交渉コメント案を出します。受諾するのか、修正して再提案するのか、拒否するのか。それぞれの返信文面まで含めた案です。
契約ごとに「審査室」という部屋があり、往復のすべてがそこにタイムラインで並びます。「この条項、前回はどう返したんだったか」を思い出す作業が要らなくなります。
ステータスの欄も用意しています。ドラフト、契約審査中、交渉中、締結手続き中、締結完了、保管完了。審査の実行にあわせて「契約審査中」「交渉中」までは自動で進み、その先はワンクリックで更新できます。いまどの契約がどこで止まっているかが一目で分かります。


審査が終わると、台帳に載ります

ここが、多くのツールとの分かれ目です。
契約審査のサービスと契約管理のシステムは、通常それぞれ別の製品です。だから審査結果はメールの添付ファイルに残り、台帳には「締結済み」としか書かれません。
契約番所では、審査が成功すると台帳へ自動登録されます。 取引先が未登録なら作成し、契約書番号を採番し、締結日・期間・金額をAIが抽出して下書きします。埋まっていない項目はチップで示されるので、あとから補えます。
台帳側の機能も、契約管理システムとして必要なものが揃っています。管理番号の自動採番。契約終了・解約予告・自動更新の期限アラート。日本語の部分一致に対応した全文検索。型付きのカスタム項目とタグ。CSVでの取り込みと書き出し。電子帳簿保存法の検索3要件(取引年月日・金額・取引先)に対応した検索ができます。


関係図は2種類あります

契約は一件ずつ独立した紙に見えますが、実際には網の目の中にあります。契約番所は、その構造を2つの図で捉えます。
契約関係図は、台帳から決定論的に生成されます。会社・契約・案件と、4種類の関係が描かれます。案件とは、複数の契約と複数の取引先をまたぐプロジェクト単位のまとまりです。「2026年度 基幹システム更改」のような単位で契約を束ね、案件の詳細画面から一発で図にできます。
一枚の表を眺めても、この構造は見えません。行が並んでいるだけだからです。どの取引先と、どの契約で、どの案件で繋がっているのか。それが見える状態は、撤退の検討や値上げ交渉、与信の見直しの精度を変えます。
ビジネスモデル図解は、取引先ごとに4×4の構成で作ります。AIがWeb検索で調べて図を組み、8種類の検査を行うバリデータが機械的に検証します。違反があれば最大3回まで自動で作り直し、その後は手で編集できます。相手先の事業構造を掴んでから交渉に臨めます。
どちらもSVGとPNGで出力でき、クリップボードにもコピーできます。資料へそのまま貼れます。


現場からの相談を、資産に変える

「この契約書、大丈夫ですか」。営業からのそうした相談は、口頭やメールで流れて消えていきます。
契約番所では、相談をチケットとして番号管理します。起票、受付、対応中、回答済、クローズ。スレッドで会話が続き、添付も担当者も残ります。カテゴリごとに標準回答日数を設定でき、超過はダッシュボードで可視化されます。起票のときには、法務が必要とする不足情報をAIが質問形式で示します。
そして、法務はワンボタンでAI回答案を作れます。論点を抽出し、ご自身のNotebookLMに照会し、Webで補い、出典付きの回答案を出します。NotebookLMやWeb検索に渡るのは、取引先名や金額などを「委託先」「委託料」のような語に置き換えた、一般化済みの論点だけです。生成した回答案はローカルに暗号保存され、次に開いたときに復元されます。
採用すれば返信欄に入ります。最終確認と送信は、必ず法務が行う設計です。
蓄積は回答案だけではありません。ナレッジパックという形で、自社の判断基準を取り込めます。NDA・業務委託・ライセンスの3種は初期パックとして用意しています。同じ論点が再び来たとき、過去の蓄積が手元にあるかどうかで、返せる速度は変わります。


