雲の上には王国がある┃エッセイ
上を見ながらぼんやり歩っていると、チリンという音で、後ろから自転車が来たことに気づきました。あぶない。
最近、空が気になっています。
きっかけは、ちょっとしたことです。
夕方、テレビから馴染みの声が聞こえます。
「木原さーん!そらジロー!」
ぱっと振り向いてテレビに集中する我が子。
いつのまにか、そらジローのファンになっていたようです。
毎日一緒に天気予報をみていると、空を見上げる機会が増えていきました。
特に興味があるのは、雲についてです。
雲に惹かれる理由は、子供の頃から雲をみると、頭に浮かんでくる〝ある物語〟にあります。
私はドラえもんを見て育ってきた世代ですが、毎年の長編映画が好きでした。
その中のひとつに、「ドラえもんのび太と雲の王国」という作品があります。
ドラえもんの道具である〝雲かためガス〟を使って、空に〝雲の王国〟を建国していきます。
最終的には、絶滅動物や環境問題が絡んでくる深いテーマの作品ですが、私は純粋に雲の上に乗って、王国を作っていくシーンに夢を持ちました。
以来、大きな雲を見ると、雲の王国のことが思い出されるようになりました。ちょっと恥ずかしいですが、この歳になっても変わりません。ドラえもんの影響力ってすごいです。

久しぶりの図書館へ。
本屋で見かけて気になっていた『すごすぎる天気の図鑑』(荒木健太郎/KADOKAWA)シリーズを手に取りました。置いてあるのはYA(ヤングアダルト)コーナー。気分は中学生です。
さっそく、知りたかったことが書かれていました。
白くてモクモクした雲。「乗ってみたいな」と思ったことがある人もいるかもしれません。でも、残念ながら雲に乗ることはできません。乗ろうとしても、自分の体がすり抜けてしまうでしょう。なぜなら、雲は水と氷のつぶでできているから。
まあ、そうだよね〜。
じゃあなんで、白色なんだろう?
その答えも書いてありました。
雲のなかは、真っ白な世界です。雲が白く見えるのは、雲のつぶで太陽光があちこちに散らばるため(ミー散乱)で、雲のなかでは白い光に囲まれて、まわりが見えなくなるのです。
・・・分かるような、分からないような。
簡単な説明を探してみると、太陽の光は赤、青、緑など複数の色が混ざっているけれど、雲の中の、水や氷のつぶにあたると、全部の色が同じくらい散らばるので白くみえる、ということらしいです。
ちなみに、空が青いのはレイリー散乱という原理とのこと。
ミー散乱との違いは、空気中のつぶが太陽光よりずっと小さいので、青い光が散らばりやすいことによる、らしいです。

雲は大きく分けると10種類(十種雲形という)あり、性格も違うとのことでした。
雲は必ず雨を降らせると思い込んでいたので、そうではないと知り、くもりの日の好感度が上がりました。
雲の種類を見分けられるようになれば、楽しみが増えそうです。

見分けるのは、なかなか難しい。

雲があると空が立体的に見える気がする。
身の周りで当たり前になっていることに、それぞれ原理や法則があることに気づかされます。知らなかったことが、ひとつ知れて嬉しい。同時に、想像できないことが世界にはたくさん隠されているという不思議な感覚もあります。
私は理科を途中離脱してしまった文系の人間なので、そういったことを解き明かしていく方々を頼もしく思ってしまいます。
やっぱりこれからも、空を見ると雲の王国の気配を探してしまうと思います。
夢を残しておきたい。
ドラえもんとあの頃の私に会いに行くために。
さて、ちょっと空に詳しくなった私は、今日もそらジローに天気を教えてもらっていたのですが、ふと気づいてしまいました。
うちの子は、くまのプーさんも好きだけど、そらジローと色の組み合わせが似ていないか?
もしかして、区別がついてなかったりして、、、。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。ほっとする時間になれば嬉しいです。これからも頑張ります!