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HAMLET 2 Season 4を書き終えて

みなさま、お疲れ様です。本日は、HAMLET 2 Season 4を書き終え、セルフ解説をしたいと思います。Youtubeの更新は止めてしまったので、いろいろと思いつくまま、お送りします。

■主要キャラの死を越えて

今シーズンは、いわゆるバッドエンドルートを意識して書き始めました。
前シーズンの最後に、ゲームのように選択肢を入れることで分岐させ、それにより、初手から絶望的な状況を描いたのです。

機体がなく、戦えなかったことで、ジムは気落ちしてしまっている。
その中で帰ってきたメデューサの想いが、事態を動かし始める。
最初から最後まで、女性キャラがストーリーを動かすことになりました。

メアリーの死は、シーズン1の頃から考えていたことですが、いざその死を描くとなると、どう意味のあるものにしていけるか、どう美しく書いてあげられるか、それを頭に置いていました。
結果的に、日本的なイメージを絡めて、詩的なものに仕上げられて、良かったと思っています。

■女性たちのバランスが崩れたら

さて、このシーズンでは、メアリーが亡くなったことで、女性たちのパワーバランスが崩れます。
中露の介入により、戦火が目前に迫る中、女性たちの心の動きを描くことが増えました。

このシーズンでは、それまで以上に弱くなったジムが、女性たちに寄りかかるようになります。
妹に気を使っていたフランシスが、メアリーが居なくなることから、いざジムと親密になるかと思うと、母親役に縛られて逡巡する。こういうシーンは、30年前の自分では描けなかったものだと思っています。

実際に、自分が二十歳のころ、7~8歳年上の女性という存在は、ただの恋人候補ではなく、憧れの女性というイメージもあり、そんな女性との関係を、過去の自分も絡めて、妄想しながら書いていきました。

■愛の為の犠牲

迫りくる戦争を前に、自ら戦える女性と、自らは戦えない女性。その二人が主人公の為に自分を犠牲にしていく。特に、母親役を受け入れたくないフランシスが、研究者としての自分の能力を活かして試薬を作り、それによって、更に二人の女性が変化していく。

フランシスにとっては、偶然知ったジムのトラウマに接し、母性が呼び覚まされていく。
そして、実際に彼の母親を超える存在に近づいていく。
母親役を拒んだはずの彼女の母性が育まれるのは、皮肉といえば皮肉です。

実際には、彼の母親を超える前に、ジムの本音を引き出すことができたら、彼に選ばれることになる。しかし、実際に彼の母親を超える存在になってしまうと、彼との未来を諦めることになってしまう。

頭が良くて、先を見通せるはずのフランシスという女性が、なかなか思うに任せない人生を歩まざるを得ない。
そういうところを、意地悪く書いてしまう。
ここには、私という、持てない男の、ひがみ根性が出てしまっていますね。

対してメデューサは、どちらにせよ、ジムの為に戦うことを心に決めていて、そこに迷いは無かった。でも、Gorgonシステムを使えるようになる為には、それまでの彼女ではダメだった。その為に試薬を多用し、マリアと一心同体になっていく。

普通の状況の、普通の恋愛でも、男によって女は変わり、女によって男は変わる。
戦争を目前にした中でも、この構図は変わらない。

むしろ、戦争に巻き込まれる中だからこそ、男女の想いが交錯し、予想外の方向に向かっていく。
そんなところを、感じながら読んでくれたら、書き手としては嬉しいです。

■個人が戦争に巻き込まれるということ

幼少期に機動戦士ガンダムに触れた自分にとって、個人が戦争に巻き込まれるということを描くのは、自然なことのように思えました。
しかし、それが男一人と女三人という状況というのは、極めて狭い世界の中の出来事です。

シーズン1のような群像劇の中で続けることを選ばなかったのは、私の能力を考えれば妥当なのですが、結果的に、狭い家族的な空間の中で、男と女の話を、ああだこうだと続けてしまったことが、良いことなのかどうか、判断が付きかねています。

しかしながら、自分が生んだゲームの中のキャラクターが、時に作者の想いを越えて動き、このお話の形に帰結したのは事実で、能力が無いわりに書き続けて良かったのではないかと思っています。

私にとっては、今シリーズのメアリーの死も、彼女にとって美しい最期だと思っていますし、フランシスやメデューサの変化も、彼女達自身では納得してくれている…なんて、シリーズを書き終えた今は考えています。

一応、フランシスにもメデューサにも、相応しいエンディングを与えたいとは考えているので、先のシーズンで、それを描けたらいいなぁと、漠然と思っているところです。

■マリアとメデューサのハイブリット

今シーズンのラストでは、Gorgonシステムと試薬の影響で、マリアとメデューサの人格が折り重なり、ハイブリットが生み出されます。

これを書いている時点で、Gorgonシステムがどのようなものか、私自身も考えあぐねており、二人のハイブリットも、全くの行き当たりばったりで出来たキャラクターではあるのですが、実際にシーズン6や7を書くまでには、その内容や役割を考えなくてはいけません。宿題を抱えた子供のように、悶々としています。

■シーズン5は、マリアの話になります。

さて、次回からは、シーズン3の最後にメデューサを行かせなかったルートを描くことになります。

このルートでは、グリフォンはジムの元にあり、敵の侵入に対して対応が可能です。
しかしながら、雲霓(うんげい)の画策もあり、メアリーの体と木の実の成分との関係なんかを掘り下げる必要もあります。また、AIとアンドロイドの会話も交えてみたいと思っています。

そして、それよりも何よりも、マリアを完全に復活させる流れになるかと思います。

シーズン4ではマリアとメデューサのハイブリットとして着地したキャラが、完全なマリア・ハンスフィールドとして覚醒することになるでしょう。
その際には、メアリーも含めた三角関係(四角関係)が、かなり、ワチャワチャしたものになると思います。

書くのは楽しくなるかと思いますが、男女関係は、こじれそうですね。
ちゃんと書き上げられるか、いささか心配になってきました笑

■結局、戦争シーンは書きませんでした

さてさて、そういうことで、HAMLET2は、まだまだ続きます。
本来なら、戦争シーンまで書いて、いったんエンディングまで行くハズが、当初は考えてもいなかった分岐を含むものになり、戦争開戦まで至りませんでした。

現実世界では、おりしも幾つかの戦争が継続中で、それもあって、戦争シーンを書きたくなかったのです。

でも、それも、いつか書かねばならぬ時が来るんですよね。
その頃には、世界がもっと平和になっていてほしいものです。

さて、今シーズンの解説は、ここまでとしましょう。
これからも、お付き合い頂けたら、幸いです。
ではでは、またお会いいたしましょう!


今シーズンは、何度もコングラボードをもらいました。ありがとうございました!


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