越えてはいけない線を、設計で引いています

法務のソフトウェアである以上、避けて通れない論点があります。
AIの出力は参考情報であり、法的助言ではありません。 所見は一件ずつ担当者が採用・修正・却下を記録する設計で、判断の主体は常に人にあります。
契約審査の機能は、法務管理者と法務の役割にのみ開放しています。営業の役割ではサイドバーにも見張り台にも契約詳細にも表示されず、バックエンド側でも拒否されます(fail-closed)。職掌分離を、運用ルールではなく実装で担保しました。
相手方との間に争いや疑義が生じている案件、和解・示談・債権回収・労働紛争に関する案件は、利用対象外です。弁護士にご相談ください。なお契約番所は、そうした案件を自動で検出・排除する機能を備えていません。 対象かどうかの判断は、利用者側で行っていただく前提です。


データの置き場所

当研究所は、契約データを預かるサーバーを持っていません。
契約台帳・原本ファイル・審査結果は、利用企業のPCと、利用企業が自社で管理する共有フォルダ(社内NAS等)にのみ保存されます。データはいつでもCSVで全件取り出せ、解約後も台帳の閲覧と出力は使えます。
複数人で使う場合も、サーバーは要りません。共有フォルダ(OneDrive、社内NAS、Google Drive等)を経由して、営業と法務の台帳を暗号化して同期します。メンバーは法務管理者の承認制で、Ed25519の署名付き、添付ファイルも暗号化して配布されます。相談チケットの内容はエンドツーエンドで暗号化され、相談者と指定共有者と法務だけが読めます。
AI審査については、正確にお伝えします。審査は、利用企業ご自身が契約する生成AIサービス(Anthropic・OpenAI等のAPI/CLI、Googleの有料API等)で実行します。実行時には、審査対象の契約書本文が、利用企業の選択したAIサービスへ利用企業の名義で送信されます。 当研究所のサーバーを経由することはありません。
AI利用料は、各AIサービスへ直接お支払いいただく実費です。なお実験的な機能として、Claude Code・Antigravity CLI・Codex CLI との連携も用意しています。この場合はAPIキーが不要で、各CLIの定額契約枠の中でAI機能が動きます。
APIキーやCLIの設定がご不安な場合のために、有償の導入設定支援(オンライン・税込33,000円)もご用意しています。


料金とトライアル

Windows向け、月額利用(1年契約・自動更新)です。

  • ライト:3,300円(1〜4名)

  • スタンダード:16,500円(〜10名)

  • プロ/エンタープライズ:33,000円(人数無制限)

いずれも税込・初期費用0円。年払い一括なら10%割引。機能は全プラン共通で、違いは許諾人数だけです。AI利用料は実費で別途かかります。
14日間の無償トライアルを受け付けています。製品版と同じ機能を試せます。期間終了後はAI生成機能が停止しますが、登録したデータはPC内にそのまま残り、正式申込でそのまま継続できます(同一企業へは原則1回。詳細は製品ページのトライアル利用特約によります)。


法務実務者が、自分のために作りました

AIに契約書を読ませて「危ない箇所」を並べるところまでは、すでに多くのツールができます。
けれど実務は、そこから先が長い。Wordを直し、送り、返ってきたものを読み、また返す。台帳に載せ、期限を見張り、現場からの質問に答える。その全部が「契約の仕事」です。
契約審査と契約管理が別々の製品として売られているのは、提供する側の都合にすぎません。使う側の業務は、最初から一本に繋がっています。
契約番所は、その一本を一本のまま扱うために作りました。作ったのは、更新期限を見落としてひやりとし、審査結果の行方を見失い、同じ質問に三度答えてきた法務実務者です。
このたび、契約番所の正式販売を開始しました。14日間の無償トライアルを受付中です。
詳細とお申し込みは、冠城研究所のウェブサイト https://kamurogi.jp/ をご覧ください。

関連リンク
販売開始のお知らせと、お申し込み方法の概要はこちらにまとめています。

本記事の内容を8枚の画像にまとめたものをInstagramに投稿しています。図で全体像をつかみたい方はこちらをどうぞ。



※「契約番所」のAIによる出力は参考情報であり、法的助言ではありません。重要な案件や紛争性のある案件については弁護士にご相談ください。


本記事は一般的な情報提供を目的としております。
© 冠城研究所


冠城研究所(Kamurogi Lab)|経営を動かす、法務の右腕。

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