船乗りが海で見た生き物、陸じゃ絶対会えない生き物に出会う。 10年分の記憶を全部話す。
シャチ、背びれがやばかった
一番インパクトがあったのはシャチ。
海面からにゅっと出てくる背びれ、あれが想像以上にでかい。水族館で見るシャチとは迫力が全然違う。
野生のシャチって、存在感が異常つたいね。海の頂点に立っとる海のギャング、雰囲気ある。近くで見た時、思わず声が出た。怖いというより、圧倒される感じ。
あれを見た後しばらく、頭の中でシャチの背びれがちらついとった。
速攻でみんなに発表会。基本船乗り心少年が多いので
みんなお目目キラキラで聞いてくれた。
アシカが手を振ってくれた
これは感動した。
船の近くをアシカが泳いどって、ふと顔を上げた瞬間、前足をひょいって上げたんよ。
手を振っとうように見えた。
「え、今挨拶された?」ってなって、思わずこっちも手を振り返した。笑
野生の生き物に挨拶される経験、陸じゃまずできんよね。あの瞬間は本当に嬉しかった。海に出てよかったなって思った瞬間のひとつたい。
サメとマンボウも普通に見る
船乗りやっとると、サメもマンボウも「よくあるもの」になってくる。
サメは海面近くを悠々と泳いどうのを何回も見た。怖いというより、「おっおるな」って感じ。慣れってすごかよね。
マンボウはあの独特の形がおかしくて、大体遠くで見ると最初ビニールと見間違える、見るたびにちょっと笑ってしまう。あんな形で生きていけるんやなって毎回思う。
マンボウの死んじゃう理由ググってみて自然の中で生きてるのに繊細すぎ。
陸の人が「え!?」ってなる生き物が、船の上では日常の一部になっとる。
黒鮪はお金が飛んでるように見えた
これは水産高校出身の俺ならではの視点かもしれん。
海面近くを泳ぐ黒鮪の群れを見た時、真っ先に思ったのが「お金や」やった。笑
黒鮪って一匹で何百万もする。それが群れで泳いどう。お金の塊が海を泳いどうようにしか見えんかった。
漁師でも船乗りでもない普通の人が見たら感動するんやろけど、俺の目にはお金が見えた。職業病かもしれん。笑
死んでる鹿を見てびびった
これ、一番「え!?」ってなった出来事たい。
海の上で死んでる鹿を見た。
なんで鹿が海に!?って思うやろ。俺もそう思った。どこかから流されてきたんやろけど、まさか海の上で鹿を見るとは思っとらんかったけん、心臓止まりかけた。
生き物じゃなくて死んどうんやけど、あの衝撃は忘れられん。海って何でもあるんやなって思った瞬間やった。
海は生き物の宝庫
10年船に乗ってきて思うのは、海って本当に色んな生き物がおるってこと。
シャチ、アシカ、サメ、マンボウ、黒鮪、そして鹿。
予想外の出会いが海にはある。それが船乗りの面白さのひとつね。
次何が現れるかわからんから、海は飽きないとよね。
