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第一話 世界は「点」でできている【rebuild】

【rebuild】

子供の頃から、不思議に思っていたことがあります。

暗いところで、自分の手のひらをじーーっと見るんです。

そうすると、見えてくる。

小さな点々。

漫画のスクリーントーンみたいな感じで、無数の細かい点が、星みたいにチカチカしている。

手だけじゃないんです。

何もないはずの暗闇も、よ~く見ると点だらけ。

子供の頃のほうが、今よりはっきり見えていました。

だから、ときどき手で、

わさ~~っ

ってやってみたりして(笑)。

そうすると、光の粒みたいなものが動いて見えて、綺麗だったんです。

でも、子供ですから。

それが何なのかなんて分からない。

「なんでかなぁ~?」

とは思っていましたけど、それだけでした。

視ようとしなければ見えません。

気を抜けば、普通の暗闇です。

だから僕にとっても、それはずっと、

「なんだか分からないけど、昔から見えているもの」

でした。

「全部、それでできている」

それが大きく変わったのは、僕が43歳の頃に体験した、あの夜のことです。

EPISODE 0でも少し触れましたが、僕には人生観そのものがひっくり返ってしまうような体験がありました。

その中で神様から教えてもらったことのひとつが、

「すべては、その点でできている」

ということでした。

人間も。

物も。

空気も。

空も。

大地も。

宇宙も。

何もないように見えるところも。

すべて、点で構成されている。

僕は、

「へぇ~~、そうだったんだぁ~」

と思いました。

……とはいえ。

ひとつ、大きな問題が残ります。

だから、その点ってなによ!!

って(笑)。

見える。

子供の頃から見えていた。

神様から「全部それでできている」と教えてもらった。

でも、それが何なのかは分からない。

そんな状態でした。

「あ~! そういうことね!!」

それから、ある日。

たしかNHKだったと思うんですが、物理についてのテレビ番組をちらっと見たことがありました。

そこで僕は初めて、

「素粒子」

とか、

「量子」

という言葉を知りました。

番組で説明されていることを聞いていたら、子供の頃から見ていた、あの点々と僕の中でつながったんです。

「あ~! そういうことね!!」

「これが、神様の言ってた点々なんやぁ~」

って。

もちろん、本当にそうなのかは分かりません。

僕は物理学者でもないし、そもそも中卒です。

素粒子や量子について専門的な説明ができるような知識もありません。

まして、僕が見ている点々と、物理学でいう素粒子や量子が科学的に同じものだと証明したわけでもありません。

ただ、僕自身の中で、

「もしかすると、あの点々って、こういうことなのかもしれない」

と妙に納得した。

それだけです。

今でも、視ようとすれば見えます

その点々は、今でも視えるときがあります。

身体からも。

物からも。

なんというか……

ぼ~~っと、いろんなところから吹き出しているように見える。

ただ、本当にか細いんです。

意識して視ようとしないと、ほとんど分からないくらい。

スピリチュアルの世界では、よく「オーラ」という言葉がありますよね。

僕は、

「あれって、もしかしたらこれのことなのかなぁ~?」

なんて勝手に思っています。

これも、僕には分かりません(笑)。

ただ、僕は基本的には、特別な人にしか見えないものだとは思っていません。

かおちゃんからも、ときどき似たようなものが見えたという話を聞いたことがあります。

もしかすると、みんな見えているけど、気にしていないだけなのかもしれない。

そのくらいに思っています。

そもそも「点の世界」って?

ここまで「点」の話をしておいてなんなんですが(笑)。

僕自身、

「点の世界」

っていう言い方には、ちょっと違和感があるんです。

じゃあ、みんなは「面の世界」って呼んでるのかな?

「線の世界」って言ってるのかな?

