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オレの妹は幼馴染に似ている

幼い頃から仲良くしている鈴香すずかがいる。
オレには歳の離れた妹のそらがいて。
それが鈴香の小さい頃に似ているんだ。
オレの妹というよりも、鈴香の妹といったほうがピッタリ当てはまる。
仏頂面の鈴香も妹を可愛がってくれて。
実にありがたいって思うよ。

「……」

桜が舞う空の入学式。
帰りのお迎えをして一緒に手を繋ぐ。
空は表情を変えないが、精一杯の力で握り返してくる。
態度で示しているんだ。
着実に成長する妹の姿を見るたびに。
昔の鈴香と重ねてしまう。
内心悪いとは思っている。
鈴香と空は別人だと、自分に言い聞かせているのに。

「おにいちゃん」
「ん?」
「えがお、どうやってつくったらいい?」
「くすぐってもらえば笑えるが、そんな無理やりに笑わせても嫌われてしまうからオススメはしない」
「うん、きらわれるのはダメ」
「ところで空、鈴香のことは好きか?」
「うん」
「オレのことは?」
「すき」

笑顔できればいいのはわかるけど。
オレも鈴香もあまり上手くないんだ。
それでも仲良くやれている。
幼馴染として付き合い長いから、表情という外見だけで判断しない。
裏を読む癖が互いにあるんだろうな。

「わたし、おねえちゃんにそっくりなの?」
「さあー、どうだろう。お姉ちゃんである鈴香はどう思う?」
「私は私、空ちゃんは空ちゃんよ。わかり切ったことじゃない」

鈴香らしい理知的な答えである。
オレは内心悪いと思っているよ。
鈴香の妹じゃないかと錯覚してしまう。
不思議なことに、本当によく似ているんだ。




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