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太陽が仕事しすぎの朝

朝目が覚めると、犬が待ち構えている。

「お母さん、おはよー!
お腹空いたよ!」

そんな声が聞こえてきて、「はいはい。もう少し寝かせてね」
と、なかなか起きない私に、チビ犬ルナが胸に乗る。

「うぐっ!」

猫が来て、ぺろぺろ、ガブ!

「痛いってば!」

こうして始まる朝は――暑い。

「朝から暑いな……」

室内にはエアコンが回っている……ない。
いつ消したんだろう?
まぁ、まだ朝だし。

犬にご飯をあげて掃除をして、散歩の時間までのんびりしていると、
徐々に気温は上がる。
室内にいても暑さが忍び寄る。

「暑いなぁ~」

中型犬(ほぼ大型)のろぃ君は、はぁはぁと息が荒い。

「保冷剤まくか?」

答えなんてあるわけもなく、首に保冷剤を巻き、
室内には板状の保冷剤を置く。

「ほら、冷たいの置いたよ。
なぜに使わない?」

外を見ると、お日様はガンガンに光を放ち、
これで散歩に行こうってか?
勇気があるじゃねーかwww

と馬鹿にしたように笑っている。

クソッ!

どうしようか、こんなに暑くなったら犬が可哀そうだ。
ちょっと散歩させただけで呼吸は荒くなり、
室内の温度がちょっと高くなっただけで「はぁはあ」いう子だ。

そんなに弱いおじいちゃん犬を、過酷な太陽の下には出せない。

「うーん……今日は散歩やめよう。
あるいは暗くなってからとか。
それでいいよね?」

おじいちゃんのろぃ君は、年より犬なのに
やたらと吠え散らかし、近所迷惑犬だ。
果たして夜に出すことができるのか?

おかげでチビ犬ルナは被害を被るが、お年寄りは大切に。
ということ事で、エアコンのスイッチを入れた。

いつまで経っても室内が冷えない。

ん?
おい、エアコン、仕事しろよ!
扇風機はめっちゃ働いてるぞ!

風向口に手をかざすが、冷えた風は全く出てこない。
これはフィルターを掃除しろということか。
めんどくさいな~
とは思うが、犬の為ならえんやこらだ。

脚立を出し、麦茶を注ぎ結局座る。

「ひとまず、休んでからね」

という私に、ろぃ君は
(ずっと休んでるじゃん!)
という顔をしている。

だが、気にしたら負けだw

エアコンを仰ぎ見ながら、麦茶を口に含みため息を吐く。

「やるかな~……やるかな~……やるかな~」

呪文は口にするものの、なかなか動かない私に、
犬は諦めの境地なのだろう。

「もういいや」

とすやすやタイムだ。

「やりますよ、やります。分かってまんがな!」

人間ってやつは(私限定)
なかなか動かないもんなんだよ。

こうして暑い夏が始まっていくのであった。


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