【YouTube】 女性指揮者の名演10選
別に「女性指揮者」で探さなくても、YouTubeで好きな曲を探していると、普通に女性指揮者の姿を見るようになりましたね。
ここでは、私が心惹かれた女性指揮者の動画を、10選びました。
私はフェミではなく、素朴な男女同権論者です。学芸の世界では男女の才能差はないから、女性がその世界に少ないとすれば、才能が埋もれているから、もったいないと思うだけ。
クラシック音楽界は、演奏家では男女差があまりなかったですが、指揮者や作曲家には差別がありました。
それが、少しずつですが、解消されつつあることは、「2022年、最も演奏された現代作曲家の半分は女性」(note)にも書いたとおり。結構なことです。
女性ということで、容姿に言及するのは、フェミ的にはアウトかもしれません。
しかし、私はフェミではないので、容姿に惹かれて選んだ面がまったくないわけではないかもしれないかなみたいな点は否定しません。
まず「美しすぎる指揮者」から挙げさせてもらいます。
美貌No1
アロンドラ・デ・ラ・パーラ
(メキシコ 1980年10月31日生まれ)
ニューヨーク生まれだが2歳のときメキシコへ移住。メキシコシティの音楽研究センターで作曲を学んだ後、19歳でニューヨークのマンハッタン音楽院に入学。23歳のときに多国籍の若手によるフィルハーモニック・オーケストラ・オブ・ジ・アメリカス(POA)を創設、現在は音楽監督を務める。2017-19年、オーストラリアのクイーンズランド交響楽団首席指揮者。多数のオーケストラに客演し、来日時に東京フィルハーモニー交響楽団も振っている。メキシコ政府観光大使。(彼女の演奏ではパリ管とのミヨー「屋根の上の牡牛」が最高にセクシーなのだが、なぜかリンクに制限がかかっているので、ここではお国ものの快演を挙げます)
モンカイヨ「ウアパンゴ」
実力No1
スザンナ・マルッキ
(フィンランド 1969年3月13日生まれ)
ヘルシンキ生まれ。チェリストとして出発し、シベリウス音楽院などで学んだ後、エーテボリ管弦楽団の首席チェリストに就任。その後、レイフ・セーゲンタイムなどに学んで指揮者として再出発した。ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を2016年から2023年まで務める。現代音楽を得意とし、アンサンブル・アンテルコンタンポランの音楽監督も務めた。ヘルシンキ・フィルではブルックナーやベートーヴェンなど独墺重量級の作品と取り組んだ。(ブルックナーの9番もよかった)
シベリウス「交響曲2番」
実績No1 女性指揮者のゴッドマザー
マリン・オールソップ
(アメリカ 1956年10月16日生まれ)
すでに十分有名な指揮者だからここでは省こうと思ったが、先駆者として道を開き、多くの女性指揮者を育てている立場なので入れておこう。ニューヨーク市生まれ。イエール大学で数学を学んだあと、ジュリアード音楽院に移った。長らくボルチモア・フィルの音楽監督を務め、グラミー賞を複数受賞するなど、アメリカではすでに名声を確立した指揮者。同性愛者であることを公表していて、ホルン奏者の女性と同居し、息子もいる。
マルケス「コンガ・デル・フエゴ・ヌエボ」
稼働No1
エリム・チャン(陳以琳)
(中国 1986年11月18生まれ)
香港生まれ、アメリカのスミス大学、ミシガン大学に学ぶ。2014年、28歳でドナテッラ・フリック指揮者コンクール優勝。ロンド交響楽団の副指揮者に指名された。その後、2019年よりベルギー・アントワープ交響楽団の常任指揮者。非常に客演が多く、2022年に最も演奏回数の多い女性指揮者となった。
リムスキー=コルサコフ「シェーラザード」
教育魂No1
メイ・アン・チェン(陳美安)
(台湾系アメリカ人 1973年生まれ)
