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rainy.

フロントガラスを伝う
何の情報も持たない雨
私はたすかって
瞬くつもりでまばたきをする
間断なく、緩慢と
捉えだしては
まどろむ眼球の奥が
諦めたようにじっとして
言葉が足りなかったことを思い出す
そうか、間違えていたのだろうか
やめておく前に言っていたのだろうか

あくびすら悴んで
たましいの表面を失くしてしまう
かならず、とはそういうことと
必要もなく言っただろうか
指を伸ばして届かないところにある雨粒に
音が弾いている

退屈で
暗くなりだすままに
落ち込んでいくシートが
ある時それ以上は固くなり
私はこのままではいられないのだと思う
雨もそのうちに止むだろう
正常を取り戻すように
思い出して我にかえれるだろう
張り付く雨粒が
どれか数少なく流れ出しては
ほかも一緒に伝っていき
視界の外に脱出する

更地に均されたところが増えるように
窓に落ちてきた雨粒が焚べられていく
私の外壁だけが濡れ
私はそれに包まれている
心で思うということに意味があるか
分からなくなりだして
体を凭れさせている
それで一つでも分かることがあるのか
多分
捉えたいような気持ちでいる

私は
心を全部溶かして飲むように
何もたいしたことがなかったと思う
それでもじっとしているのは
苦行のようで
あらかじめそうであった訳ではない気がする
しばらく目を閉じていることができても
その後は何も変わってはいないだろう
これ以上落ち込んでいくことはないだろう
そのどちらでも
同じであることが
私の役に立っただろうか

流れて落ちていくすべてが
かなしいことであったように
心の中に溜まっていく
それも
そう思っているだけなのだと
考えまで洗われていく
心がさもしいと疲れてしまう、と
外が
そんな音に聞こえだした





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