認知症の方のご入浴と浴後の水分補給🍵
【創作大賞2025 オールカテゴリ部門参加作品】
1.始めに
皆様、こんにちは!ご閲覧をありがとうございます。😊
私はホームヘルパーとして、毎日、ご利用者様のご自宅へ訪問しています。
日々のサービスの中では、ご利用者様から学ばせていただくことばかりです。それは、驚きと感動に溢れています。
2.ご入浴でのお話
認知症の方。ご自宅でのご入浴をして頂くにはどうしたら良いか。諸事情により、訪問入浴やデイでのご入浴はご利用出来ない。入浴手順を、サ責さん、看護師さん、担当の私で検討しました。
サービスが始まってからは、当然の事ながら、手順を元に状態に合わせて変化させました。
普段はお心が不安定になられる事がおありなのに、ご利用者様はご入浴がお好きなのか、真意はわかりませんが、「お風呂に入りましょう」とお声掛けするだけで、笑顔になられたり、すぐに立ち上がられたりされました。そのため、自立支援(ご自身で考えたり、行って頂く支援)も様々に試みて頂く事が出来ました。
タオルをお渡ししても、ご自身で洗い始める事はないので…
一緒に手を動かして、再度タオルをお渡しする。手は動かされるが止まってしまわれる。
私自身で洗う真似をして、ご覧頂く。手は動かされるが止まってしまわれる。
寒いのかもしれない。シャワーを長めにあてて頂いてから。手は動かされるが止まってしまわれる。
見られているのがお嫌かも。後ろを向こう。手は動かされるが止まってしまわれる。
…思いっきり泡立てて、感触を感じて頂く!?思いっきりだー!
…手は動かされるが止まってしまわれる。
他にも…

いっぺんにではありませんが、これらを繰り返しました。表情は相変わらず笑顔でいらっしゃる。しかし、ご本心はわかりませんし、疲れてもいけない。時間をみて仕上げとして、私から洗わせて頂きました。

3.入浴後の水分補給
【1】選択肢を与えすぎない
この方の場合、「飲み物は何が良いですか?」とお尋ねしても、ご自身でその場の状況や体の感覚と照らし合わせて、飲み物を判断・選択することが難しいご様子がありました。そのため、複数の選択肢を提示するのではなく、こちらで「常温の飲み物」「温かい飲み物」の2種類に絞ってご用意することが、ご本人様の気持ちや体調に寄り添う方法だと考えました。
今回は、まずホットのスポーツドリンクを2〜3倍に薄めたものをお出ししました。
理由:市販のスポーツドリンクは糖分が多く、味が濃すぎることで拒否されることもあるため、あらかじめ薄めてから提供しました。ナトリウムやカリウムといった電解質を補える点に加え、温かくすることで体を冷やさずに水分補給が可能です。香りや甘みがやわらぎ、受け入れやすい状態になります。
また、飲みたい気分になったときにすぐ手が伸ばせるように、以下の飲み物もテーブルに並べて視界に入るよう配置しました。
常温の水:汗で失われた水分を効率よく補給でき、胃腸にやさしい温度のため、安心して摂取していただけます。
ホット麦茶:カフェインが含まれておらず、夜間の睡眠に影響を与える心配がありません。香ばしさがあり、口当たりも良いため、リラックス効果も期待できます。また、ミネラル補給にもつながります。
【2】飲むタイミングに配慮する
理由:入浴後は体力を消耗しているため、すぐに飲み物をすすめても、集中が続かず、かえって拒否につながることがあります。特に、まだ服を着替えている途中だったり、気持ちが切り替わっていないタイミングでは、「今は飲みたくない」といった反応が出る傾向があります。
対策:まずは着替えを済ませて、椅子に腰かけ、呼吸や表情が落ち着いたことを確認してから、「温かい飲み物ですよ」「ホッとしますよ」といった安心感を与える言葉を添えてお声がけしました。本人の視線が飲み物に向いたタイミングで自然にすすめることで、受け入れてくださいました
【3】一気に飲ませない
理由:認知症の方は、飲み込む力やむせに対する感覚が鈍くなっていることがあります。一度にたくさん飲ませようとすると、むせてしまったり、不快感につながることがあります。
対策:ご本人のペースに合わせて、一口ずつすすめるようにしました。「まずは少しだけ」「ちょっとずつで大丈夫ですよ」と、安心を伝える声かけを行いながら見守りました。ストローなどの使用も、ご本人の状態によって検討の余地があります。
【4】飲み物の温度に敏感な方もいる
理由:熱すぎると驚いて拒否する、冷たすぎると歯や胃に刺激が強いなど、飲み物の温度に対して過敏に反応されるケースが見られます。認知症の方はその理由を言葉で伝えづらいため、表情やしぐさでのサインを見逃さないことが大切です。
対策:今回は、人肌程度のぬるめの温度に調整して提供しました。飲んだときに「ふぅ」と小さく吐息をつかれるような表情が見られたため、心地よい温度だったと感じられます。今後もその時々の反応に応じて、温度の調整を行っていきます。
【5】脱水予防の視点を忘れずに
認知症の方は、「のどが渇いた」という感覚を自覚しづらく、また、それを言葉で伝えることも難しい場合があります。気づいたときにはすでに軽い脱水状態になっていることもあるため、水分摂取を意識的に促す環境作りが重要です。
今回は入浴後というタイミングに加えて、水分の選び方・置き方・声かけの仕方に工夫を凝らし、ご本人が自然に手を伸ばせるよう配慮しました。今後も、日々の関わりの中で「水分をとる習慣づけ」を意識的に継続し、熱中症や脱水の予防につなげてまいります。

4.振り返り
ご利用者様は何をしているか、あるいはご理解されていないかもしれませんが、少しづつ、ご自身で行う事をされています。大変な努力家でいらっしゃいます。その懸命なお姿が素晴らしく、私は感動を覚えました。挫けそうな時、何かを忘れそうな時、ご利用者様を思い出せば、奮い立ちます。モチベーションアップ、と言うのでしょうか。私にとっては、何よりの薬です。
皆様は、どうお感じでしょうか?
5.終わりに
最後までご覧頂き、有り難うございました。
重ねて、これからも宜しくお願い申し上げます!スキやコメントが励みになります。お待ちしております😆
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