「背理法」と「帰謬法」
雑感です。今回は言葉の語感についてだけです。
$${P}$$の否定を仮定して矛盾を導いて$${P}$$を結論づける論法は、背理法と呼ばれています。昔は帰謬法とも呼ばれていました。どちらがこの論法をまっすぐに表しているかの観点で比較すると、「帰謬法」が「背理法」よりも圧倒的に優れています。
帰謬法:誤謬に帰着させる論法
実にわかりやすい。
背理法:理に背く論法
なんのことやらわかりません。
「帰謬法」が使われなくなった原因はおそらく当用漢字表でしょう。当用漢字表は専門用語も対象だったため、制定された時に数学用語も影響を受け、多くの数学用語が変更されました。
しかし、今は状況は変わっています。当用漢字表はすでに廃止されています。かわりに制定された常用漢字表は、専門用語は対象外と明記しています。もう、「帰謬法」の復活を阻むものはないのです。堂々と「帰謬法」を使おうではないですか。
ということで授業で「帰謬法」と板書しようとして、「謬」の画数にめげてしまいました。すみません、今も「背理法」と板書しています。
