「つぶやき」廃止とnoteからのメッセージ
2025年8月21日。
全noteユーザに衝撃のメールが届いた。
【お知らせ】2025年8月25日(月)から「つぶやき」の投稿ボタンがなくなります
よくご利用されている方からすれば、本当に衝撃的な出来事だろう。
この決定に思うところがある人もいるかもしれないが、私なりの考えを書きます。
「つぶやき」とは
noteの「つぶやき」とは、文字制限のない「記事」とは違い、140文字以内の文章を公開する機能だ。言ってしまうとX(旧Twitter)のポストと同等の機能である。この「つぶやき」でも毎日投稿していることになるので、書く時間が捻出できないが投稿記録を伸ばしたいユーザや、記事にするほどでもない些細なことをまさにつぶやくのに利用していたユーザも多かったはず。

「つぶやき」廃止までの経緯
5月14日の発表:「つぶやき」の廃止と新機能
何も急に「つぶやき」をなくす、とnote公式が言い出したわけではない。2025年5月14日から、告知はされてた。
「つぶやき」の前に、既に「画像」「動画」「音声」という投稿ボタンは削除されている。なんなら、「つぶやき」機能を使ったことがないユーザについては、既に「つぶやき」の投稿ボタンも消えているらしい。
ただ、この告知の時、「つぶやき」にはこのように案内が出ていた。
6. 「つぶやき」が終了し、代わりの機能を追加予定です(5まで完了次第順次)
すべてのユーザーの「つぶやき」投稿ボタンがなくなります。代わりになる機能を検討していますので、引き続き気軽な投稿をお楽しみください。
つまり、「つぶやき」はなくなるが、代替機能が実装されるという。これを期待していた方は結構いらっしゃったのではないか。
8月21日の発表:「つぶやき」新機能の実装見送り
だが、風向きが変わったのは冒頭のメールが送られてきた8月21日。先の公式記事にこんな内容の追記がされていた。
【2025年8月21日(木)追記】代替機能については熟慮を重ねた結果、実装を見送ることとなりました。日々つぶやき機能をご利用いただいたみなさまには、ご期待に添えず申しわけありません。
予定していた「つぶやき」の代わりとなる機能は、実装しないこととなったのだ。つまり、完全に「つぶやき」は廃止されることとなったのである。
どうしてこのタイミングで発表されたのか
「つぶやき」ファンからすれば、この発表はかなり衝撃的だったのではないだろうか。「つぶやき」機能がなくなる。実装予定の新機能も見送り。期待させておいて、そんな……。となったユーザも少なくないだろう。
では、なぜこの「つぶやき」廃止の直前で、新機能見送りを発表することになったのか。これは完全に私の妄想でしかないのだが、note公式内でもかなり意見が割れたからではないだろうか?
なぜ「つぶやき」を廃止にするのか?
note公式が発表した理由
そもそも、なぜ「つぶやき」を廃止するのか。公式が発表している理由はこうだ。
noteへの投稿をよりカンタンに、もっとスムーズな使い心地にするために、投稿形式をひとつにまとめます。
noteではこれまで、投稿のスタイルに合わせて、画像・つぶやき・音声・動画・テキストの5つの形式を用意してきました。しかし、「どれを選べばいいのかわかりにくい」と感じた方も多かったと思います。
そこで今回、投稿の入り口をひとつに統一します。クリエイターのみなさんは、これまで以上に使い勝手のいい投稿画面で、さまざまな表現をしていただきやすくなります。また、note側の開発や運営もシンプルになるので、みなさんの創作のためのお手伝いにより集中することができます。
ユーザ目線としては投稿口が多すぎてわかりにくい、公式目線としては管理が煩雑になって運用コストがかかる、という理由のようだ。おそらく前者は建前、後者が本音だと思う。私もエンジニアをかじっていたので気持ちはよくわかる。
ただ、その本音すらも、実は建て前じゃないかと思っている。もっと本質的な理由があるのではないか。
【私見】本当の理由「その他SNSとの差別化」
ここからは完全に私見だ。
今回の「つぶやき」廃止は、そのほかのSNSと差別化をしたい、というnote公式からの熱いメッセージだと私は思っている。
冒頭にお伝えした通り、この「つぶやき」機能、完全にX(旧Twitter)のポストと同等なのである。つまり、「140文字の投稿」という機能は、Xという、どうやっても追いつけない先駆者がいるのだ。
そして、noteはXに簡単に共有できるよう共有ボタンも用意している。「140文字の投稿」機能はXに任せてしまい、noteは「記事や創作を書けること、読めることに特化したプラットフォーム」により特化する、というのが、note公式の意図だと私は感じた。
動画や画像、音声も同じ。Instagramでええやん、なんて言われる機能をnoteから排除することで、noteは「唯一の存在」といえるプラットフォームになる。
noteが大切にしていること
note公式は、「noteの特徴、使い方、機能紹介」という記事で、noteが大切にしていることをこう語っている。
創作活動でもっとも大事なこと
創作を楽しみ続ける
ずっと発表し続ける

ページビューを増やすことよりも、お金を稼ぐことよりも、あるいはフォロワーを集めることよりも、何よりも大事なこと。それは、楽しんで、発表し続けることです。
おそらく、「つぶやき」機能が誕生した背景には、この「ずっと発表し続ける」を応援したい気持ちがあったのではないか。
それでも、「つぶやき」機能を廃止に踏み切った。これ、ものすごく勇気のいることだと私は思うのです。だって、これをきっかけにユーザが減るかもしれないんですよ?
「つぶやき」があるからなんとかnoteに残れているユーザさんだってきっとゼロじゃない。それでも「つぶやき」をなくして「記事投稿」のみにするということは、本気で「クリエイター」を応援したい、「創作活動」を応援したい、というnote公式の意志の表れだと私は思うのです。
もっと気軽に「記事」を書こう
公式からのメッセージはこれにつきると私は思う。
もっと創作しよう。もっと気軽に。
「記事を書く」ことは「つぶやく」ぐらい気軽なことなんだよ。
noteはランキングもなければ、広告もない、本当に稀有なプラットフォームです。こんな商売っ気のないプラットフォーム、今どきなかなかない。
そんな彼らが決めた「つぶやき」廃止。
きっと、クリエイター第一を考えた結果だと、私は信じます。
