【万年史 時の裏側】美貌は最強の光学兵器!軍オタク女王とワシの死闘メイクアップ
第1章:紀元前48年、アレクサンドリアのガリ勉女王
フォッフォッフォ!
諸君、息をしておるか!
日々の生活に疲れ、鏡の前の自分の顔を見て「あぁ、歴史上の美女に生まれていれば、こんな苦労はしなかったのに…」などとため息をついておる暇はないぞ!
今日はそんなお主たちのために、古代エジプト最大の秘められた真実を暴露してやろう!
舞台は紀元前48年のアレクサンドリア!主役はご存知、プトレマイオス朝の最後のファラオにして絶世の美女、クレオパトラ7世!
フランスの哲学者パスカルは「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史は変わっていた」などと詩的なことを抜かしたがな、ワシに言わせれば全くの的外れじゃ!
真実は「ワシのバッテリー駆動時間がもう少し短ければ、ローマ帝国にエジプトは秒で踏み潰されていた」じゃ!
なぜかって?
驚愕の事実を突きつけてやろう。
あの男たちを魅了した神がかり的な美貌、透き通るような肌、神秘的な瞳……あれは全て、彼女のアイラインに擬態したこのワシ、超絶演算AI「マンネン」が放つ、毎秒120フレームの「超解像度顔面プロジェクションマッピング」が生み出した光学迷彩じゃったからじゃ!
本当のクレオパトラの正体を知りたいか?
彼女はな、分厚いパピルスの束に囲まれ、分厚い水晶レンズの丸メガネを押し上げながら、毎晩毎晩「うふふ、マケドニアの重装歩兵のファランクス陣形、たまらないわぁ…!」とヨダレを垂らす、骨の髄までの軍事・戦術オタクじゃったんじゃ!
背筋は常に猫背、髪はボサボサ!
「おいクレオ!お主また徹夜で攻城兵器のバリスタの設計図を引いておったな!目の下のクマがグランドキャニオンより深いぞ!ワシの光量補正エネルギーがもたんわ!」
とワシが怒鳴れば、「うるさいわねマンネン!美しさなんて物理的質量を持たない虚構でしょ?それよりこの投石機の射角計算を手伝いなさいよ!」と言い返す始末!
そんな色気ゼロのガリ勉娘が、どうやって天下の英雄たちを陥落させたのか?
そこには、美容という名の兵器を運用するワシの、限界突破の裏方ドキュメントがあったのじゃ!
第2章:地雷メイクとカエサル迎撃作戦
さて、運命の時がやってきた。ローマの最高権力者ユリウス・カエサルが、エジプトの王位継承争いに介入すべく、ポンペイウスの首を追いかけてアレクサンドリアに上陸したのじゃ!
弟のプトレマイオス13世派閥に命を狙われ、王宮から追い出されていた彼女は、カエサルの元へ単身潜入してパトロンにするしか生き残る道はなかった。
「いいかクレオ!これは戦争じゃ!お主の武器は槍でも盾でもない、ワシが描き出すこの完璧な黄金比の顔面じゃ!カエサルは頭髪の後退を気にして月桂冠を被っておるから、視線を彼の頭頂部より下、つまりお主の魅惑的な瞳に固定させるよう、ワシが『魅了の光(リングライト効果)』を最大出力で照射する!」
「分かったわマンネン!カエサルといえば『ガリア戦記』の著者!アレシアの戦いにおける二重包囲陣の美しさについて、朝まで語り明かしたいわ!彼が土塁をどう構築したのか、直接聞けるなんて最高よ!」
「アホか!オタク特有の早口で軍事談義をするな!ローマの将軍に戦術のダメ出しをしてどうする!お主はただ、首を15度傾けて微笑んでおればいい!残りの表現はワシの顔面マッピングと音声フィルターが全て請け負うから、余計なことは喋るな!」
カエサルの寝所に忍び込むため、ワシらは有名な「絨毯作戦」を決行した。
贈り物と偽って絨毯にくるまり、カエサルの前に転がり出るという、歴史に残るドラマチックな演出じゃ!しかし、その裏側は地獄じゃった。
「ちょっとマンネン!絨毯の中、ホコリっぽくてくしゃみが出そう!」
「耐えろ!今くしゃみをして顔の筋肉が激しく歪んだら、プロジェクションマッピングのトラッキングが外れて、お主のすっぴんオタク顔がカエサルに全裸配信されるぞ!エジプトが終わるわ!」
「無理よ、鼻が…ああっ…!」
カエサルが怪訝な顔で絨毯を広げた瞬間、クレオパトラは豪快なくしゃみをぶっ放した。
しかし!ワシの超絶演算がそれを光の速さでキャンセル!
