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第567回 資金効率の考え方

資金効率とは、一言でいえば「自分の持っているお金を、いかに休ませず、いかに大きく増やすか」という考え方です。
短期投資家が数万円を数億円にまで増やすのは、魔法や秘技を使っているからではなく、この「資金効率」を極限まで高めているからです。

投資で意識するべきは、成果は「時間」と「資金」の掛け算で決まるということです。
多くの初心者は、「どの銘柄を買うか」ばかりを気にします。
しかし、玄人は「そのお金で、いつ、どのくらいの期間で、どれだけの利益を狙えるか」を考えます。
利益 = 投資額 × 利回り × 回転数

例えば、100万円を持っている二人の投資家を比べてみましょう。
Aさんは、100万円で株を買い、1年後に110万円になった。
Bさんは、100万円で株を買い、1週間で101万円にして売却し、これを毎週繰り返した。

Bさんの利益は毎週わずか1%ですが、これを繰り返すと、複利計算を抜きにしても年間で約50%以上の利益になります。
- 小さく勝って、次へ行く -
このスピード感こそが資金効率の正体になります。

資金効率を高めるには、まず「効率を下げている要因」を取り除く必要があります。

1つ目は、「塩漬け」による機会損失です。
「いつか戻るだろう」と含み損の株を持ち続けることは、戻ったとして、その資金を「タンスに閉じ込めている」のと同じです。
もしその100万円を損切りして、今勢いのある別の株に乗り換えていたらどうなるでしょう!?
その「逃した利益」こそが、機会損失になります。

2つ目は、現金のまま眠らせすぎることです。
「risk」を恐れて資金の9割を現金のままにしておくのは、全軍の9割を基地で寝かせて、たった1割で戦うようなものです。
もちろん暴落対策の現金は必要ですが、効率の観点では「稼働率」を意識する必要があります。

3つ目は、分散しすぎることです。
10万円の資金を10銘柄に1万円ずつ分散すると、1つの株が2倍になっても、全体の資産は1割しか増えません。
初心者のうちは、「勝てる可能性が高い少数の銘柄」に集中させる方が、資金効率は良くなります。

この3つの悪化する要因を取り除いた後、次は資金効率を爆増させる3つの具体的な戦略です。
多くの短期投資家が実践している、効率重視の戦い方です。

先ず、「期待値」の高い銘柄だけに資金を投入することです。
資金効率が良い状態とは、「待機時間が短く、上昇までの時間が短い」状態のことです。
これは順張りが必須であり、すでに上がり始めている銘柄の初動に乗ることになります。
他にも、重要な新高値などの価格ラインを抜けた瞬間に乗るというのもあります。
これらは、乗った直後に結果が出やすいため、資金が拘束される時間を最小限に抑えることが出来ます。

次に、「レバレッジ」を正しく理解することです。
信用取引を使うと、手持ち資金の最大3.3倍程度の取引が可能になります。
100万円で100万円分の銘柄を買うよりも、300万円分買う方が、同じ1%の値動きでも利益は3倍になります。
但し、効率は上がりますが、リスクも3倍になります。
初心者はまず「余剰資金の一部」で、先ずはレバレッジの仕組みに慣れることが先決になります。

そして、「損小利大」と「複利」を組み合わせることです。
利益が出たら、その利益を次の投資に回すことで、雪だるま式に資産が増える「複利効果」が生まれます。
短期間で回転させる短期投資は、この複利のサイクルを高速で回せるため、長期間保有するよりも圧倒的に早く資産を拡大できる可能性があります。

これらのことを意識して、先ず初心者は、「効率アップ」の練習をすることから始めれば良いでしょう。
いきなりフル回転させるのは危険です。
まずは次のステップで進めてみましょう。

最初に、投資期間を決めます。
「1週間動かなかったら売る」と決めるだけで、死んだ資金が生き返ります。
また、「含み損」を整理することで、ヤル気が復活します。
そして、「少額×高回転」を試してみます。
10万円などの小口資金を使い、数日で売買を完結させる練習を繰り返し、複利効果を実感します。

つまり、お金に「働いてもらう」意識を持つということです。
資金効率を考えることは、自分を「将軍」、お金を「部隊」と見なすことです。
戦っていない部隊に給料を払い続けるのはやめましょう。
テキパキと働いて成果を上げる部隊に、より多くの仕事を任せるのが優れた将軍です。
「損切り」ができるようになり、「チャート」が読めるようになり、「感情」をコントロールできるようになった先に、この「資金効率の最適化」という成功者の領域が待っています。


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