神々との会話『ゼウスとヘラ』
私「誰か暇してる神様いないかな~」
天界を歩いているとヒステリックな叫び声が聞こえる。
しかも、なんだか涙交じりだ。
私「あ、ヘラ!
やっほ~、ヘラ~」
ヘラ「あ、人間」
私「はい、人間です。
ところで、なんかやたらと怒りに駆られてる声だったけど?
しかも悲しみが混じったような」
ヘラ「ちょっと聞いてよ!
うちの旦那ったら、また浮気してたのよ!」
ゼウスが素知らぬ顔。
私「全世界の女の敵として超有名なゼウスじゃん」
ゼウス「おいおい、俺ほど女に優しい男はいないぞ」
私「あれ? マリアさんを妊娠させたのって、ゼウスじゃなかったっけ?」
ヘラ「なんですって! 他教にまで手出ししてるの?!」
ゼウス「違うよ、違う!
俺はそんなことはしない。
いつでも紳士的に、自由恋愛を楽しんでるだけだよ。
俺にだって、選ぶ権利はあるし」
私「選んでるようには見えないけどなぁ。
女なら何でもござれじゃなかったの?」
ゼウス「失礼なことを言うな!」
ヘラ「失礼なのはあなたじゃない、ゼウス!
大体、自由恋愛なんて認められるわけないじゃない!
私という妻がいるのに!」
私「元祖不倫魔王」
ヘラ「本当よ!」
ゼウス「違うってば」
私「でも、雨粒になってみたり、白鳥に変身したりして、恋愛のためなら努力を惜しまないよね。奥さんがいるのに」
ゼウス「俺はそういう神様なんだよ」
ヘラ「それがダメなんじゃないよ!」
私「でもさ、そんなに怒るのに別れないって、愛してるんだねぇ」
ヘラ「別れられないわよ。
ギリシャ神話の世界に離婚なんてないんだから」
私「急に神話の話になったね~。
で、誰がそんな掟を作ったの?」
ヘラ「私は結婚をつかさどる神だもの」
私「がんじがらめの人生だね」
ヘラ「そうは思うけど、愛はあるから」
私「いい加減浮気やめたら?
ゼウスだってかなりのおじいちゃんじゃない」
ゼウス「おじいちゃんなんかであるものか!
俺はイケメンだし、まだまだ女にもてるんだ!w」
ヘラ「もういいわよ!!
全く反省しようとしないんだから!
どうなるか覚えてなさいよ!
絶対に後悔させてやるからね!」
ヘラ退場。
私「いいの? ヘラをあんなに怒らせちゃって」
ゼウス「今に始まったことじゃないさw
そんなことより、どうだ?
俺と付き合わないか?」
私「……ヘラ~。
ゼウスを叩き潰すの手伝うよ~」
ゼウス「わっ、わっ、わっ。
うそ、うそ。冗談だってば―」
全員退場
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