目覚めの悪い夢
退職して6年。
ちょくちょく仕事をしていた頃の夢を見ている。
それは、どれもこれもイヤなものばかり。
ムカつく上司が出てきて、嫌味を言うとか。
上司に怒鳴られているのに、言い返すこともなければ、
同僚たちは見て見ぬふりだったり。
現実に、ここまでのこと……なかったとは言わない。
何せ目の前に立ち
「あんた、幼稚園からやり直したらどうだ?」
なんて言われたこともある。
間違ってるのは、上司の方なのに。
あの時は、本当にムカついた。
社会なんてそんなもんだけどね。
それをどうやってやり過ごすかが、部下の腕の見せどころ。
しかし、若いとなかなかそうもいかない。
夢の中の私も、いつも小さくなっていた。
それが、今日の夢はちょっと違った。
どうやら、現実社会で精神的に成長するように、
夢でも成長はあるらしい。
夢には部長が登場した。
それも、イヤな奴で有名なオッサン。
事務所で朝礼をして
「これはどんな仕事だ?
〇〇答えろ!」
と、超上から怒鳴りやがる。
私の隣に立つ係長
「はい! それはなになにです!」
おお、見事に答えてるじゃないか。
そして私の番となるが、これはと言われてピンとこない。
すると絶好のタイミングで部長のスマホが鳴った。
どうも話は長いらしい。
今だ! と思った私は走り、自分のデスクへ。
そこでざっとファイルを見て、即座に戻る。
「すいません!」と謝り「経理関係です!」
難を逃れてホッとしていると、次は隣に立つ男性同僚。
それが
「1番は、なんとかのなんとかで、金額は〇円」
と資料を読み上げる。
部長は苛立ち「何の資料なのかをいえ!」
それでも読み上げる彼。
2例ほど読み上げて「〇〇の資料です」
部長は納得したように、次へ進む。
同僚は、私にアイコンタクト。
その目はバカにしてやったと笑っていた。
強いな、コイツ(笑)
現実的にはそつなくこなし、周りを大変気にして、
誰とでも仲良くなるというタイプ。
そのためだろうか、途中でメンタル壊して、
私が退職して3年後、彼も自主退職した。
今頃、どうしてるかなぁ……。
それにしても、退職して6年。
未だに、こんな夢見ちゃうもんなぁ。
やられてるばかりの夢じゃないにしても、
決していい夢とは言えないよなぁ。
次はもっと楽しい夢を見たいものだ。
これだけ技術が進み、薬だってたくさん開発されてるんだからさ。
楽しい夢を見る薬なんてのがあってもいいと思う。
誰か、作ってくれないかなぁ。
と、しみじみ思った。
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