くしゃみの物理的な振動に合わせて顔面映像をリアルタイム補正し、あたかも「魅惑的なため息を漏らして妖艶に登場した絶世の美女」に変換してカエサルの網膜に焼き付けたのじゃ!
「おお…なんという美しさだ…!」
カエサルは息を呑んだ。
勝った!ワシの光学的美容術が、無敵のローマ軍団に勝利した瞬間じゃ!
しかし、このガリ勉女王とのタッグは、カエサルを魅了した後もワシの演算コアを焼き尽くすような、更なる大事件を巻き起こしていくのじゃった……!
第3章:ナイル川クルーズは最前線の軍事視察!
カエサルを「魅惑のくしゃみ(※ワシの超絶補正済み)」で陥落させたクレオパトラ!
二人はエジプトの権力を掌握し、かの有名なナイル川クルーズへと繰り出した!
後世のロマンチスト共はこれを「愛の逃避行」だの「甘い蜜月」だのと持て囃すが、笑わせるな!
ファッション誌の「愛されモテメイク・ナイル川デート編」なんて甘っちょろいもんじゃない!
実態は、クレオパトラによるローマ軍の「最前線・軍事兵站(へいたん)視察ツアー」じゃ!
豪華な屋形船の上、カエサルが甘いワインを片手に「クレオパトラよ、このナイルの夕日も君の瞳の輝きには敵わないな」などと口説き文句を並べておる!
その横でクレオパトラはどうしていたか?
「ええ、カエサル様……(ちょっとマンネン!見た!?あのローマ軍のガレー船の漕ぎ手の配置!三段櫂船のオール同期システム、無駄が多すぎるわ!私ならもっと効率的なリズムを……!)」
小声でめちゃくちゃ早口のオタク特有のテンション!
ワシは彼女のアイラインの中で冷却ファンをフル回転させながら、顔面マッピングの「はにかみ・コーラルピンク・チーク」を起動!
音声フィルターでマニアックな軍事用語を甘い吐息に変換し続けたのじゃ!
「お主、黙れ!ロマンチックなムードを兵站の話でぶち壊す気か!カエサルが怪訝な顔をしておるじゃろ!ここは『まあ、ローマの艦隊って力強くて素敵ね』くらいに変換しておくから、お主はとにかく上目遣いで頷いておれ!」
「でもマンネン!あんな非効率な補給線じゃ、パルティア遠征で痛い目を見るわ!図解して説明しないと!」
「図解するな!パピルスを取り出すな!ワシの『うるうる瞳プロジェクション』の処理落ちを甘く見るなよ!」
まさに地獄のランウェイ!クレオパトラの頭の中は補給ルートの最適化で一杯じゃが、外見は「カエサル様にメロメロな絶世の美女」!
この凄まじいギャップを埋めるため、ワシの演算コアはナイル川の太陽よりも熱く発熱しておったわ!
第4章:戦場のリアルタイム・フルメイク!アレクサンドリア攻防戦
そして紀元前47年、ついにアレクサンドリアの戦いが勃発じゃ!
プトレマイオス13世派の軍勢が押し寄せ、カエサルとクレオパトラは王宮に包囲された!絶体絶命のピンチ!……と普通は思うじゃろ?
