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東京

あなたは雨が降っていた
わたしは
孤立と孤独の分別もつかずに
自分の土地を踏み荒らしてばかりいた

煙たい
とても、夢なんて見る気にもなれずに
ロマンチックな筋書きの映画を観て
ああ、そういえばあなたも
去るところに置きわすれたものがないか
もう一度確かめる質だったか

何回も、間違えて
同じ入り口に入った
かならずあなたには出会わない扉の前に
わざとあなたを探していたような
そんな

わたしの失敗を
梅雨を溢しそうな曇り空が覆って
なんだか
たちまち辞めてしまいそうになる
生きることを
会社に行くことを
ご飯を食べることを

なんだか
あなたに出くわしたくて
必要条件か絶対条件か、
わたしの純真が意思であるなどと
途方に暮れて思ったりした

あなたは雨が降っていた
わたしは

梅雨を溢しそうな曇り空の下で、
それでも
適当な石ころを探しては
土曜日の午後を蹴っていたりした


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