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どんな気持ち?

娘は自閉症スペクトラムだ。
うつ病から自閉症スペクトラムと診断され、
心臓病と糖尿病も持っている。

常にそれらを心のバッグに押し込めて、
人生を歩いている。

そんな娘の婿も、精神的な病に苦しんでいる
(ようには思えないけど)

婿「俺も病気なんだ」

時折婿と話すと、自己アピールしてくる

ちなみに私も病気だ

私「私も病気だよ」

婿「メンタルじゃないでしょ!」

どうやらメンタルの病気の方が大変だと思っているらしい。
しかし、どっちが大変なんてことはない。
本人にとっては、病気と付き合うことが大変なわけだ。

しかし、ここで反論してもしょうがない。

私「うん、体」

婿「家族に2人もメンタルの病気を抱えててさ、
どんな気持ち?」

どんな気持ちと聞かれても、別に何ともない。
なにを思うわけでもない。
病気であることに変わりはないし。
逆に言うなら、今すぐ死ぬわけではないだけ、
介護する方としては楽だ。

もちろん、落ち込むだけ落ち込んでいるのを見るのは辛い。
それでも、婿の方は、助けてあげたくて手を差し伸べようとすると、
その手を払いのけてくる。

婿「うるさいよ、俺は大丈夫なんだ!」

こうなると、だったら言うなよ!
となる。
基本的に人に手を差し伸べられることを嫌う人だから、
何もできない。

しかし、だ。
娘はその逆で、常に助けを求めている。
だから、いつも母を呼ぶ。

はたから見れば大変だと思うだろうけど、
要求を叶えてしまえばいいだけのこと。
どこかに行きたいと言われれば、車を走らせ。
コンビニと言われれば、コンビニへ。

ただし、財布はどんどん真冬へとひた走るのだが(笑)

そんな私の回答は

私「別に~」
となる。

どんな気持ちと聞かれても、気にならないし。

私「ねぇ、普通さ。
家族に鬱病とかの人がいると、介護者もうつ病になるって言うよね」

その通り、家族に鬱病がいると介護者もうつ病になるという。
かくゆう私もなりそうになったことが何度かある。
しかし、負けてたまるかと現実に戻ってきた。

私「私はうつ病にならないの、すごいと思わない?♪」

ニコニコと婿に言ったら、その回答が殴りたくなった。

婿「当り前じゃん、お母さんは気にしてないんだから」

吐き捨てるように言われた。
なるほど、そう思っているのか。
こんなに心配してるのに。

腹のなかでは、そんなわけあるけー!
このバカタレが!

と毒づくが、
「湖行きたい。死にたい」
と繰り返す婿に、ストレートパンチを叩き込むことはできない。

私「あははは、そうだね!」

笑って流すしかない。
ま、気にしてもしょうがないし、気にしたら負けだ。

婿「お母さんも大変だよね~。
馬鹿娘と馬鹿息子がいたらさ」

そんなことはないよ。
と言われたいんだろうけど、私の答えはジャブ。

私「うん、そうだねwww」

笑顔の私に、婿は「即答かよ……」とへこたれていた。
いつでも優しい言葉だけが返ると思うなよー!

笑顔の下にある鬼の顔。
強く生きろと願いつつ、ほんの少しだけ、本音をちらつかせた日だった。


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