AIに必要なのは頭脳か、それとも身体か
Echo、Google Home、スタックチャンを調べて考えたこと
前回、Google Homeを調べていて気付いたことがありました。
自分が欲しかったのは、新しいスマートデバイスそのものではなく、目標を理解して、実現まで一緒に進めてくれるAIだったということです。
では、そのAIはどこにいるのがいいのか。
スマートスピーカーの中なのか。
小さなロボットの中なのか。
それとも、PCの中にいて、必要な時だけ別の端末から呼び出す形なのか。
今回は、その「AIの頭脳と身体」について考えてみます。
我が家には、すでにAmazon Echoがあります。
照明をつける。
エアコンを操作する。
タイマーをかける。
音楽を流す。
家の中の操作は、Echoでかなり足りています。
つまり、Echoは「家を動かす声の入口」としては十分に便利です。
一方で、Google Homeを調べていて気になったのは、家電操作ではありませんでした。
AIとの会話が自然になり、情報を整理したり、相談したりする相手として使えるなら、自分の部屋に置く意味があるのではないか。
そんな視点でした。
ただ、ここで少し考えました。
本当にやりたいことが「自律型AIの設計」や「長期的なタスク管理」なら、スマートスピーカーだけで足りるのだろうか。
たとえば、私が欲しいAIはこういうものです。
昨日どこまで話したかを覚えている。
今抱えている作業を整理してくれる。
優先順位を提案してくれる。
自律型AIを作るために、次に何を調べればよいか一緒に考えてくれる。
必要なら、実現方法まで分解してくれる。
これを考えると、ただ会話できるだけでは足りません。
記憶が必要です。
作業全体を見る力も必要です。
その場の返答だけではなく、長い目標に沿って判断する仕組みも必要です。
そこで、スタックチャンのような小さなロボットが気になりました。
画面に表情が出る。
話しかけると反応する。
首を動かす。
そこにいる感じがある。
これはスマートスピーカーとは違います。
AIに身体があるように見えるだけで、関係性が変わります。
ただの音声アシスタントではなく、机の上にいる相棒のように感じられる可能性があります。
一方で、スタックチャンだけで全部をやるのは難しそうです。
小さな端末なので、大きな処理をすべて任せるより、会話の入口や表情を出す役割として考えた方が自然です。
同じように、Raspberry Piや小型ディスプレイを使った自作端末も考えられます。
画面を出す。
マイクで聞く。
スピーカーで話す。
必要ならカメラも付ける。
見た目や動きは自分で調整できる。
こういう端末は、AIそのものというより、AIと人間をつなぐための入れ物として考えると分かりやすいです。
では、頭脳はどこに置くのか。
今の自分の環境で考えるなら、AI用の新しいPCを頭脳にするのが一番自然だと思いました。
重い処理はPCで行う。
記憶もPC側で管理する。
自律型AIの設計や、作業の優先順位づけもPC側で行う。
その上で、Echo、Google Home、スタックチャン、小型ディスプレイのような端末は、そのAIと会話するための入口にする。
つまり、AIの本体をデバイスの中に閉じ込めるのではなく、頭脳と身体を分けて考えるということです。
頭脳は、考える場所。
身体は、人間と接する場所。
そう分けて考えると、どのデバイスを買うべきかという迷いも少し整理できます。
Echoは、家を動かす入口。
Google Homeは、会話する入口。
スタックチャンは、存在感を持たせる相棒。
Raspberry Piや小型ディスプレイは、自分で作れる端末。
そして、AI用の新しいPCは、頭脳を育てる場所。
こう考えると、いきなり理想のAI端末を完成させる必要はないのかもしれません。
まずは頭脳を育てる。
次に、どんな入口で話すと自然なのかを試す。
最後に、自分に合う身体を選ぶ。
その順番の方が、今の自分には合っていそうです。
AI人格を作るというと、ついキャラクターの見た目や話し方から考えたくなります。
でも本当に大事なのは、見た目より先に、そのAIが何を理解し、何を覚え、何を一緒に進めてくれるのかだと思います。
身体はあとから変えられます。
でも、頭脳の設計は積み重ねです。
だから次に考えるべきなのは、どの端末を買うかではなく、このAIに何を覚えさせ、どこまで任せるのか。
そこから始めてみようと思います。
