心を満たすひとりご飯
一人で飲食店に入るって、
女性にとってはハードルが高いもの。
今でこそ、女性がひとりで焼き肉店で食事をしたり、
ファミレスや回転ずしに座っていたりと、
あらゆる場面で「ひとり飯」の姿が見受けられるようになりました。
私はというと、普段は家族と一緒に臆することなく入る飲食店ですから、
一人で入っても問題はないのですが……。
それでも「ひとり飯」デビューはかなりドキドキしました。
初めて「ひとり飯」に挑戦したのはファミレスでした。
一人で店内に入って行くと、中年女性店員が
「何名様ですか?」と聞いてきました。
もちろん私の後ろに人の姿はありません。
そのため「ひとりです」と答えると、
目を見開いて驚いていました。
私と同年代の方でしたから、
きっと、私が思っているように、
女性が一人で?! という驚きだったのでしょう。
しかし、そんな目で見られるとせっかく意を決してデビューしたのに、
やっぱり恥ずかしい。
という思いが浮かんできます。
結局、何だかいづらくて、さっさと出てきてしまったんですけどね(笑)
それから数年後、再び挑戦しました。
今度は回転ずしです。
その当時は、娘も別居していて、
開き直って挑戦しない限り、外食ができない環境でした。
ひとりカウンターに座り、流れてくる寿司を食べます。
ちょっとドキドキしましたけど、
これはクリアー出来ました。
店員さんも驚いた顔を向けることはなかったし。
店から出たときには、心の中で
「ミッションクリアー!」と呟き、
胸を張っていました。
次にリトライしたのが、ファミレス。
お昼よりも早い時間に、空いている店内に入りました。
普段は財布の中を気にして食べたいものを食べないのですが、
この時ばかりは、満足いくまで食べました。
食事が終わり店から出ようと歩き出すと、
入り口近くのテーブルに、やはりひとり飯中の女性。
なんだか、同志を見つけたような気がしました(笑)
こうして、ひとり飯も怖くないと思えるようになったものの、
その後娘夫婦と同居することになり、
物理的にも精神的にも、
またしてもひとりで飲食店に入れなくなりました。
では、今の私はひとり飯を堪能することがないのか?
いえいえ、そこは新たな楽しみを見つけ出しています。
それは、娘夫婦が不在の時。
この時ばかりは、スーパーへ走り、
「ほろよい」などを一缶購入し、好きな総菜、好きな弁当を手にします。
家に帰るとテーブルの上にそれらを並べ、
いざ! ひとり飯!
普段はつけないテレビをつけ、のんびりと箸を動かします。
私の横には愛犬が二匹。
おこぼれにあずかれるかと、箸の行方をじっと見つめています。
甘いお酒を喉に流しこみ、ゆったり時間を過ごすわけです。
飲食店で肩身の狭い思いをしたり、
ドキドキを感じるのも達成感がありますが、
家でひとり飯というのは、誰に遠慮も気兼ねもない。
私にとっての「心を満たすひとりご飯」は
やっぱりこれだな!
という気がします。
結局、ひとりで飲食店に入るより、家が一番のようです。
飲食店で「ひとり飯」ができる女性を見ると、
勇気あるなぁと思いますけど、
私は人生が終わるまで無理なんだろうな。
でも!
のんびり、ゆったり。
家で犬と一緒のひとり飯。
最高です(笑)
※かめママブログ書庫入り口👇
※エッセイ目次
