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自動巻き(オートマチック)アナログ時計と私

私は、4年前に20年以上使って来たロレックスのエクスプローラー1とオメガのシーマスター(クオーツ)を手放した。
何故か?
今時、時刻なんてスマホで見れるし、冬はベルトが冷たく付けてられない。
そんな理由で、どちらも着用することもなく棚に置いていた。
付けないなら、新しいオーナーを探そうと、転売ヤーではなく、興味を持ってくれた良識ある方にある程度安くして売却した。

売却益で、オメガのスピードマスタームーンウォッチ(プロフェッショナル)を購入。一か月使ってみたが、付ける必要性を感じずに手放して、Gショックのソーラー充電・電波時計を購入し、残りの売却益はバイクのカスタムに突っ込んだ。
Gショックは人生で3個目となったが、うち1個は学生時代友達にキレた際、友人に向けて投げて、壁にぶつかってベルトが壊れた。後に友人の弟が修理して引き取ったという甘い過去がある。

さて、ソーラー電波時計はさすが最新技術、ネジを巻かずとも動き、時刻も常に正確。購入早々私の愛用の時計となった。

月日は流れ、気付くと時計を付けずに、スマホで時刻を確認する日々に戻っていた。そんな時、ふとオメガの時計広告が目に入った。「オメガかー、そういや、前までシーマスター持っていたな。」

ん?広告の時計はスピードマスターのオートマチックか・・・。
趣あるよな・・・
以前の私とは明らかに時計に対する見方が変わっていた。

かつては、オメガへのあこがれだけで、学生時代にバイトで貯めたお金で安いシーマスタークオーツを買った。
ロレックスエクスプローラー1を購入した時は、勤続10周年祝いとして自分へのプレゼントで購入したが、動機は「男なら一度はロレックス」という見栄でしかなかった。

昨今、私はスマホで時刻を確認するのが面倒だ。ポケットから出し、電源を入れるか顔認証して初めて時刻が分かるが、対して腕時計は、腕を45°手前に向ければすぐに分かる。
機能美と言うやつだ。

アナログ時計って真に素晴らしいかも。
やっと、自動巻き時計の素晴らしさに気付いた瞬間だった。
これまでに色々と勉強し、オートマチック時計についてはそれなりに知識もある方だと思っていたが、気付くのに足掛け30年もかかった・・・

便利さを追求すると不便さの中にある良さを忘れてしまいがちだな。
東京ラブストーリーも、携帯がなかったから、留守電だったから良かったのだと、しみじみ思った。

話を戻そう。
個人的な事だが、私はもうロレックスを所持する気はない。
精密かつ正確。決して信頼を裏切らない時計で、オメガと違ってモデルチェンジを繰り返さない変わらない良さがある。
時計界の絶対王者だ。

しかし、私はモデルチェンジをアホみたいに繰り返すオメガが好きだ。
それは、お金のない学生時代に初めて手に入れた高級時計が、オメガシーマスターだったからという想出補正もあるだろう。

だが違う、私にとってオメガはオメガの遊び心があるのだ。
レーシング用の時計として開発したスピードマスター(その基礎スペックが認められというか、あらゆる手段を使ってコンペに勝ち、たまたま月へ行っただけだと私は思っている)
磁場の強い環境で身に着ける人向けに開発したレイルマスター
ダイビング用に開発したシーマスター
この3つを軸として、1950年代頃?オメガトリロジーとして販売戦略を行ったらしい・・・。

でもさー、レイルマスターを必須とする人がこの世にどれだけいるの?
いいじゃないか、必要な人がいるから作るのさ。
15,000ガウスにも負けないって、そんな環境なかなかないでしょ。
でも、作るのさ。
現在販売されている他のオメガの時計も、15,000ガウスに負けないスペックらしいよ。
いーや、でも、でも、作るのさ。

あとさー、オリンピックの公式なんてやらなくていいのに、F1のタグホイヤーか!
私なら、チープなメリットなど追及しない。堂々としていればいいのよ。

そして、スウォッチとのコラボ、オメガスウォッチ。
将来的にスピードマスターを購入してもらうための入口戦略かもしれないが、こんなもん、オメガの看板に傷をつける可能性大だ。

だがしかーし
だがしかーし
これでいいのだー これでいいのだー
と、かつて筋肉少女帯の大槻ケンヂがシャウトしていたように、その遊び心が心地よい。

シーマスターにしても、ロレックスのサブマリーナに勝てない(と勝手に思っている)から、素潜り番長のジャックマイヨールが着用していた!とか言って宣伝するし。
そして、月に行った!月に行った!とスピードマスターを推しまくる。

じゃあなにかい、ブライトリングは荒天や飛行状態、気圧という過酷な環境下で、世界1周したんだぜ?
まあ、地球と宇宙、絶対に比較はできないけどね。

すこしディスったが、私はそんなオメガが大好きだ。

オートマチックとはいえ、55時間程度しか稼働しないから、数個持って居れば、必ずネジ巻きや時刻・日付合わせという儀式がある。
ロレックスのエクスプローラー1を所持していた時は、これが面倒臭くなり、スマホへと時刻確認手段が変更したわけだが、私もアラフィフ。
この手間が楽しいと思えるようになってきた。

私自身、家計から借金をして(したんかい!)、少しづつトリロジーとオメガスウォッチの4本を購入してきた。

トリロジーはその日の気分に合わせて使い分ける。
まず、此れが楽しい。(オメガスウォッチはクオーツだから、付けたいときに着けるのよ。)

また、着用時はより自動巻きするよう、大手を振って歩いてやる。
これも儀式。

そして、腕から外すときネジを巻いて、次に使う日までに稼働するようにしておく。
次のローテーションまで止まるなよ!と。

見栄ではなく、アナログ時計の真の楽しさ、面白さにやっと気づけたアラフィフ。


幸せだなー
ぼくぁー 時計をイジっている時が一番幸せなんだ
もう僕は、死ぬまで君を離さないぞ!
いいだろう?