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【読書感想文】白ゆき姫殺人事件

ミステリーが読みたいと、図書館の棚を見ていたら
これは絶対にミステリーに間違いない!
というタイトルを見つけた。

さて、どんな殺人事件なのだろうか?
犯人は誰で、どんな状況?
その背景は?

ワクワクしながら開いてみたが、なにやら趣が違う。
全体的に独白で構成されている。
話している人物は、誰かと話しているようだが、
そこに登場はしない。地文もない。

しかし、殺人事件は確かに起こっている。
しかも殺されたのは超がつくほどの美人だ。
徐々に分かってくるのが、話している相手が週刊誌の記者だということ。

そして記者は聞き込みの足を広げていく。
犯人と思われる人物について取材をしていくが、
取材されている方は、少しずつ話を盛って行く。

憶測が憶測を呼び、真実からかけ離れ
容疑者も容疑の域を出て、犯人扱いとなる。

ネットでも噂が飛び交い、全員が探偵気取りだ。
こうやって広がっていき、疑いが真実のように語られる。
何とも恐ろしいことだ。

容疑を掛けられている城野は、姿をくらましているため、
余計に分が悪い。
結局最後に種明かしとなり、
城野が思考を整理するために書かれた手記が出てくる。

そこで、城野が犯人ではないと明らかになるんだけど。
なんで隠れたんだ?

殺してもいなければ、被害者が殺されたことも知らなかったはず。
それともコンサートチケットを、寝ている被害者から奪ったから?
でも、それで隠れたらその先仕事に戻れないじゃないか。

という疑問が残ったけど、きっと裏の意図があるんだろう。

では犯人は誰かというと、今まで歯牙にもかけなかったようの人物。
え? お前ですか?!
となる。

本書の最後に、ネットコメントや週刊誌記事、新聞記事などがあり、
これは事実か?
と、思わせる趣向となっているけど、作中事件というのだから、
何とも手が込んでいる。

こんな書き方もあるんだなぁと妙に感じ入った。
それにしても、人のうわさって怖いねぇ。


タイトル:白ゆき姫殺人事件
著者:湊かなえ
出版:集英社


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