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【読書感想文】自由研究には向かない殺人

殺人自体が自由研究には向かない
これは当然のこと
そこをひっくり返して、自由研究に持ってきた
このタイトルは、私のハードをド直球で射抜いてくれた

作者が誰かなんて全く気にせず、とにかく手に取りページを開く

すると日本人の作品でないことが分かった

やっちまった感が脳内を走る
何せ、外国の話って名前が長ったらしくて覚えられない
すると内容が入ってこなくなる

だが、この作品は登場人物の名前は長い物の
愛称で呼び合う
そのため主人公はピップ
たまに、ピッパになったりスィーティーになったり
突然別の名前になったりするけど
そこは文を読んでれば分かる

さて、この主人公、高校生のようで
非常に頭がいい
頭が良すぎて、やろうと思ったことはどんなに危険でも追及する
親からしたらたまらん

5年前に少女殺人事件があり
犯人は自殺している
しかし主人公は、その犯人が本当に殺人を犯したとは思えない
そこで解明に乗り出すわけだ

実のところ、読みだしたころは
何とも読みづらい作品だと思った
いかにも翻訳しました的な言い回しで
「この文章おかしくない?」
というところが多数散見された

おかしいと思いながらも、別の頭は
いやいや、外国だからね、日本だと思って読んだらだめだよ
と諭してくる

確かになぁ、そうだよなぁ……
と諦めつつ読み進めた
すると半分を過ぎたあたりからスラスラ読める
引っかかるところなんてほぼない

あ、翻訳者が慣れてきたなw

という感を抱く
おかげでそこからは楽しくなり
ストーリーも頭に入りやすくなった

翻訳って本当に大事だと思う

こうして真犯人は誰かと暴き出し
主人公は単身乗り込んでいく
まさか、という人が真犯人だったんだけど
それだけでは終わらない

なにせ、まだページは残ってる
これはもう一山あるぞ
と思っていると、やっぱりもう一山だよw

ここで主人公が殺されそうになるんだけど
何とか助かるのは、当然のこと

父親と彼氏が助けに来てくれて
めでたしめでたし
ここで終われば、いい感じの終わりだと思った

ところがさらにつづく
事件は解決したけど、主人公の自由研究が評価され
全校生徒及びメディアの前で発表するわけだ

このくだりいるか~?

ここまで頑張ったからこうなりました
と、言いたいのは分かるんだけど
めちゃくちゃ盛り上げといて、平和すぎる終わり方に
私としては、うーん……という感じ
さらにラストの一文

「なにかご質問は?」で終わる
思わず次のページを開いたが「謝辞」と書かれていた

ん? 謝辞? これが続きか?
前のページに戻り、しばし沈黙

お、終わったんだよねぇ?
頭の中は、?の嵐となる

まぁ、映画的な終わり方と言えなくもないけど
面白い終わり方とも言えるけど
絶対これ、第二段まで引っ張るつもりだろう―!
なんて思いながら本書を閉じたのだったw

タイトル:自由研究には向かない殺人
作者:ホリー・ジャクソン
翻訳:服部京子
出版:創元推理文庫




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