【読書感想文】閲覧厳禁|猟奇殺人犯の精神鑑定報告書
今回は、ヤバイタイトルを見つけ飛びつきました
「閲覧厳禁|猟奇殺人犯の精神鑑定報告書」です
著者は、知念実希人氏
実は、こういった精神鑑定ものとか、事件関係とかは好きな方
しかしながら、結構ヘタレなもので、家族とか子供が殺されたとか
あまりにグロいのはNG
結果、読めない作品は多数なわけです
でも、これは
インタビュー形式
しかもそんなグロイのは出てこないし、家族背景もない
実に安心して読めるわけです
主人公は犯罪者の精神鑑定医
なんで犯罪犯したの?
どうしてこうなったの?
と、犯人に追及していく
ところが犯人が最後に「全部先生に託すぜ!」と
目の前で自殺してしまった
託された医師は調べるわけだけど、今度は自分に恐怖が襲ってくる
何とかその恐怖から逃れようとする主人公
そこで1人の男に行きつく
ここだよ、ここで矛盾が生じる
いや~、惜しいなぁ
何が矛盾かというと、そいつは「どうめきの瞳」について知ってる
そして、主人公に会うと次のターゲットが自分になるかもと思ってる
恐れを抱きながら、主人公に会うわけだけど
言いたいこと言って追い出そうとする
いや、そんなに恐れてるならどうして主人公を呼んだ?
わざわざ、自分の部屋に呼ばなけりゃいいじゃないか
バカなんじゃないの?
というか、ここ、もうちょっと設定を考えて欲しかったな~
というのが、読者としての私の感想
とはいえ、コイツがカギを握ってる
コイツを出さないと次に進めなかったのだろう
しかし、主人公は余程聡明なのか
ほんの3つのことから、「どうめきの瞳」のアジトを突き止める
という流れ
もう1つ惜しいなと思ったのが
これだけ面白いのに、最後の流れが小川になってる
サラサラいくよ~♪
という感じに、流れが小さい
これだけ細かく流れてきた運河が、途端に小さくなって
もっと丁寧に書いてくれたらいいのに
という、なんとなくフラストレーションを感じた
さて、ラストだけど
本当の犯人は、ああ、この人だったのかという感じ
途中で、こういう話かな?
と思ったらあたりだった
ということで、もうひとひねり欲しかった気もする
例えば見えない狂気とかさw
本書の最後
読者を怖がらせようとする意図が分かった
最後の最後まで、読者に「次はお前だ」と語りかけているのだから
思わず、
「え、マジ? 次は私?」
とあたりを見回してしまったw
メンタル弱い人や、信じやすい人は読まない方がいいだろうな
という作品だった
でも!
かなり面白かったので、知念氏の別の作品も読んでみたいと思う。
タイトル:閲覧厳禁|猟奇殺人犯の精神鑑定報告書
著者:知念実希人
出版元:双葉社
※短編小説も書いています