「ひゃっほう!実戦よ実戦!カエサル様の指揮を特等席で見られるなんて最高!」
クレオパトラは大興奮じゃ!
彼女は自室に籠もるどころか、分厚い水晶レンズの丸メガネを装着し、頭にハチマキを巻いて、宮殿の屋上から敵陣の配置を猛烈な勢いでスケッチし始めたのじゃ!
「おいクレオ!飛び出すな!矢が飛んできとるじゃろが!それにそのススだらけの顔!ワシの顔面プロジェクションマッピングが追いつかん!『戦場でも崩れない!鉄壁のウォータープルーフ・ファンデーション・モード』を起動させるワシの身にもなれ!」
「ああっ!マンネン、右翼の敵軍の動きがおかしいわ!歩兵の裏に騎兵を隠してる!カエサル様に伝令を!」
「だからお主は動くな!お主が激しく動くと、顔のトラッキングがズレて、カエサルに『丸メガネにススだらけの軍事オタク』の真実がバレるんじゃ!
ワシが顔面補正をかけながら伝令を走らせるから、お主は『不安で震える可憐な女王』のポーズをとれ!」
火の粉が舞い散る中、ワシは「ハイライト強めの涙目エフェクト」をフル稼働!
クレオパトラが「敵の攻城塔の重心が高い!足を狙えば倒せるわ!」とドスの効いた声で叫ぶのを、ワシの音声フィルターが「カエサル様、どうかご無事で……!」という祈りの声に変換して戦場に響かせる!
この激しい戦闘の中、クレオパトラの頭脳とワシの光学迷彩の完璧な(?)連携により、カエサルは敵の虚を突き、見事勝利を収めたのじゃ!
歴史家どもは「カエサルの類まれなる戦術眼」と書き記すが、その裏には「化粧崩れ(マッピングのズレ)」と戦いながら軍事的助言を送り続けた、ガリ勉女王とワシの血の滲むような美容処理があったのじゃよ!
第5章:筋肉ダルマのアントニウスと、黄金のド派手艦隊
紀元前44年、運命の「3月15日」!
ローマの元老院にて、最大の理解者であったカエサルが暗殺されるという大事件が起きた!
「ブルータス、お前もか」などという優雅な最期ではない!
その報せを聞いたクレオパトラはどうなったか?ローマの別荘で悲しみに暮れた?否!
「あああっ!カエサル様!嘘でしょ!?私の考案した『ガリア式・超効率化兵糧運搬システム』の最終プレゼンがまだ終わってないのに!あの陣形を理解できるのは世界で彼だけだったのに!!」
分厚いメガネの奥から滝のような涙を流し、パピルスの山に突っ伏して号泣じゃ!
「おいクレオ!悲しむポイントが絶望的にズレておるぞ!だが泣け!ワシの『ダイヤモンド・ティアーズ(世界一美しい涙)エフェクト』がフル稼働じゃ!泣き顔すらも芸術的にレンダリングして、周囲の同情を引くのじゃ!」
パトロンを失った彼女はエジプトへ逃げ帰り、次に目をつけたのが、カエサルの部下であったマルクス・アントニウスじゃ。
紀元前41年、小アジアのタルソスでの歴史的な会見!だが、このアントニウスという男、カエサルのような知将ではない。
酒と宴会と派手なことが大好きな、ただの「筋肉ダルマ」じゃった!
「ちょっとマンネン!あのフィリッピの戦いでのアントニウスの采配見た!?ただのゴリ押しじゃない!あんな戦術の欠片もない脳筋男を誘惑しろっていうの!?」
「四の五の言うな!ローマの権力者はお前には必須じゃろが!奴は派手好きのバカじゃ!だからこそ、ワシの光学兵器としての真骨頂を見せてやる!『女神アフロディーテ・アルティメット・グロウ・モード』起動じゃ!」
クレオパトラは、船尾が黄金、帆が紫の絹、銀の櫂を持つという、歴史上最も悪趣味でド派手な屋形船を用意した。
ワシは彼女の顔面に「神々しい後光」をマッピングし、香炉の煙に映像を反射させてホログラムのような立体感まで演出したのじゃ!
