見出し画像

【読書感想文】マスカレード・ナイト

今回手にしたのは、マスカレード・ナイト。
東野圭吾氏の作品。
ただそれだけで手にした。

なにせ、東野圭吾氏の作品ならば、ハズレがない。
未だかつて、合わないと思ったものがないのだから、
きっと楽しませてくれるはずだ!

そう思った。

そして読み始めて思った。
「あれ? これって、映画で見た奴じゃない?」

大体、映画を見ても頭に残ることはない。
かつて、何の映画だったか、すっかり忘れてしまい
「見る意味ないじゃないか!」
と映画好きに言われたことがある。

そんな私の脳内に、ページを開くたびにスクリーンに俳優たちが映され、
ホテルの中で繰り広げられる事件に走り回っている。

本作品は、多くのホテル客と刑事。
そして、ホテルで働く人たちの人間模様から
暴かれて行く事件という設定だ。

面白いのが、超一流のホテルで偽名を使い、
不倫を繰り広げている男女がいたり。
めちゃくちゃイケ好かない紳士が登場したり。
刑事の新田は、コンシェルジュの尚美と良く絡んでいるが、
絶対に、この2人は惹かれ合ってるだろう。
と、思っていたらラストに食事の約束を交わして別れる。

でもね、尚美は3か月後には海外勤務へと旅立つので、
この恋は成就しなさそうだな、とか思う。

マスカレードシリーズは、全5作ということで、
それを知らずに手にしたわけだけど。
このナイト単体でも、十分に面白かった。

ならば、ワクワクハラハラの展開なのか?
というと、それは人によるらしい。
残念ながら、私は全くハラハラしなかった。

それってきっと、事件よりも人間模様に目がいっていたからだと思う。

事件の暴露シーンは、犯人の独白や、刑事との会話で書かれている。
淡々と、どうしてこうなったのか。
どうして犯罪に手を染めたのか。

読んで思ったのが、犯人が2人。
別件の殺人犯がひとり。
その3人が絡んできて1つの事件となるんだけど、
立場よって言いたいことって変わる。

保身の為に変わるのは分かるけど、
仲間として犯罪に手を染めてるようであっても、
実のところその思いはまるで違う。
そのため、主犯は?
となると、さて、どっちだろう? となる。

多分、こっちが主犯になるんだろうなとは思っても、
この話も保身からだろうし……。
なんてことを思ったら、誰が一番の悪党か?
というのは決められなくなる。

それにしても、やっぱり東野圭吾氏は面白い。
ミステリーって、人間心理にたけてる方が面白いんだね。
ということが分かった作品だった。


タイトル:マスカレード・ナイト
著者:東野圭吾
出版:集英社


※かめママブログ書庫入り口


※感想文の入り口はこちら



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集