って感じな位に、

僕には、普通に点の世界なんですよ(笑)。

ぱっと見は「面」です。

人間も、テーブルも、壁も。

面の組み合わせで、ひとつの形になっている。

でも、じーーっと視ると、その面も無数の点でできているように見える。

何もないと思っているところも、よ~く視れば点がある。

僕にとっては、「点でできた別の世界」がどこかにあるわけではありません。

僕たちが今いる、この世界の話なんです。

人間も、点でできている

僕に分かる範囲で言えば、人間も物も、

「点の集合体で面になっている」

というところまでは分かります。

じゃあ、感情はどうなのか。

感情も、僕には点として感じられます。

そして、色が変わる。

温かい感じ。

冷たい感じ。

意識と感情は、僕の中ではかなり近い表現になります。

意識がなくなると、灰色になることもあれば、金色になることもある。

そこは、人によって違います。

だから、

「愛は、この色です」

みたいなことでもないんです。

愛も、そのときによって違う。

温かかったり。

冷たかったり。

色だったり。

そういうものを、僕は点の集合体として感じているんだと思います。

「先生!! 聴いてください!!」

僕が鑑定をしているときにも、この感覚があります。

相談者の方が僕の前に来て、

「先生!! 聴いてください!!」

となった瞬間に、なんとなく伝わってくるんです。

波みたいになって、点が伝えてくる。

「あ、この人は恋愛の相談かな」

とか。

「亡くなった人の声を聴きたいのかな」

とか。

話を聞く前から、なんとなく分かることがある。

でも、僕は先回りしません。

「恋愛ですよね?」

とは言わない。

普通に、

「どうされました?」

から入ります。

相手が何を話すのか。

僕が感じたものと、本当に合っているのか。

まず、その人自身の言葉を聞く。

それから鑑定に入ります。

僕にとって霊視というのは、何か別の世界へ行って、特別なものを見ているというよりも、こういう感覚の延長にあるんだと思います。

「それ、俊一さんがそう思ってるだけじゃないの?」

そう言われたら、

「あ~、そうかも!!」

って答えると思います(笑)。

実際、僕自身もそう思っていた時期がありました。

僕だけがそう感じているのかもしれない。

僕だけに見えているのかもしれない。

でも、その後の人生で、僕と似たようなものを見たり、感じたりしている人に何人か出会いました。

話しているうちに、

「そうそう!!」

「でしょでしょ!!」

って(笑)。

お互いに答え合わせみたいになるんです。

だから僕自身は、

「ああ。少なくとも僕だけじゃなかったんだな」

と思っています。

それ以上のことは分かりません。

僕は物理学者でもないし、科学的に証明してほしいとも思いません。

僕自身が証明したいとも思っていません。

まして、

「だから信じてください」

なんて言うつもりもありません。

儚くも、愛しい

僕が「世界は点でできている」と知った頃、ほかにもいろんなことを一度に知りました。

だから、点のことを知っただけで、僕の価値観が全部変わったという話ではありません。

ただ、その中でも大きく変わったものがあります。

「命」とか。

「生命」とか。

「霊」とか。

そういうものに対する感じ方です。

なんというか……

儚くも、愛しい。

壊れやすくて。

傷つきやすくて。

なのに、ときには驚くほど頑丈で。

たくさんの点が集まって、ひとつの形になって、

そこに存在している。

そのこと自体が、以前よりずっと大切に感じられるようになりました。

点の集合体だからこその、せつなさみたいなものがあるんです。

うまく説明できないんですけどね。

これは、実際にそう見えないと伝わらないのかもしれません。

でも僕は、

世界って、思ってる以上に美しいんだな

と思うようになりました。

だから、もっと大事にしなくちゃな、と。

すべては、つながっている

ここからは、もっと証明できない話になります。

なので、

「俊一は、そういうふうに世界を見ているんだな」

くらいで読んでください。

僕が神様から教えてもらった話では、この世界を構成している点は、それぞれがバラバラに存在しているわけではありません。

空気も。

空も。

海も。

大地も。

宇宙も。

そして、そこにある命も。

全部がつながっている。

点になっているものがつながって、循環している。

そして、僕が神様から教えてもらった話では、
すべては、その「根源の御方」につながっている。

神様というと、僕たちはどうしても、人間より上にいる偉い存在を想像します。

でも、僕が教えてもらったものは少し違いました。

僕たちも。

神様も。

同じところにつながっている。

同列なんです。

だから神様は、何もしない。

いや。

正確には、

同列だから、何もできない。

ただ、一緒に悲しむ。

一緒に苦しむ。

僕は、そう教えてもらいました。

あなたも、僕も

日本では、神様の話をすると、ちょっと身構える人もいると思います。

宗教の話なのかな、と。

でも、僕の中では神様と宗教は別のものです。

だから何かを信じてほしくて、この話を書いているわけではありません。

僕が伝えたいのは、もっと単純なことです。

世界は、点でできている。

その点は、バラバラではなく、つながっている。

空気も。

空も。

海も。

大地も。

そこにある命も。

全部がつながっている。

だとしたら。

あなたと僕も、つながっているんです。

僕はここにいる。

あなたは、そこにいる。

離れているように見えるけれど、同じ世界の中でつながっている。

だから、

あなたは、ひとりではない。

そして、

僕も、絶対にひとりではない。

僕は、それを知ってから少し楽になりました。

「あ……そんなにがんばらなくてもいいんだ」

とか。

「あ……意外となんとかなるもんだ」

とか。

もちろん、世界が点でできていると知ったからといって、人生の問題が全部なくなるわけじゃありません。

僕だって怒ります。

悩みます。

焦ります。

普通に落ち込みます(笑)。

でも、この世界は僕が思っているよりずっと大きくて。

思っている以上に美しくて。

僕が知らないところでも、全部つながっている。

そう思うと、

なんだか心が温かいもので満たされることがあります。

それを知ることが、人生の何の役に立つのかと聞かれたら、僕にはうまく答えられません。

でも。

そんなとき、僕は思うんです。

よかった!! 生きてて!!

たぶん、そういうことの積み重ねが、

僕にとっての「人生のいいこと」なんだと信じています。

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