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HAMLET 2 #028 お兄ちゃんになって!

皆さま、あけましておめでとうございます。m(__)m
本年も、何卒よろしくお願いいたします。
皆さまの創作活動にとって、今年が実り多い年に、なりますように。
noteライフが充実いたしますように、念願いたします。
私は、今年は最低限、バッドエンドルートだけでも完結させることを目標に書き進めていこうと考えています。
今年も、毎週木曜日に、更新して参ります。
宜しくお付き合いくださいませ。
…では、第28話より、本年のスタートです!

年賀状ですw

■発進前。アサルトモードのグリフォン

●機体の腕に掴まるフランシス(右腕)とメデューサ(左腕)
●ガンナーシートに収まるメアリー
●マイクで皆に声をかけるジム

「みんな、準備はいい??……ゆっくり行くからね。
フランシスさんとメデューサは、特に気を付けて!」

●メアリーが、ユニコーンを見つける

「あ!……ジム、ほら、お馬さん!?」
「えっ!……あ、ホントだ……」
「ね~♪ あたしの言った通りでしょう??」

●グリフォンを見つめるように動かないユニコーン
●フランシスが、白馬ではなくユニコーンだと気づく

「ちょっと待って!……あれ、ユニコーンじゃない??
角が生えているわよ!」

●グリフォンのカメラでズーム。やはり頭に角が生えている。
●想像上の動物の出現に、違和感を持つフランシスとジム

「まさか、ユニコーンだなんて……」
「想像上の生き物が、なんで、いるんですかね?」
「分からない……No.369のせいで、馬が変化したのかも……」
「No.369って、人間をゾンビ化させる以外の能力があるんですか??」
「わからないわ。HAMLETには、馬なんていなかったし。
動物にどんな変化があるか、サンプルが少なすぎるのよ」
「それにしても、馬がユニコーンになったとしたら、素敵ですよね!」
「ウフフッ!……それもそうね。なんだか自然が人間に媚びているみたい」
「ここは、楽園だなぁ。ずっと住んでいられる。とても平和だ」
「ええ。私たちくらいの人数なら、自然のおこぼれを貰うだけでいい。
仕事も戦争も、土地の所有も私有財産もない。
まるで、狩猟採集時代のようだわ」
「ねぇ、話してばかりいないで、早く実を食べに行きましょうよ!
あたし、もう我慢できない!!」
「わかったわかった!……じゃあ、みんな!グリフォンを出すよ。
しっかり掴まって!」

●メアリーに急かされて、巨木を目指し、グリフォンを発進させるジム
●グリフォンと並走するユニコーン
●ガンナーシートのハッチを開け、ユニコーンに手を振るメアリー

「ユニコーンさぁん♪……うふふふふっ!」

■ユニコーンに案内されるように、巨木に近づくグリフォン

●巨木の横に立つユニコーン

「ほら、これがあの実のなる木だよ!」
「ホントに大きな木だね!」
「見たことないわ。こんな不思議な姿……」
「ん??……気をつけろ。何か音がする」

●音を立てて、木の実が次々、地面に落ちる

「あっ!……ラッキーだね!ちょうど実が落ちて来たよ!」

●メアリー、たまらず外に出て、木の実を求める。
●呆れながら後に続くジム達。

「ほら、みんなも早く~♪」
「まったく、メアリーの勢いには、敵わないな」

●みんなで巨木の実を食べる

「いっただきまーすっ!!」

……もぐもぐ。
……!!!……

「えっ、これ、ホイップクリームの味だわ!」
「うん、確かにケーキの味がする!」
「そうか??……自分には、レーションのジャムの味がするのだが」
「えへへ。今日は、デザートの日みたいだね!」

●木の実を食べる一同を見守っていたユニコーン、去っていく。

--時間経過のフェードアウト・フェードイン等。

■巨木を調べるフランシスとメデューサ

●巨木を登っていくメデューサ
●巨木の外観から、組成を調べるフランシス

※以下、フランシスのモノローグ。

おかしい。どう考えても、おかしい。
日本人が、この地を捨ててから、まだ百年も経っていないはず。
でも、このサイズの木が、百年未満で、できるとも思えない。
日本人が、この木や実のことを知っていたなら、必ず記録に残すだろう。
やはり、最近になって出来たものなのだろうか??
馬がユニコーンになったというなら、この木は、元々は、なんなの??

