太陽エネルギー学会の先生方が見学に来てくださいました
いやぁ、忙しさにかまけていると、あっという間に6月ですね。
「noteは定期的に投稿しよう!」と心に決めていたはずなのですが、気がつけば前回の投稿から随分時間が空いてしまいました。
今回は、去る3月26日にあった、とても光栄な出来事について書こうと思います。
この日、日本太陽エネルギー学会の先生方が「オフグリッドな我が家」に見学に来てくださいました。

お越しいただいたのは、
という、太陽エネルギーや環境工学分野の第一線で活躍されている先生方です。私たちはモデルハウスをご案内しながら、
この建物を設計する際に何を考えたのか
エネルギーシミュレーションをどのように行ったのか
完成後の実測データはどうなっているのか
といったことをご説明させていただきました。
すると先生方から、
「ここまでしっかり実証している事例は初めて見たよ」
「建築、設備、エネルギーを分野横断的によく解いているね」
といった、大変ありがたいお言葉をいただきました。
特に印象的だったのは、私たちが独自に作り上げてきたエネルギーシミュレーションをお見せした時のことです。先生方から、
「あ、うちの研究室でもまさに同じようなものを作っているよ!」
という声が上がりました。
もちろん私たちは大学の研究室ではありません。
一介の設計事務所に過ぎません。
それでも、実際の建物を設計し、自ら暮らしながらデータを取り続け、試行錯誤を重ねた結果として、工学系の研究室と同じような発想や検証手法にたどり着いていた。そのことが本当に嬉しくて、「進んでいる方向は間違っていなかったんだな」と感じた瞬間でした。

そして先日、宮岡先生よりご連絡をいただき、学会誌『太陽エネルギー』293号に見学会のレポートが掲載されたことを知りました。
見学に来ていただけるだけでも十分光栄なのに、その内容を学会誌に掲載していただけるなんて、本当にありがたいことです。
改めて、宮岡先生をはじめ、ご参加いただいた先生方に心より感謝申し上げます。

この建物が完成してから、早いもので3年が経ちました。
その間、建築関係者の方々はもちろん、大学の研究者、行政関係者、学生の皆さん、そして家づくりを考えている一般の方々まで、本当にたくさんの方に見学へお越しいただきました。
そのたびにいただく質問やご意見は、私たちにとって新しい学びであり、次の挑戦へのヒントでもあります。
「オフグリッドな我が家」は完成して終わりの建物ではなく、今もなお実証実験を続けている建物です。
住みながらデータを集め、仮説を立て、検証し、また改善する。
そんな積み重ねが、今回のように学術的な評価につながったことは、大きな励みになりました。
私たちは大学の研究室ではありません。
けれど、実際にこの家で暮らしながら、日々データを取り続け、試行錯誤を重ねています。研究室ではなく、実際に暮らしながら検証していることに価値があると思っています。
住まいは実験室ではなく、暮らしの器です。
だからこそ、机上の理論だけではなく、実際の暮らしの中で成立して初めて意味がある。そんな思いで、この3年間データを取り続けてきました。
これからも実測データと実際の生活の両方を大切にしながら、より持続可能で、よりレジリエントな住まいのあり方を探求していきたいと思います。
そして、その成果が少しでも住宅業界や社会のお役に立てば嬉しく思います。
