『21-Two One-』パッケージに魅かれて買ったエロゲに運命の女が付いてきた件について。
幼馴染の『榊芹』と主人公が勤めている病院の患者である『二見美魚』が描かれた神がかり的デザインのパッケージに魅かれて購入。特に美魚のビジュアルがかなり刺さった。ベレー帽がおしゃれでいい。もはや美魚目的で買ったといってもいいです。ただこのゲーム、サスペンス部分に重きを置いているのでキャラゲーとしては微妙。同僚の『汽京紅葉』なんかは結構掘り下げられていたんだけど、僕の目当てだった美魚の立ち位置は重要ではあるが少し残念なものでした。美少女ゲームではあるけれどキャラゲーではないんですよね。

キャラゲーではないと割り切ればお話自体は結構楽しめて、主人公が医師として救える命の限界に苦悩しているというのをベースに殺人事件や『不老不死になれる人魚の肉』といったあれこれに巻き込まれていきます。人魚の肉とかいう万能アイテムを使わずに病気(厳密には呪いなんだけど)の美魚を医師として人として手術で救ったのはご都合な展開ではあると思うんだけど、美魚と主人公が生きること、生かすことを諦めなかった結果なのでとても満足。美魚を救うことで主人公も救われるという構図が見事でしたね。全編通して『人として』のテーマを守っていてよかったです。あと犯人が判明したときのCGが怖くて泣いた。
とまあ本編の話はこれくらいにしておいて運命の女の話をするとしましょう。このゲーム全ルート攻略するとおまけシナリオが解放されます。本編は全てあごバリアがシナリオ担当していますがこのおまけシナリオのみ王雀孫が担当していて、恐らく彼が初めて世に出したシナリオ。しょっぱなから雀孫節が利いていて最高。内容はというと本編でルートもないサブキャラクターであった『狭川翠』の実質的な個別ルートになっています。これがマジでいい。本編と同様に医師としての自分に悩んでいた主人公が院長の意向で「医師の仕事から一度離れて気持ちの整理をする期間」として一週間病院内に併設されているカフェでウェイターをやらされる事になり(そうはならんやろ)そこで店員の翠ちゃんと一緒に働くことになります。

本編での設定を引き継いでいるので余計な説明を挟む必要がなく、殺人事件の渦中に巻き込まれることもないのでシリアスにもなりません。そのおかげでこのゲームの構成上の都合で深掘り出来なかったヒロインとの恋愛とギャグで暴れまわっているシナリオになっています。もともと主人公を好きだった芹が恋の終わりを悟るシーンはその二人の感情の揺れ動きまで丁寧に描写してくれるんだって嬉しくなりました。というかそこを書いてくれないとメインヒロインである芹がほったらかしでモヤモヤしちゃうからね。それとお得意の男の友情。熱いね。王雀孫シナリオとホモソーシャルは切っても切り離せませんからね(エロゲライターなのに?)。なによりも翠ちゃんがかわいいのなんの。僕は自罰的で自らをバカだと言ってしまう女が大好物です。

↑上は主人公と親友の喧嘩を見ているだけで何もできなかった翠ちゃんのセリフなんだけど、男と男の魂のぶつかり合いに割って入って水を差すような女よりかは見ているだけのほうが空気読めていい女だと僕は思います。


21-Two One-とかいうゲーム私服差分もよくて時代性なのか知りませんがみんなどこかしらにチェックの柄が入っています。翠ちゃんの場合は耳というかヘッドドレスとベストにチェックがあしらわれていて赤いジャケットの萌え袖がとってもキュートですね!翠ちゃんは外に出る時もメイド服を着ているような肝が据わった女なんですけど、僕はオタクに媚びっ媚びの萌え萌えキャラが大好きなのでいつでもメイド服を着ていて頂きたいです。本編だとヒロインですらないのに差分が用意されていてマジで感謝。

ぶっちゃけこのゲームはパッケージの西又絵に惹かれて買ったのでシナリオには期待していなかったのですが、犯人が誰なのか明かされるまでマジで分からなかったので(というか分からせる気がなさそうではある)サスペンス的なドキドキがあってちゃんと面白かったです。僕は王雀孫キッズなのでおまけシナリオだけでも元を取れた気がしていますし、運命の女に出会えたので素直に結婚です。