●フランシスの思考を、メアリーの嬌声が遮る。

「うふふふふっ!……ジムったら、意外と、細かいこと気にしすぎ~♪」
「なんだよ!……笑うなったら!!」

●フランシス、ジムと親しくしているメアリーが気になる。
●ついつい、思索をやめて、ジムに注目してしまうフランシス

■まったりするジムとメアリー。

●ここぞとばかり、ジムにフランシスとの仲を聞くメアリー
※ここでのやり取りは、フランシスには聞こえていません。

「そんなに気になるなら、もう、お姉ちゃんと付き合っちゃえばいいのに」
「はあっ!?……どうして、そうなるのさ!」
「あたし、応援するよ!」
「えっ!?……」
「なによぅ、何か不満??」
「いや、不満なんかないけど……なんか、反応が意外だった」
「あたしだって、ジムと付き合いたいけど……」
「ぅ……」
「ほらね。だいたい、こんな感じになっちゃうんだもん」
「メアリーとはさ、いつも自然体で居られるんだ。
だから、とても感謝してる。でも……」
「待って!それ以上言わなくていいよ!
……てか、そんなふうに、ハッキリさせないでよ」
「ごめん……」
「あたし、お姉ちゃんに勝てると思ってないもん」
「えっ!?……」
「ジム。なんで、お姉ちゃんがメデューサさんに勝ったか、わかる??
ジムが起きなくて、あたしとお姉ちゃんで、メデューサさんと戦った時」
「そういえば、俺が起きた時には、もう勝負がついていたよね」
「あの時、お姉ちゃん、メデューサさんを言い負かしたの。
その時のことで、あたし、ピーン!と来たんだ」
「何を??」
「イギリスでお姉ちゃんと一晩中一緒に居た時、何かあったでしょ??」
「な、何かって……」
「いいよ、もう。あたし、追求する気ないから」
「……」
「あの日、何かがあって、お姉ちゃんはジムに感化されちゃった。
……そうじゃない??」

●ジムは、何も答えられないでいる。かまわず話し続けるメアリー

「お姉ちゃんは、その気持ちをメデューサさんに、ぶつけたんだ。
そしたら、メデューサさんは戦いを辞めたんだよ」
「そうか……そうだったんだ」
「あたしね、お姉ちゃんには、幸せになってほしいの。
あたしは、お姉ちゃんからお父さんを奪っちゃった。
あたしのお母さんとの仲も、良くなかった。
だから、お姉ちゃんは、大学のことも、その後の進路のことも、ぜんぶ自分独りで決めてきたの」
「フランシスさんは、きっと寂しかったんだね」
「そう思うよ。
だから、きっとジムに、自分のことを分かってほしかったんだと思う。
うぅん、自分のことを分かってくれたから、ジムに心を開いたんだと思う」
「そうかなぁ」
「そうだよ。そうじゃなきゃ、お姉ちゃん、あんなに真剣にならないよ」
「……」
「だから、お姉ちゃんと結婚して、あたしのお兄ちゃんになってよ!」
「ええっ!!」
「あたし、お兄ちゃんが欲しかったんだぁ。
ジムなら、優しいから、きっと良いお兄ちゃんになってくれると思うの。
……だからジム、あたしのお兄ちゃんになって!」

●とっても無邪気な笑顔で、ジムを見つめるメアリー

「ジムがお姉ちゃんと結婚すれば、あたしもジムに関われるし。
お姉ちゃんは幸せになるし、ジムも、将来が安心でしょ?」
「そ、そんなこと言われても……」
「あたし、ジムとお姉ちゃんって、合うと思うんだけどなぁ……」
「それって、メアリーにとって都合がいいだけだろう??」
「うふふふふっ♪」
「……でも、それは無理だと思うよ」
「えっ、なんで??」
「俺、きっとフランシスさんに、見限られていると思うんだ」
「え~……そんなこと、ないと思うんだけどなぁ。
だって、見限っていたら、あんなふうに、ずっとジムのことを見ていないと思うの」
「……えっ!!」

●振り返ると、巨木の脇に立つフランシスが、じっとジムを見ている。
●ジムと目が合うと、サッ、と巨木の裏に隠れるフランシス。

■メイビル博士と再会するフランシス

●ジムに気づかれたと知って、ドキドキするフランシス。目を伏している。
●突然現れた人影に気づかないフランシス。声をかけられて驚く。

「彼が気になるのかね??」

-実体を伴ったメイビル博士、登場。

#028  お兄ちゃんになって!、了。

ドリームキャスト版チラシのメアリー

※本作品について(再掲)
本作は、1993年にPC-98版ゲームソフトとして販売された『HAMLET』および移植版の『SPACE GRIFFON VF-9』の続編となるストーリーで、西暦2149年を舞台としたSF作品です。登場人物や組織などは、実在するものとは、一切関係がありません。前作は、wikiやプレイ動画等でご確認ください。
なお、筆者は当該タイトルの原作と脚本を担当した張本人ではありますが、現在は、いち個人で執筆しており、HAMLET2の権利は筆者に帰属します。
しかしながら筆者は、この作品の二次創作・三次創作を制限するものではありません。どなたか奇特な方がキャラ絵を描いてくれると嬉しいです。


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