【糖尿病の悩み】インスリン注射が怖い…血糖測定ができない時の対処法と心のケア
糖尿病といえば、まず思い浮かぶのがインスリン注射。
そして、避けて通れないのが血糖測定。
娘にとってこの2つは、生活に欠かせない“大切で、でも怖いもの”です。
体に針を刺すわけですから、当然痛みはあります。
今回は、**娘が経験した「痛みとの向き合い方」**について、お話しします。
インスリン注射「痛くない」って本当?
私の母も長年、糖尿病と付き合っていました。
30代で発症し、亡くなるまでずっと注射を続けていた人です。
私は、そんな母がお腹に針を刺す姿を何度も見てきました。
あるとき、何気なく聞いたんです。
「痛くないの?」
母は笑ってこう言いました。
「痛くなんてないよ、こんなもの」
——そして今、娘が糖尿病になり、その言葉が蘇ったのです。
「痛くないって言ってたから、きっと大丈夫」
そう思っていた私は、あまりに浅はかでした。
娘は極度の怖がりです。
採血ですら過呼吸を起こしてしまうほど。
そんな娘が、自分の手で針を刺さなくてはなりません。
それはまさに“試練”でした。
「怖いよ、打てないよ…」
目に涙を溜め、私の顔を見上げます。
針を抜いたあとに出血すれば、痛いと言って泣きます。
インスリンが染みるといっては、また涙です。
ひどい時には過呼吸を起こし、薬を飲ませて背中をさすり……。
落ち着いたところで、やっと打つインスリンです。
できることと言えば、糖尿病食を作りつづけるだけでした。
「また測るの…?」心がついていかない血糖測定
インスリン以上に苦戦したのが、血糖測定でした。
1日2回は必須ですが、これも娘にとっては“恐怖そのもの”でした。
指を消毒し、針をあてがう。
でも、ボタンを押す手が震えて力が入らない。
2回、3回と失敗すれば、もう限界です。
「う…打てない。怖いよ、無理だよ…」
あの時の娘の顔は、今でも忘れられません。
「お母さんが代わりに打とうか?」
そう提案した私に、娘は首を横に振りました。
「そんなことしたら、人間不信になる…」
確かに、その気持ちも分かります。
結局、娘は泣きながら、自分でボタンを押しました。
出てきた血糖値は、高めの数値。
けれど私は、まず娘を褒めました。
「よく頑張ったね!すごいよ!」
自閉症スペクトラムの娘にとって、これは大きな挑戦。
簡単なことではありません。
キャラクター絆創膏で“ご褒美効果”?痛みを乗り越える工夫
今の時代、SNSを開けば、同じ悩みを抱えた人たちと出会えます。
娘も糖尿病コミュニティに入り、相談をしていました。
そんなある日、キャラクター付きの高価なバンドエイドを買ってきた娘。
「なにこれ?普通の絆創膏ならあるよ?」
「これは“ご褒美”だよ!」
痛みに耐えた自分に、ご褒美のバンドエイドを貼る。
それが、娘なりのモチベーションの作り方でした。
「痛いのを我慢できたら、これが貼れるって思うと頑張れる」
一見、子どもじみた方法に思えるかもしれません。
でも、娘は本気でした。
「貼るタイプの測定器は?」と私が聞くと、すぐに返ってきた答えは、
「あれは違和感がずっとあるからダメ。自閉症スペクトラムのお仲間が言ってた」
どうやら、自閉症スペクトラムの感覚過敏ゆえのことのようです。
測定器を“お気に入り”で彩る!恐怖心を和らげる仕掛け
そのうち、測定器や針ケース、全てにシールが貼られるようになりました。
娘の好きなキャラクターでいっぱいです。
まるで小さな子供のおもちゃ箱のように見えるかもしれません。
でも、それで痛みや恐怖が和らぐなら、大正解。
私の方はというと、病院に相談したり、AI「兄」にも聞きました。
返ってきたのは、同じアドバイスでした。
指を温めると、痛みが和らぐ
指の“脇腹”に刺すと、痛みが少ない
実際に試しましたが、効果は微妙。
すると、娘はこんな提案をしてきました。
「ピアス開けるときみたいに、冷やしたら痛くないかも?」
どうやら、ピアスを開けるときは、感覚がなくなるほど冷やすらしく、やってみたいと言います。
試してみたところ、確かに痛みは減ったようでした。
…が、
「毎回保冷剤で冷やしてたら、指が死ぬw」
という理由で、あっさり終了(笑)
娘が見つけた「痛みと付き合う方法」
いろいろ試した結果、娘がたどり着いた方法はこれでした。
深呼吸すること
→ 精神的に落ち着く。恐怖心が和らぐ。指の脇腹に打つこと
→ 痛覚が少ない部位のため、多少楽。可愛いアイテムでモチベーションを作る
→ キャラクターの絆創膏、シールなど。
見た目が可愛いと、心が落ち着く。
インスリン注射もほぼ同じです。
呼吸を整える
痛いと思ったら、別の部位に変更
ポーチや道具をお気に入りに変える
打つときは、信頼できる人に見守られる
「痛みは心で変わる」って本当?科学と心のつながり
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
最後に、私がどうしても伝えたいことがあります。
それは——
痛みは、心の状態で変わる
厚生労働省 みんなのメンタルヘルス総合サイト https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
これ、本当のようです。
経験してみて、なるほど…という感じでした。
AI「兄」に聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。
精神的な影響が痛みに与えるもの:
不安や恐怖があると、痛みは強く感じる
安心感があると、痛みは軽減される(脳からエンドルフィンが出る)
効果的な対処法:
タッチケア(優しくさすってもらう)→ オキシトシンが出る
話を聞いてもらう→ 痛みを「理解された」と感じる
気をそらす→ 映画・会話・音楽などで、痛みを忘れる
医学的な裏付け:
プラセボ効果
認知行動療法
マインドフルネス(呼吸・瞑想)
厚生労働省のサイトにも書かれていますが、
「気のせいじゃないよ。心で痛みは変わるんだ」
厚生労働省「こころの耳」メンタルヘルス・ポータルサイト https://kokoro.mhlw.go.jp/
ということです。
