【読書感想文】臨終トーナメント
入院する前に読破したのが、臨終トーナメント
作者はやがみさんだ
死をテーマにした作品なんだろうけど
登場人物たちは、ある離島の高級老人ホームで暮す金持ち老人たち
しかも、ディベートトーナメントで勝ったら、完璧な死を与えられるという
完璧な死とはなんぞや?
その逆に負けたら、老人ホームから追放される
完璧な死の為に、ディベートトーナメントに参加するわけだが
そこに掃除担当の青年
これが、ひとりの金持ちを勝たせるために裏工作をする
話としては面白い
なのに、なぜか読み進められず
かなり時間を要してしまった
なんで読む気にならなかったのか分からない
今までは、ほぼ1日で読み終えていたのに
気が付けば3週間
まぁ、そこはいいとして
青年の前に現れるのが、離島に住んでいる元教師のおじいちゃん
「足れば知る」が口癖で、なぜか青年を可愛がる
青年の方は、うぜぇとしか思っていない
しかも、話が進むとマドンナ登場
いや、最初から出てたけど、青年の心を盗んでいくから途中からの登場ということにしておこう
それまでは、この女性はなんだろう?
という感じだった、私としてはw
結局、このマドンナに青年は足を救われるわけだけど
どんな風にかって?
そこは秘密w
全体的には、死をテーマにしてるけど
重すぎず軽すぎず、品のある進み方だと思う
ある地点までは
その地点というのが、青年を操っていた老人の裏の顔
そこで、人間サンドバック登場
急にトーンが変わったじゃないか
しかも、なんか描写がうますぎてグロい
今まで、品よく知性的に進んでいたものが
突然のバイオレンス
でも、作者はかなりノリノリで書いていたようで
めちゃくちゃ筆が滑らか
だが、急な展開だけに、こっちが乗り遅れる
もちろん流れが寸断されてるわけではないから
ストーリーとしては成り立ってるんだけど
ここ、なくちゃダメなの?
って、私的には悩むところ
そのシーンが終わると、またしても流れが緩やかになる
余程やがみさんは、このシーンを書きたかったのかな?w
結局、青年を支配した老人がトーナメントに勝って
完璧な死を手に入れたんだけど、それがなんなのかは書かれていない
そこまで書いたら興ざめかもしれない
なにせ、人間にとっての完璧な死なんて、個人個人で違うだろうしね
結局、面白かったんだけど
なんか、引っかかる作品だったな、というのが私の感想だ
きっと、もう一度読みなおしたら
また違う風景が見えてくるのかもしれない
今はそっとしておこうかな
という作品だった
臨終トーナメント
著者:やがみ
出版:角川
※短編小説も書いています

