トルコ旅行記8 グランドバザール
翌日は、朝ごはんを食べにグランドバザールへ。
Sultanahmetの電停からトラムに乗り、グランドバザールのあるBeyazıtへと向かう。
途中、昨日トラブったATMを通り過ぎるが、昨日のザワザワした心が嘘のように、穏やかな眼差しで写真を撮ることができた。

まぁ何も解決していないのだが、なんとかなるだろう(なんとかなるのだろうか…)
旅先では、とにかく公共交通機関を使い移動するのが好きだ。特に街にトラムが走っていれば、なるべくたくさん乗るようにしている。バスよりも少し低い目線で、街中をスイスイと行き来する様はスマートで頼もしく、心地よい。
路線網もわかりやすいため、旅行者にとってバスよりも圧倒的にハードルが低い。車内では、通勤や通学と思しき人の、生活者の日常を垣間見ることができる。
イスタンブールのトラムはvisaタッチ決済で乗れるので助かった。visaタッチなら、入出場があるとカードを何枚も持っていないといけないんじゃあ…?と思っていたのだが、トラムと後述する連絡船は入場時のみの決済なので、同じカードで何回タッチしても問題なかった。
メトロは、1人一枚持ってないとダメと言われたので、メトロのように区間ごとの料金設定があるものは利用者ごとにカードがないとダメなのだろう。
それにしても、とても綺麗で近代的なトラム。ヨーロッパで見かけるタイプととてもよく似ている。
Beyazıtで下車すると、グランドバザールの入り口でスィミットが売っていた。スィミットはベーグルのような形をしたパンで、表面に胡麻がびっしりついている。
ここで売っているスィミットは、クリームチーズとヌテラ(ヘーゼルナッツペースト)が挟まっている。一つ40リラ。 これはちょっと高級な部類だが、初スィミットということでみんなで食べる。噛み応えはベーグルに似ているが、ベーグルよりもっと細身なので、食べやすい。

双子が食べている間にも、足元にはおねだりする猫ちゃんが寄ってくる。きっとここでいつもみんなからスィミットをもらっているのだろう。

さあ、軽く腹ごしらえをしたところで、グランドバザールへと入っていく。
15世紀に建てられたというこの屋内市場。迷宮のように道が入り組んでいる中に、カラフルな絨毯やトルコランプ、スパイスやドライフルーツのお店がひしめき合っている。
しかし通路が広くとられ、ぼーっとしているといつ牛や車に轢かれるかわからないインドのバジャールとは明らかに違い、カオスな感じはない。
やっぱりここは半分ヨーロッパだなと思う。
市場を散策していると、子供がそこここで売っている30リラ程度のアクセサリーのところに吸い寄せられていく。いろんな国のおんなじ歳ぐらいの女子たちが同じように吸い寄せられている。
定番のマグネットやチャイ用のスプーンなど、ベタなお土産も多いが、いろんなお店を見ながら歩くだけでも楽しめる。なんてったって入場無料だし!

ふと見ると、通路が交わるところにモニュメントのような立派な共同水栓がある。大理石の台座を持つその共同水栓には真鍮の水栓の蛇口がついているのだが、これが実に可愛らしい。この水栓だけお土産に持って帰りたいくらい。

市場をぐるぐると回っていたら、いい加減お腹が空いてきた。朝一ということもあり、食事どころはこれから営業準備中のところも多かったが、その中で見つけたカフェで朝食をとる。
カフェでは、トルコに来たらぜひ食べてみたかったロクムと、トルココーヒーなどをいただいた。

ロクムは、ターキッシュディライトとも呼ばれている。ゆべしのようなものと聞いていたが、ここで売っているものは、マジパンのような生地を何層にも重ね、ローズペタルやピスタチオ、ローズヒップなどがまぶしてある。色合いのコントラストが芸術的な美しさだ。コーヒーもとても濃厚で美味しかった。
家族4人の朝ごはんとしては少々お高いが、市場を行き来する人々を眺めながらの、この雰囲気込みだと割り切ることにする。

本当はもっとまったりしたかったのだが、午後から子供のためにワークショップに参加することになっているので、3時間ほど滞在し、名残惜しい中グランドバザールを後にした。
