🔁判例がなかなか定着しない人にこそ効く「事案→結論→理由」で分ける3分割ノート術📓Notionのデータベースと連携させて復習を自動化していく具体的なテクニック🔗
📝なぜ「判例集を読んだのに、翌週にはもう思い出せない」が起こるのか
行政書士試験の勉強を進めていく中で、多くの方がぶつかる壁のひとつが「判例が頭に残らない」という悩みではないでしょうか。
テキストを読んでいるときは「なるほど、そういうことか」と理解できた気になるのに、いざ過去問を解いてみると、その判例がどんな事案だったのか、何を結論づけていたのか、なぜそう判断されたのかがすっかり抜け落ちてしまっている。そんな経験をしたことがある方は少なくないはずです。
これは決して記憶力の問題ではありません。判例という情報の「構造」そのものが、私たちの脳にとって整理しにくい形で提示されているために起こる、いわば仕組み上の問題なのです。判例は本来、事案(どんな出来事が起きたのか)、結論(裁判所が最終的に何を判断したのか)、理由(なぜその結論に至ったのか)という3つの要素が組み合わさってできています。ところが多くのテキストや判例集では、これらが地続きの文章として書かれているため、読み手はこの3つを頭の中で自然に分解しながら読む必要が出てきます。この「分解作業」を無意識にこなせる人は少なく、結果として「なんとなく読んだ」状態のまま次のページに進んでしまいがちです。
この記事では、判例が定着しない原因を丁寧に整理したうえで、事案・結論・理由という3つの要素を意識的に分けて記録する「3分割ノート術」の具体的なやり方をご紹介します。さらに、このノート術をNotionのデータベース機能と組み合わせることで、復習のタイミングを自動的に管理できる仕組みについても、手順に沿ってわかりやすく解説していきます。今日からそのまま真似していただける内容ですので、ぜひ最後までお付き合いください。
🧩判例が記憶に残らない3つの原因を整理する
まず、判例がなぜ定着しにくいのかを、もう少し具体的に分解してみましょう。原因を正しく理解することが、対策を効果的なものにする第一歩になります。
① 情報が「ひとかたまり」になっているから
判例の解説文は、事案の説明から結論、理由づけまでが一続きの文章として書かれています。人間の脳は、情報がひとかたまりのまま提示されると、それをひとつの塊としてしか記憶しようとしない傾向があります。心理学の記憶研究では、情報をあらかじめカテゴリーごとに整理してから記憶する「体制化(organization)」という考え方が知られており、情報を意味のあるまとまりに分けて処理したほうが記憶に残りやすいとされています。判例をただ読むだけでは、この体制化のプロセスが起こりにくいのです。
② インプットだけで、思い出す練習(想起練習)をしていないから
記憶の定着には、情報を「入れる」作業だけでなく、「取り出す」作業が欠かせません。教育心理学の分野では、繰り返しテキストを読み返すよりも、自分で思い出そうとする「想起練習(retrieval practice)」のほうが長期的な記憶の定着に効果的であることが、複数の実験研究によって示唆されています。判例集を眺めるだけの勉強法は、この想起練習の機会をほとんど作れていません。
③ 復習のタイミングが感覚任せになっているから
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
