ヒョウタン|誰も真似できない“くびれ”に隠された人類との長い関係!
やれやれ、植物の世界ってのは本当に不思議な形をしたやつらが多いよねぇ。今回はみんなも絶対にお馴染みの「ひょうたん」についてお話しするよ。
上と下にまあるい膨らみがあって、真ん中がキュッと締まったあの「ひょうたん型」。じっくり見てみると、あんな珍妙な形をした野菜や果物なんて、他に見当たらないじゃない?
「どうして植物のくせにあんな形になっちゃったんだろ?」って、あたしゃ不思議で夜も眠れなくなっちゃいそうだから、その理由を徹底的に調べてみたよ。そしたらね、そこには自然の進化だけじゃ説明できない、人間との長〜い歴史のドラマが隠されていたんだから大したもんだよ!
1. 最初からくびれてたわけじゃない?「人間の好み」でデザインされた形
まず驚きなのがさ、ひょうたんって最初からみんなが知ってる「あの形」をしてたわけじゃないらしいんだよね。
植物学の先生たちによると、ひょうたんの遠いご先祖さまは、くびれのない「丸い球体」や「長い筒型」をしていたんだって。今でも「夕顔(ゆうがお)」っていう、かんぴょうの原料になるそっくりな仲間がいるんだけど、あいつらは丸くて大きな実をつけるのさ。
じゃあ、なんでひょうたんだけがあんな形になったのか?
理由はなんと、「大昔の人間たちが、くびれている実をひいきして育て続けたから」なんだよ!
ひょうたんはアフリカ原産で、なんと1万年以上も前から人間と一緒に生きてきた、地球上で最古の栽培植物のひとつなんだって。まだプラスチックもガラスもない時代、大昔の人はひょうたんの中身をくり抜いて乾燥させ、水や酒を入れる「ボトル(水筒)」や、水をすくう「ひしゃく」として使っていたのさ。
その時、たまたま突然変異で「真ん中が少し凹んだ実」ができたんだね。それを見た昔の人は思ったわけさ。
「おや、この真ん中がへこんでるやつ、紐を巻きやすくて持ち運びに便利じゃないかねぇ」
「手で持った時もしっくりくるし、水がドバッと出ないから使いやすいよ!」ってね。
それで、人間たちが「くびれた実の種」ばっかりを大事に集めて、何千年も何万年も繰り返し植えて育てた結果、あの完璧なくびれボディが定着したんだって。つまり、あの形は「人間と植物がタッグを組んで作った究極の機能美」ってわけさ。他にあんな形がないのは、人間が水筒として使うために特別に英才教育(選抜)を施したからなんだねぇ。
2. 中身は空っぽ!「入れ物」になるために進化した中身の割り切り
ひょうたんのもう一つのすごい特徴は、熟すと中身がスカスカになって、皮がものすごく頑丈な「木」みたいに硬くなることだよ。
普通のカボチャやスイカなら、中身に美味しいお肉(果肉)がギッシリ詰まってるじゃない? でもひょうたんは、お肉の部分がほとんどなくて、乾燥させるとペロリと剥がれて中が完全な空洞になっちゃうのさ。おまけに、品種によっては中に強い毒(ククルビタシン)を持たせて、動物に食べられないようにガードしてるんだから徹底してるよねぇ。
3. 世界にふたつと同じものはない!天然の造形美
人間の都合で今の形になったとはいえ、やっぱり自然が育てるものだからさ、育つ時の天気や風の当たり方で、ひとつひとつビミョーにくびれの位置や膨らみの大きさが変わるんだよね。
現代の工場で作るプラスチックのボトルはどれも同じだけど、ひょうたんは世界にまったく同じ形はふたつと存在しないのさ。あの滑らかな曲線の美しさは、職人さんが作った工芸品にも負けない魅力があるよねぇ。
