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長野県議殺人容疑とNetflix「アメリカン・マーダー」

妻殺害容疑で逮捕された長野県議のニュースを見て、Netflixの「アメリカン・マーダー」を思い出したのは、私だけではないだろう。

不倫の事実が指摘され、ますます「アメリカン・マーダー」に似てきた。


「アメリカン・マーダー」は、以前にも書いたことがあるが、私が好きなNetflixのドキュメンタリーだ。

事件は、2018年にアメリカ・コロラド州で起こった。クリス・ワッツが、妻と幼い子供2人を殺した事件である。

クリスは、殺害後も平然とカメラの前で「悲劇の夫」を演じ、捜査への協力を呼びかけていた。このクリスにも女がいた。


私が「アメリカン・マーダー」を連想した他の類似点は、


・周囲には夫婦仲が良さそうに見えていたこと

・被害者(妻)が社交的・活動的な性格

・犯人(容疑者)が、前科もなく、一見暴力的な人物に見えないこと(どちからというと無口)

・殺害手段が絞殺


などだ。

ドキュメンタリーとしての「アメリカン・マーダー」が面白いのは、一見理想の家族のように見えるワッツ一家が、実は崩壊していたことを、FacebookなどSNSの映像・情報を使って跡付けているところだ。

佐々木俊尚も、いかにも現代ならではドキュメンタリーと評価していた。


アメリカの事件では、夫が妻に性的な魅力を感じなくなったことが、1つのきっかけになったようだ。

男にはまだ性的欲求がある。そういう時期に、魅力的な愛人が現れると、夫は妻がわずらわしくなる。

このドキュメンタリーで胸が締め付けられるのは、夫が自分と寝てくれなくなったことで、妻が苦しみ悩んでいる姿だ (その悩みを親友にだけ打ち明けていた)。妻は夫の関心を引こうとするが、夫には、そういう姿自体がわずらわしい。

男の身勝手さが、最悪の結果を招く。クリスの自供によると、口論のあと、妻は自分が愛されていないことを最終的に悟ったのか、抵抗することなく首を絞められたという(長野の事件では抵抗の跡がある)。


長野の事件は、県議が容疑を否認しているので、いまだ真相は分からない。

クリス・ワッツの事件では、警察が巧みに自供に追い込んで(それもドキュメンタリーに克明に記録されている)解決に導いた。

今回の事件はどうなるだろうか。

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