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「秘すれば花」とは?

■ 基本構成:
① 世阿弥の問い (二代目社長からの質問)
② 観阿弥の答え (創業社長・現会長からの回答)
③ カモシカ氏的な咀嚼  
※出展注釈

■ 二つ目のテーマ:
秘すれば「花」とは?

世阿弥「お客さんが最高に盛り上がっている瞬間を『花』だと思ってるけど合ってる?」

観阿弥「そうだね、もう少し分解すると、花っていうのは面白さと珍しさのこと。季節の花が、その季節にひととき咲くから驚きがあったり、珍しいと感激するように、常に変わっている中で、咲いて散るから面白い。」

世阿弥「どうやって、私たち人間がそういう「花」を咲かせることができるの?」

観阿弥「花は心、種は技というね。まず種となるスキルを極めていく過程で、研ぎ澄まされた工夫によって、表現されるのが『花』と見えることがあるという感じかな。」

世阿弥「いつ見ても花があるというか魅力的な人とか組織ってどうやってるの?」

観阿弥「それ、いい質問!秘すれば花なり。これ絶対メモしておいて。人の心に思いもよらぬ感動を起こす極意なんだけども、お客様には意外でおもしろいと思われて、それが「花」だと気づかないくらいがいいのさ。

例えば武道で話そうか。思いもよらない技で弱いはずのものが強敵に勝つということがあるよね。そして負けた方は、なんで負けたか分からず、なんか変だなとしか思えないなら、次もまた勝てるのだよね。つまり手の内を全て明かしていない、隠せることは強いことなんだ。

あとさ、人相が怖くて悪役が上手い役者がいたとして、その人がそのまま悪役をやっても花は起こらない。美しくしなやかな風情を持っている役者が物凄い悪役を演じた時、それが花。型の話にもどっちゃうけど、意外性を醸し出せるのは、たくさんのスキルや幅を持っている場合。」

参考箇所「風姿花伝」世阿弥編 川瀬一馬校注釈、現代語訳(講談社文庫)158p〜164p

• 花とは、時を得て、珍しい、おもしろき心
• 留まらない、散るから美しい
• 老人の物真似の場合には、老人らしい所作をしてはいけない。身体的に遅く気持ちは若い「老木に花の咲かんがごとし。」というわけ。
・ 年々去来の花とは、幼少期の風姿、初心の頃の技、壮年期のやり方、年をとってからの風体という、自然と身に備わっていた風体を、今の芸にいっぺんに持つこと。初心の頃の芸を身に残しておくこと。

👉カモシカ氏的咀嚼
「秘すれば花」をプロドラマーになぞらえると「ゴーストノート」かも知れない。ジャズでもロックでも名手と呼ばれるドラマー達は、聴こえるか聴こえないか、見えるか見えないか、触れるか触れないかというような微かな音を、特にスネアを使って奏でている。その領域に巨大なグルーヴの渦が発生するけれど、それは頭の中の音符=パルス感覚が細かく頭の中で割られているから出せるもの。結果としてプレイに細やかさと大らかさが同時に出てノリが出る。全部を叩くと野暮ということになる。「ドラムが全力で行くと曲が幼稚になる」とは日本のセッションドラマー界の最高峰の山木秀夫さんの言葉。

続けて書いてまいります。

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