【読書感想文】怪談刑事
怪談刑事とはなんぞや?
読む前は、霊的能力の高い刑事だろうと思った。
ところが読みだしてみると、幽霊とかが大っ嫌いな刑事だった。
物語は、32年もの間、第一線で働いてきた刑事が
第二種未解決事件整理係という部署に送り込まれるところから始まる。
重い空気漂う地下室。
そこが事務所。
やるべき仕事は、幽霊関係としてお蔵入りした事件を解決すること。
同僚たちは、骸骨を磨いていたり、卒塔婆を作っていたりと、
変な奴らばかり。
全員幽霊を信じてる。
そこに「幽霊なんているかよ!」と断言する刑事が配属されたわけだ。
主人公は「なんだ、ここは」と思いながらも、
上司から再調査して来いと言われて幽霊がらみと思われる
事件ファイルを手に、走り回ることとなる。
ここで新キャラの登場。
それが娘の恋人。
父親としては、可愛い娘の彼氏というだけで気に入らない。
それが怪談師なる生業の男となると余計だ。
こんな奴が娘の彼氏など許せるか!
となるんだけど、この主人公酒が好き。
彼氏が毎回高価な酒を持ってくることで、話は頓挫してしまう。
結局反対することもできず、怪談師の彼氏は妙に主人公になついていく。
ところで、怪談師とはなんぞ?
どうやら怖い話を聞かせる人らしい。
調べてみると、本当にそんな仕事があると分かった。
世の中いろいろだな。
さて、怪談や幽霊を嫌う主人公だが、
この怪談師との会話でひらめくことがあったり、
怪談を聞かせる会に巻き込まれたりと、
主人公が思わぬ方向へ進んでいく。
そして次々に、未解決になっていた事件を
ことごとく解決していき、所轄に差し戻していく。
差し戻された事件は、調べ直すと殺人だった、となる。
「ほらみろ! 幽霊なんていないのさ!w」
と、胸を張る主人公だが、終盤になると
なんと主人公に生霊が見えるようになる。
信じたくはないが、見えているのだから認めないわけにはいかない。
結局、生霊相手に走り回り、そこに潜む殺人事件を解決する。
ラストはどうなるのか?
怪談刑事というタイトルはどこから来ているのか?
タイトルはラストにしっかり回収されていた。
そのラストは……読んでからのお楽しみだろう。
全編を通して笑える要素が入っている。
だが、無理して入れてる感じが否めない。
そのため、しらける。
もう少し重いタッチなら、もっと楽しめたかもしれない。
あくまでも私は、だが。
面白かったかと聞かれたら、私には合わなかった。
スラスラと読める割に、何日もかかったし、
ストーリーが頭に入ってこなかった。
これって、私の脳がシャッターを
下ろしてしまうタイプということなのだろう。
人によっては、こういった作品が好きな人もいるだろうし。
なので、あくまでも「私には合わなかった」ということを
しつこく言わせていただきたい。
タイトル:怪談刑事
著者:青柳碧人
出版:実業之日本社
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