タイの熱い夏 不敬罪への挑戦
日曜だった7月23日夜、タイ・バンコクの中心地、アソーク交差点で、前進党(the Move Forward Party)支持者の大規模な政治集会がおこなわれた。
雨季に入っているタイ。当日は雨にもかかわらず、群衆の波は、歓楽街として知られるソイ・カウボーイまで広がったようだ。(もっとも、混乱を避けて早めに解散した)
下のThai Enquirerのツイートでは、「軍が支配するタイ上院へのメッセージ」として、デモ隊がタイ文字の「ค」を形作っている写真を載せている。「ค」は「fuck」「馬鹿野郎」を意味する、とリツイートで説明されている。
A message to the junta-appointed senators.
— Thai Enquirer (@ThaiEnquirer) July 23, 2023
“ค”#Thailand #พร้อม #ม็อบ23กรกฎา66 pic.twitter.com/eH6vBBCz0D
革新系野党の前進党は、5月の下院総選挙で予想を上回って躍進し、第一党になった。不敬罪改正や徴兵制廃止など急進的改革を唱え、都市部の若者に支持されている。
42歳でハーバード大卒のピター前進党党首は、世論調査で「次期首相に最もふさわしい」政治家に選ばれている。

だが、軍が強い上院や、不敬罪改正に反発する他の野党のせいで、首相就任を阻まれている。
23日のデモは、それに対する抗議が目的だった。
不敬罪改正(不敬罪緩和)で妥協すれば、首相になれたかもしれない。
だが、ピター党首は「この問題から逃げるのであれば、私は有権者の目を見ることはできない」と強い改革姿勢を維持している。
タイに行くと、王族の写真がいろんなところに飾られている。
タイの旅行者は必ず、
「タイ人は王室を愛している。不敬罪があるから王室を批判するな」
という忠告を受ける。
しかし、タイ国内で王室批判が増えているし、非常に厳しい不敬罪があることを恥じる若者も増えている。
日本に入ってくる情報は限られているが、タイの民主主義が大きく動き出していることに注目したい。
(なお、首相指名選挙は27日にも予定されているが、下院選で第2党となったタイ貢献党=タクシン派=が指名する不動産業界の大物・セター氏が首相に指名されると予想されている。不敬罪改正に強く反発する他党のせいで、前進党は連立政権にも入れないかもしれない)
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ついでにーータイの隣国カンボジアでは、同じ23日、下院総選挙がおこなわれ、フン・セン首相の与党カンボジア人民党が大勝した。
強力な野党を排除したうえでのインチキ臭い選挙で、カンボジア人民党の一党独裁が続いている。
タイもカンボジアも「王国」(立憲君主国)だが、カンボジアでは2018年に不敬罪が導入され、反体制つぶしに利用されていると国際的に非難されている。
カンボジアのフン・センも長いねえ。
ずっとフン・センが首相だね。
でも、まだ70歳か・・。
ん?
と、似た人を思い出した。
フン・セン。1952年生まれ。1998年からカンボジア首相。
志位和夫。1954年生まれ。2000年から日本共産党党首(委員長)。
顔とか髪型もちょっと似ている。

(とくに他意はない)
<追記>
26日、フン・セン氏退陣、息子に禅譲、という報が流れた。
<速報:カンボジア総研>フン・セン首相が退陣を発表。後任は長男のフン・マネ氏。📷https://t.co/xuToSIZco7
— カンボジア総合研究所 (@cambodiasoken) July 26, 2023
