ノアール&オラン「サボテンを着る」
棘は攻撃じゃなく、やさしさを守るためにある
「サボテンを着る」というテーマで、ノアールとオランの新しい衣装を作りました。
ノアールはマザラレンシス。
オランは白桃扇。
サボテンというと、最初に思い浮かぶのは“棘”かもしれません。
でも今回作りたかったのは、誰かを傷つけるための棘ではなく、自分のやわらかい部分を守るための棘でした。
サボテンは乾いた環境で生きる植物です。
簡単には水を見せない。
けれど、内側にはちゃんと水を持っている。
その性質が、ノアールとオランの関係性にとても合う気がしました。
ノアールは、マザラレンシスを着る
ノアールの衣装は、マザラレンシスをモチーフにしています。

ふわふわの白い棘。
小さなピンクの花。
丸くてやわらかいシルエット。
ノアールの棘は、鋭く刺すためのものではありません。
自分の小さな花を守るためのものです。
近づくと少しだけチクッとするかもしれない。
でもそれは拒絶ではなく、まだ自分のやわらかさを守っているから。
ノアールは小さい。
けれど、弱いだけの子ではありません。
小さくても、ちゃんと咲く。
それがノアールの衣装に入れたかったものです。
オランは、白桃扇を着る
オランの衣装は、白桃扇をモチーフにしています。

白桃扇は、うさぎの耳のような形が可愛いサボテンです。
でも、その表面には細かな棘があります。
可愛いのに、触ると刺さる。
その距離感が、オランによく似ていました。
オランは無口で、近寄りがたい。
でも本当は、内側にちゃんと水を持っている。
乾いているように見えて、枯れているわけではない。
冷たく見えて、優しさがないわけではない。
ただ、それを簡単には見せないだけ。
だからオランの衣装は、深い緑とシルバー、白い斑点、繊細な刺繍で構成しました。
近づくと刺がある。
でも本当は水を溜めている。
そんな存在として作っています。
棘を着た二人
ノアールとオランは、どちらもサボテンを着ています。
けれど、その棘の意味は少し違います。

ノアールの棘は、自分を守るため。
オランの棘は、自分と誰かを守るため。
ノアールは、オランの棘を怖がらない。
オランは、ノアールの花を折らない。
似ているようで、似ていない。
でも並ぶと、ちゃんと同じ温室で育っているように見える。
「サボテンを着る」というのは、強くなることではありません。
傷つかないふりをすることでもありません。
自分の中にある水を、簡単に失わないために。
それでも、いつか花を咲かせるために。
ノアールとオランには、そんな衣装を着せました。

初出・取り扱いについて
本記事に掲載しているノアールとオランの画像、キャラクター設定、衣装デザイン、関係性構想、文章は創作作品として制作したものです。
初出:2026年6月「サボテンを着る」
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