小さな花
風に吹かれて小さな花が揺れていた
夏の厳しい暑さにも
車に煽られた熱風にもめげずに
散歩をする人にも見向きもされず
蟻には踏まれていく
小さな花はその存在を見せびらかすかのように
懸命に花を開く
次の世代へと残すために
大きな音が静寂を破る
草刈りのおじさんがエンジンをふかした
懸命に花をつけていたその花は
草刈りによって根元から切られた
種を残すことは叶わずに
風が種を運ぶ
また花はそこに根付く
小さな花を懸命に咲かすために
残された花は次の世代へと受け継がれる
この花を絶やさない事が運命のように