台湾の高雄市生まれ。子供の頃はヴァイオリンとピアノを学んだ。本人は10歳から指揮者になりたかったが、女性には無理だと両親は諦めさせようとした。台北でのアメリカン・ユース・オーケストラ公演の楽屋を訪ね、指揮者のベンジャミン・ザンダーに指揮者になりたいと直訴した。奨学金を得て16歳で渡米、ボストンのニューイングランド音楽院で学び、のちに指揮法でミシガン大学博士号取得。若者の指導を天職と感じ、ポートランド・ユース・オーケストラで長らく指揮した。
ヒンデミット「ウェーバーの主題による交響的変容」
その他の注目すべき人たち
40代の注目株
アーニャ・ビールマイアー
(ドイツ 1978年10月11日生まれ)
ドイツのシュヴェービッシュ・グミュント市生まれ。フライブルク音楽大学、ザルツブルクのモーツァルテム音楽院で学んで指揮者デビュー。カッセル州立劇場の第一カペルマイスター(首席指揮者)を経て、2021年からオランダのハーグを本拠地とするレジデンティ管弦楽団の首席指揮者。
ビゼー「カルメン第2組曲」
カリーナ・カネラキス
(アメリカ 1982年生まれ)
ニューヨーク生まれ。カーティス音楽院でヴァイオリンを学び、ベルリン・フィルで演奏。演奏を聴いたサイモン・ラトルの勧めで指揮者を目指し、ジュリアード音楽院の指揮科に入学。2015年にアーノンクールの代役でヨーロッパ室内管弦楽団を指揮してヨーロッパデビュー。2019年よりオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者などを務める。
ベートーヴェン「エグモント序曲」
30代の注目株
ルース・ラインハート
(ドイツ 1988年生まれ)
ドイツ・ザールブルッケン生まれ。チューリッヒ大学で学んだ後、渡米してシアトル交響楽団、ロスアンゼルス交響楽団などのフェローを経て、2022年にニューヨークフィルにデビュー。
グリーグ「ホルベアの時代から」
沖澤のどか
(日本 1987年生まれ)
青森県三沢市生まれ、東京芸術大学卒、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン博士課程終了。2019年、ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。2022年、キリル・ペトレンコの代役でベルリン・フィルを指揮した。2023年から京都市交響楽団常任指揮者。
ラヴェル「ボレロ」
20代の未知数
アガタ・ザヤーツ
(Agata Zając ポーランド 1995年生まれ)
彼女はまだ20代で、キャリアはほぼポーランド国内での客演にとどまる。頑張ってね。
ヨハン・シュトラウス2世「南国のバラ」
西村智美さん(大阪1970年4月22日生まれ)も入れようと思ったが、すでにベテランだし、オフィシャルな動画が見つからなかったので、入れていない。
<参考>
2020年の「レコード芸術」2月号に、長木誠司さんの「ディスク遊歩人/女性指揮者~2020年代のさらなる躍進に向けて~」という記事が載っていて、次のような9人の女性指揮者が挙げられていた。長木さんなので、オペラ指揮者が中心だ。「☆」印が、私のチョイスと重なる人たち。(肩書は掲載当時)
○エリム・チャン(ノールランド・オペラ首席指揮者 兼 アントワープ交響楽団首席指揮者)☆
○シャン・ツァン(ニュージャージー交響楽団音楽監督)
○ヨアナ・マルヴィッツ(ニュルンベルク歌劇場GMD/音楽総監督)
○アリアーネ・マティク(ハレ歌劇場GMD)
○アーニャ・ビールマイアー(カッセル歌劇場GMD)☆
○カレン・カメンセク(ハノーファー歌劇場GMD)
○アロンドラ・デ・ラ・パーラ(フィルハーモニック・オーケストラ・オブ・ジ・アメリカス創設者/芸術監督)☆
○カリーナ・カネラキス(オランダ放送フィル首席指揮者)☆
○オクサーナ・リーニフ(グラーツ歌劇場首席指揮者)
詳しくは以下を参照のこと。
<追加>
