【読書感想文】廃校先生
奈良県十津川村は、面積の97%が山林という村だ
この話は、十津川村にあるひとつの小学校の話
全校生徒7人、廃校までの1年間を描いている
主役は、よし先生(男性)
生徒の前で鼻をほじり、勉強もさして出来ない
中学受験しようとしている生徒の家に毎晩行っては
勉強を教えるが、
「これ、難しくないか?」と平気で言ってしまう
だらしがなく、とぼけた性格で
見た目は、こんな人が先生じゃなぁ、という感じ
6年生を受け持つ彼は、生徒からも軽く見られ
怒鳴られることもあったりする
生徒の態度にびくつくこともあって
もっと毅然とした態度をとれないものかと
読んでいる方は、ハラハラする
だが、そんな先生は生徒に好かれている
勉強のできる生徒からしたら
他の先生に教えてもらいたい!
と言われてしまい
中学の模試を受けたときなどは
よし先生に教わってるから、勉強なんて出来るわけない!
と言い切られる
しかし彼は、ひたすら一生懸命だ
生徒の為に、自分は何ができるのかと
寝る間も惜しんで頑張り続ける
自分の受け持ちばかりか、7人の生徒全てをちゃんとみて
一人一人に温かく接している姿は
到底、都会の先生には
イヤ、都会じゃなくても、なかなかお目にかかれない
自分をバカだと卑下し、アホだといい
俺が先生でいいのかと悩む姿に
同僚は、彼こそ先生であるべきだと評価する
本書にも書かれていたが
こんな先生に出会えていたら
みんな幸せなのではないだろうか
山間の小さな小学校で
生徒たちの悩みに寄り添う姿や
生徒の心の揺れを丁寧に描いる
かなり前に、小学校廃校ということで
卒業式が放映されていたのを見たことがある
その学校が十津川村の学校だったかどうか
それは分からない
しかし、小さな卒業式&廃校式は
心温まるものだったのは覚えている
多くの生徒たちにもまれ、
いじめにあうことに怯えなければならない昨今に比べ
仲間の大切さを教えてくれるのではないだろうか
人生のスタートラインである小学校生活だが
考えさせられる一冊だった
タイトル:廃校先生
著者:浜口倫太郎
出版:講談社
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