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婿、自爆する

騒がしい朝というのもあるだろう。
我が家には、そのような朝が多い。
今日も今日とて、安眠を木っ端みじんにしてくれる事件が勃発した。

それは早朝、4時半から始まる。

わんわんわんわん!
わんわんわんわんわんわん!

吠えまくるマルチーズのルナ。
ええい、うるさい。

夢から引きずりだされた私は、それでも寝ようと頑張った。
しかし、娘が外に出て行き、戻ってきたと思ったら婿が騒いでいる。

何を言っているのかは分からないけど。
酔っぱらってる、ということは分かる。

婿「おかあさーん!!」

酔っぱらっているのに、元気だ。
いや、酔っぱらっているから元気なのか?

ルナ「わんわんわんわんわんわん!」

家族だと分かっていながらも吠えまくる。
これ、どういう感情なのだろう?
毎朝、吠えたてるんだけど。
さすがに、これだけ吠えられるとうるさすぎる。
何とか、無視して寝ようと思ったけど、我慢の限界がやってきた。

私「うるさーい!」

婿「おかあさーん!!!」

娘「静かにしなよ。お母さんは寝てるんだから」

婿「起きてるよ、ルナにうるさいって言ったじゃないか」

娘「アンタがうるさいから、起きちゃったんじゃない」

その通りだよ。
帰宅時はお静かに。

何とか自室に戻った二人だが、二階からは声が聞こえる。
ルナは静かになったというのに、騒がしい。
すると大声を通り越すほどの大声で

婿「おかあさーん!!!!!!」

私「なんだよ……いい加減にしてくれよ。
今日は病院に行くから、寝てたいんだよ」

とは思っても、二階の声は響き続けている。
しょうがない、様子を見に行くか。

婿は酔っぱらうと甘えん坊になる。
本人的には、俺は大人だ! 俺は男だ! 甘えん坊なんてことがあるか!
という気持ちらしい。

シッカリ甘えん坊なんだけどね。

さて、二階に行くと、娘のベッドで寝ている婿。
それをどかそうとして、疲れ果てている娘。
酒臭い身体で横になられては、下戸の娘は酔っぱらってしまう。

しょうがないなぁ。
ということで、婿のベッドメイキングをして、

私「ほら、こっちで寝なさい」

と声を掛ける。

婿「お母さんに言われたら動かないわけにはいかないなぁ」

ということで、やっとベッドへ。
しかしここで終わるわけはない。
あーだこーだと2人の問題に巻き込まれる私は、

私(姑なんですけどねぇ)

と思っている。
そうこうしていると、

婿「俺はババアなんて言わない」

急に飛ぶ飛ぶ。

娘「言ってるじゃない」

婿「お母さんには言わない。言えない。
本当のババアに、ババアなんて言えないだろう」

おい!

私「言ってんじゃないか」

娘「今言った!」

婿自爆w

婿「いつもは言わない」

食い下がるねぇ。

婿「お腹空いたー。お母さん、お腹空いた!
お母さんのお金でマック食べよう!」

私「そんな金があるわけない。
婿のおごりで食べよう」

婿「俺もない」

私「諦めろ」

だが、婿は諦めず結局マックをウーバーして、それだけじゃ足りないと牛丼をウーバーしていた。

一昨日まで高熱に唸り、辛そうにしていたのに、今日は大酒飲んで騒いでウーバーかよ。
タフな奴だな。

婿「お母さん、頼んだからね」

これは受け取ってくれということか。

私「何屋さんで頼んだの?」

この段階で、マックとは知らないし、牛丼とも知らなかった。
だから「何屋さん」と聞いたのだが。

婿「ウーバー屋さん」

私「そうか」

なぜか成り立つ会話。
こうしてやっと解放され、階下に戻ったのだが、犬たちは階段下で私が戻ってくるのをじっと待っていた。
その目は

犬「お母さん、ご苦労様」

と語っていた。
いや、本当にご苦労様だよな。
夢の世界から引きずり起こされて、怒ることもなく酔っ払いの相手して。
しかもウーバーの窓口業務。
どこのブラック企業だよ!

それに耐える私って、できた姑だと思うよ。

誰も褒めてくれないから、自分で褒めてみました(笑)


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