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【読書感想文】穢れた聖地巡礼について

聖地巡礼といえば、神聖な場所を訪れるもの。
しかし、【穢れた】とつくと、さてどんな話なのか。
そこで本書を手にしたわけですが、なるほど登場人物もなかなかの穢れを持っているようです。

主人公のyoutuberチャンイケこと池田。
編集者の小林。そして、実家がお寺という宝条は、幽霊が見えるという。
この三人で、ファンブックを作ることになるのだが、
なかなかこの小林、エグイやつ。
面白ければいいという考え方で、リアリティのあるでっち上げ記事を書いた方がいいという。
それに対して、池田も納得しちゃう。
もちろん宝条も似たようなもの。

こうして三人で角を突き合わせるんだけど、池田は歯に絹着せぬ物言い。
なんと宝条とは初対面ながら、コケにする。
そんな宝条は、子供の頃から幽霊が見えることで、散々な過去を持っている。
小林は小林で、編集者としてうまくいかないひよっこ時代があり、
そのために苦汁を飲んだ経験がある。
いってみれば人間ってやつは、誰もが痛い過去を持っているということだろう

その過去があってこそ、それなりに生きる術を身に着ける
過去に痛みという経験がなかったら、成長なんて見込めない

だが、池田の過去はちょっとばかり違った
過去の為に苦しみ、幽霊なんかいるものか
という極致に立ち、廃墟に足を踏み入れては配信をする
怖くないと豪語しながらも、視聴者の為に怖いという言葉を使い
本当は怖くなんかないです
と言ってみたり
だが、そんな彼の裏の顔は――

ところどこに挟まれるのが、恐怖ストーリー
これが本当の話なのかどうかは分からない
多分作り話なんだろうなとは思うけど

いや、そうでも思わないと怖いじゃないかw

なんにしても、人間の怨念ってやつがとんでもない形となるわけだ
さらに、彼女が死んだのは自分が原因だろう
そういう思い込みが、幽霊を作り出す
申し訳ないという気持ちや
自分の過ちに怯えることで、柳の木が幽霊に見えるそうだ

確かになぁ
人間の心理によって、見えないものが見えたりする
これって、実は大ありだと思う

では、幽霊はいないのか?
いや、私はいると思う
いなかったら、私はただのヘタレになってしまうじゃないかw
それに、見えないものがいる世界
こっちの方が面白いw


タイトル:穢れた聖地巡礼について
著者:背筋
出版:KADOKAWA




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