日本国土開発株式会社(1887)2026年5月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

(1)経営成績
・売上高: 1,002億7,800万円(前年比: +13.6%)
・営業利益: 52億7,500万円(前年比: +173.2%)
・経常利益: 52億2,100万円(前年比: +204.8%)
・純利益: 37億5,600万円(前年比: +421.9%)
・売上営業損益率: 5.9%[3Q単体](前年比: 8.9Pt)
(2)通期計画達成率
・売上高: 73.7%(1,002億7,800万円 / 1,360億円)
・営業利益: 87.9%(52億7,500万円 / 60億円)
・経常利益: 93.2%(52億2,100万円 / 56億円)
・純利益: 93.9%(37億5,600万円 / 40億円)
売上は+13.6%と堅調だが、利益は営業・経常・純利益ともに大幅増益となっており、特に純利益は+421.9%と急伸している。利益改善のインパクトが非常に大きく、採算改善や建築の大型案件の寄与が強く出ていると考えられる。進捗率も利益面は9割前後と高水準で、通期上振れ余地がある状態となっている。
(3)BS(貸借対照表)
【財務安全性】
・現金及び預金: 196億5,100万円
・現金比率: 27.7%
・流動比率: 178.5%
・自己資本比率: 43.5%
【負債・資本構成】
・有利子負債: 419億6,700万円
・ネットD/Eレシオ: 0.3倍
・利益剰余金: 495億7,500万円
【収益・バリュエーション】
・株価: 605円(2026年4月20日終値時点)
・時価総額(自己株式除く): 482.5億円
・発行済株式数(自己株式除く): 7,974万6,254株
・売上総利益(粗利): 118億7,500万円
・粗利率: 11.9%
・販売費及び一般管理費: 66億円
・販管費率: 6.6%
・BPS(1株純資産): 867.4円
・PBR(株価純資産倍率): 0.7倍
BSは売上拡大に伴う典型的な建設業の膨張パターンとなっている。受取債権や未成工事関連が増加しており、受注・進行は順調。一方で短期借入金の増加が大きく、資金繰り依存度がやや上昇している点は注意。自己資本比率は40%台で健全圏。
(4)セグメント別の概況

・土木事業
セグメント売上高: 281億8,900万円(前年比: +4.2%)
セグメント利益: 5億9,900万円(前年比: 黒字転換)
セグメント利益率: 2.1%
前期は赤字だったが今期は黒字転換。不採算案件の整理が進んだ影響で収益性が回復しているが、利益率はまだ低水準で改善余地がある。
・建築事業
売上高: 694億2,200万円(前年比: +27.4%)
セグメント利益: 49億5,600万円(前年比: +110.5%)
セグメント利益率: 7.1%
主力事業であり、大型工事の進捗により売上・利益ともに大きく伸長。利益率も改善しており、業績拡大の主因となっている。
・不動産事業
売上高: 10億700万円(前年比: ▲79.9%)
セグメント利益: 6,500万円(前年比: ▲97.4%)
セグメント利益率: 6.5%
前期の大型売却の反動で大幅減収減益。ストック型ではなく案件依存の変動が大きい点が特徴。
・エネルギー事業
売上高: 26億3,800万円(前年比: +4.9%)
セグメント利益: 10億8,200万円(前年比: ▲9.9%)
セグメント利益率: 41.0%
安定収益源で利益率が非常に高いが、微減益。安定性は高いが成長性は限定的。
(5)個人的に気になるところ
・短期借入金の急増
短期借入金が大幅増加(+143億2,700万円)しており、成長に伴う運転資金需要の増加が見られる。今後のキャッシュフローとセットで監視が必要。
・PBR0.7倍の割安感
利益急拡大にもかかわらず評価が低く、マーケットは持続性を疑っている可能性がある。ある程度の一過性要因はともかく、今後も安定成長をしていけるのか気になるところ。
出典情報
・出典資料: 2026年5月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
・発行元: 日本国土開発株式会社
・発行日: 2026年4月14日
・URL: https://www.n-kokudo.co.jp/