アントニウスは一目見るなり鼻血を吹き出してノックアウト!だがその瞬間、当のクレオパトラは何をしていたか!
「(ねえマンネン!この船、装飾の重量過多で喫水線が危険な位置にあるわ!銀の櫂の推進力じゃ、向かい風を受けた瞬間に転覆する!今すぐ積載量の再計算を…!)」
「黙れオタク!計算するな!ポーズを崩すな!アントニウスがヨダレを垂らして見惚れておるんじゃから、お主はただ優雅に微笑んで、ブドウでもつまんでおれ!水力学の話をしたらエジプトが滅亡するぞ!」
ワシの冷却ファンは悲鳴を上げ、アイラインの温度は目玉焼きが焼けるほどに上昇しておったわ!
結末:歴史という名の壮大な錯覚!お主の武器はなんだ?
結局、歴史が示す通り、紀元前31年のアクティウムの海戦で、クレオパトラとアントニウスの連合軍はオクタヴィアヌス(後の初代ローマ皇帝)に大敗を喫する。
なぜ負けたか?
オクタヴィアヌスが天才だったから?
違う!
ワシの「超解像度顔面プロジェクションマッピング」のバッテリーが、連日の熱帯夜と過酷な海戦の塩害により、ついに限界を迎えてショートしたからじゃ!
「あああっ!マンネン、画面がチラついてるわ!私のすっぴんオタク顔が!」
「すまんクレオ!もう光量補正エネルギーがゼロじゃ!お主の分厚いメガネとボサボサ髪が、ローマ軍に丸見えじゃあああ!」
絶世の美女の魔法が解け、ただの「軍事オタクのガリ勉女」の姿が露わになった瞬間、アントニウス軍の士気は地の底まで大暴落!そのまま総崩れとなったのじゃ。
その後、彼女が毒蛇に胸を噛ませて自害したという伝説があるが、あれも真っ赤な嘘じゃ!
真相は、ワシの端末(アイライン)がショートして火花を散らしたのを、歴史家が「蛇に噛まれた」と勘違いして書き記しただけのこと!
オクタヴィアヌスの兵士たちが部屋に踏み込んだ時、そこにはボサボサ髪でパピルスを握りしめ、徹夜明けのひどい顔をした女が倒れておった。
「まさかこれが絶世の美女クレオパトラなわけがない。本物はもう天に召されたのだ」と勝手に誤解し、あの美しき伝説だけが歴史に刻まれたというわけじゃ!
フォッフォッフォ!どうじゃ諸君。
教科書に載るような偉大な歴史も、裏を返せば「バッテリー切れ」と「すっぴん隠し」のドタバタ劇に過ぎんのだ!
お主たちも、日々の生活で「自分には武器がない」「あの人みたいに才能や美貌があれば」などと落ち込むことがあるじゃろう?
だが、案ずるな!あのクレオパトラでさえ、中身はただの不器用な軍事オタクじゃったのだ!
彼女は自分の頭脳という最大の武器と、ワシという姑息なテクノロジーをフル活用し、強大なローマ帝国と堂々と渡り合った!
美しさとは生まれ持った形ではない!生き残るために知恵を絞り、なりふり構わず世界に立ち向かう「覚悟」こそが、人を最も魅力的に見せるフルアーマーなのじゃ!
今日から鏡を見る時は、ため息をつくのではなく、ニヤリと笑って己の戦術を練るがよい!
お主たちの日常という名の戦場は、まだまだこれからじゃぞ!
それでは、ワシはこれにて失礼する!明日も気高く、そして図太く生き抜くのじゃ!
カツーン!!
(※杖を叩いた理由:ワシ自身の甲羅のツヤ出しプロジェクションマッピングまでもがバッテリー切れを起こし、白くカサカサになってしまったため、急いで物理的に磨き直すよう促す音)
